■【エロ小説・SS】超上流階級のお嬢様しかいない女子高に転入したら想像以上のイジメが待ってた・・・4発目
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    次はアリスちゃんかなーと思ったら月小路編に突入。
    そして今回はエロ多め。いいぞもっとやれ。
    ■所要時間20分 ■約12987文字

    【エロ小説・SS】超上流階級のお嬢様しかいない女子高に転入したら想像以上のイジメが待ってた・・・4発目

    【エロ小説・SS】超上流階級のお嬢様しかいない女子高に転入したら想像以上のイジメが待ってた・・・4発目


    「【エロ小説・SS】超上流階級のお嬢様しかいない女子高に転入したら想像以上のイジメが待ってた・・・4発目」開始

    【陰湿】レズいじめ【ドロドロ】より


    178: 女学院復讐SS4 1/11 2009/07/07(火) 06:38:29 ID:p/9bJ97q
     ――息が荒い。視界が揺らぐ。足が引き攣って、横腹が悲鳴をあげている。肺が焼けるよう
    に熱い。全身の細胞が限界を訴えている。
    「はっ、はぁ、はぁ、」
     携帯電話を握り締めて、金色の髪を翻し、それでも伊勢宮アリスは足を止めない。寮の階
    段を駆け下りて、地下に唯一作られた生徒の個室、特別製のその扉の前に立つ。
    「大丈夫……だいじょうぶ」
     脳裏には、信じられないほど弱りきった幸崎幸の姿が焼きついている。この扉を開けたときそ
    こに何があるのか――考えたくない。
    「大丈夫」
     根拠も自信もない、ただ自分を勇気づけるためだけの言葉を繰り返して、アリスはドアノブに
    手をかけた。全寮中唯一完全防音のこの部屋は、扉が重く分厚い。
     鍵はかかっていなかった。
     一抹の不安を押し殺して、アリスは扉を開けた。何かが焦げるような異臭が鼻についたような
    気がする。思わず目を細めて、それでも一気に扉を開く。
     その先にあったのは――
    ■■■
     ――扉が開く気配に、月小路妃美歌は鍵盤の上で躍らせていた指を止めた。
     今はまだ三限の途中、授業の真っ最中だ。こんなところに……月小路妃美歌の部屋に誰
    か来ることはまずない。ましてや、ノックもなしに扉を開くなどと。
    「誰?」
     そういえば鍵をかけていなかったかもしれない。部外者のいない寮内で危機管理意識が弱
    まるのはよくあることだが、月小路の場合は普段来訪者が極端に少ないため、なおのこと鍵に
    関する習慣がないのだ。
     重い鍵盤蓋を下ろして立ち上がり、扉へと視線を向ける。そこに、予想外の人物が大きめの
    鞄を持って立っていた。
    「……有瀬文月?」
     眉をしかめてその名をつぶやく。呼ばれた方は静かに頷いて、勝手に室内に踏み入ってき
    た。後ろ手に防音扉を閉めると、くすりと微笑んでみせる。手にした鞄を下ろして「こんにちは」
    と白々しく挨拶を投げた。
    「演奏中お邪魔した?」
    「うん、邪魔。なに?」
     自分でも乱暴な物言いだと思うが、これは仕方がないだろう。有瀬文月は入学する前からい
    じめのターゲットに決まっていて、つい昨日、これまでのまだるっこしいやり方から、本来のわか
    りやすい方法に切り替えたばかりだった。わざわざ自分をいじめている人間のところにやってく
    るのだから、それなりの理由があるに決まっている。
     丈の長い薄手のワンピースを纏う月小路と違って、文月は制服を着ている。つまり、一度は
    教室に行ったということだ。
    「今、授業中じゃないの」
    「月小路さんも授業には出ていないじゃない。それも六年間も」
     言われて、月小路は口をつぐんだ。
     文月の言葉は正しい。月小路妃美歌は、初等部三年の頃から教室に行くことをやめた。も
    ともと休みがちだった授業を完全に放棄したことに、さしたる理由はない。強いていうなれば、
    我慢の限界だったのだ。
    「すごいわね、この部屋。私の部屋の倍くらいあるわ。それも独り部屋なのね」
     くるりと部屋を見渡して、文月がそんなことを言った。

    179: 女学院復讐SS4 2/11 2009/07/07(火) 06:39:08 ID:p/9bJ97q
     礼染女学院の寮は二人一部屋が基本だが、当然一般的な学生寮よりも遥かに広く、各室
    三部屋に分かれているから、実質は個室と変わりない。そんな礼染の学生寮にあって、なおこ
    の部屋は異常だった。
     部屋自体の広さは言わずもがなだが、その広大なスペースをたった一人の生徒が使ってい
    るのだから、この部屋もその生徒も『特別』というしかない。
    「このくらい広くないと、これが置けない」
     鍵盤蓋の上に手を置いて、月小路はそうつぶやいた。黒塗りの表面を手で撫でながら、ゆ
    っくりと扉へ向かう。その様子を見て、文月が小さくため息をついた。
    「グランドピアノなんて、部屋に置くものじゃないでしょうに」
     部屋の中央に鎮座している黒塗りの巨大な楽器。これが、この部屋が地下にあって完全防
    音な理由。そして、月小路妃美歌が礼染女学院で特別扱いを受ける理由だった。
     初等部一年ではじめたピアノだったが、遅いスタートを一瞬で巻き返すほどの才能を月小
    路は持っていた。あちこちからひっきりなしに招聘の要求を受け、学院の言うままそれに従っ
    た三年間。月小路はその三年間で世の中に対する諦観を得、学院は広大なコネクションと多
    大な利益を得た。
     一年ほど前までは特に強い要請があったものに限り演奏に出ていたが、今では全て断って
    いる。それでも学院が彼女を特別扱いするのは、これまでの功績があまりに大きいからだ。
    「なんてメーカーのピアノなの。有名なんでしょ?」
    「ベヒシュタイン」
     月小路は淡々と答えを口にしたが、文月は小さく首を傾げるだけで何も言わない。どうやら
    知らないらしかった。月小路が、無学な、と不満げに形のいい唇を尖らせる。
    「ストディラヴァリとかじゃないんだ」
    「ストラディヴァリだろ。ストラドはヴァイオリン」
    「ああ、そうか」
     長い黒髪を手で梳いて、月小路は小さく吐息をついた。馬鹿の相手をするのは嫌いだった。
    授業に出なくなったのもそのせいだ。よく三年もあんな馬鹿の巣窟に足しげく通ったものだと
    思う。
     月小路にとって、世界は馬鹿の集合体だった。自分ひとりだけが特別で、他はみな虫けら
    のようなものだ。脚をもいで笑っても、踏み潰して笑っても、巣ごと水浸しにして笑っても、誰も
    文句など言わない。
     あるいは学院を出てもっと広い世界を知ればそうではないのかもしれないと、昔はそう考えて
    いた。だがそんな幻想も、鍵盤の上を舞った三年間のうちに全て枯れ果ててしまった。
     世界には馬鹿しかいない。実に退屈だ。
    「で、何の用」
     心にざらつくものを感じながら、吐き捨てるように月小路はそう問うた。このざらつきを癒す術
    はひとつしかない。馬鹿どもを足蹴にして、指をさして笑うのだ。
    「想像つかない?」
    「つかない。……有瀬は本当に余裕だな。昨日の今日で、ここまでの奴は初めてだ」
     ほんの少し、声音に感嘆の響きが混ざった。これまでターゲットにされた生徒は、大半が翌
    日の授業を休んだ。その場合月小路たちの行動は決まっている。自室で独り震えているとこ
    ろを『お見舞い』に行って、休む方が辛いことを体に刻み込むのだ。ところが文月は、授業こ
    そサボっているかもしれないが、飄々と月小路の前に現れた。
     目的がいまひとつわからない。まさか、復讐というわけでもあるまいに。
    「……」
     当然のように否定して、それから月小路はかすかに眉根を寄せた。文月が口元に浮かべる
    薄笑い。湧き上がる感情を押し込めようとして失敗したような、悪意がにじみ出るその表情を
    月小路はよく知っている。幸崎幸が、獲物を前にした時あんな風に笑うのだ。

    180: 女学院復讐SS4 3/11 2009/07/07(火) 06:39:54 ID:p/9bJ97q
     復讐――そんなはずはない、などと言えるだろうか。
     知らず、月小路は足を後ろに引いていた。追って、文月が歩を刻む。
    「何しに来た」
    「だから、想像つくでしょう?」
     喉の鳴る音がした。ざわざわと全身の毛がわなないている。幸崎に連絡を取ろうと指先が携
    帯電話を探し、それが隣の寝室にあることを思い出す。ピアノを弾く時はいつも、電話を遠ざ
    けるのだ。
    「何かしてみろ。明日から地獄を見るぞ」
    「地獄なら、今さっき見てきたわよ。あいにく、私は上から見下ろす立場だったけど」
    「……っ」
     その言葉の意味を瞬時に悟って、月小路は言葉を失った。
     震える足が更に後ろに下がるのと、分厚い防音扉がわずかに動くのが同時だった。文月は
    眉をひそめて、月小路は助けを期待して目を向ける。ゆっくりと開かれた扉の向こうに、
    「独りで遊ぶなんてひどいじゃないか」
    「あたしも混ぜてくださいよー」
     柚子澤と逢坂が、にやにやと笑いながら立っていた。
    「あんたら……!」
     かすれた声で月小路が呻く。幸崎幸と違い、月小路は今までいじめて来た相手の顔はひと
    通り覚えている。そこに立つ二人のことも、はっきりと思い出せた。
    「なによ、こんなところにいるって、よくわかったわね」
    「ふふふー、教室とは逆方向に向かっていったのを見て、後をつけたんですよー」
    「んで、私が呼ばれたわけ。香堂はとりあえずもういいってさ。あいつの時は月小路いなかった
    らしいよ」
    「ああ、そうなの。それじゃあ、三人でやりましょうか」
    「とりあえず、どうする?」
    「カメラもってきましたよー」
     三人は笑顔で凌辱の打ち合わせをはじめた。足が震える。いくら広かろうが学生寮の一室
    だ、当然入り口はひとつしかない。三人相手に逃げ延びる方法など、月小路にあるわけがな
    い。電話まで辿り着ければ――いや、それで何がどうなるというのか。
    「とりあえず押さえつけて、幸崎さんがどんな地獄にいるのかを見せてあげましょうか」
     微笑んで、文月がそんなことを言った。
    「よし」
     応えて、柚子澤が大股に歩み寄る。逃れるように後ずさった体が、すぐにグランドピアノにぶ
    つかった。戸惑っている間に距離をつめられ、気がついたときには腕を掴まれていた。
    「は、放せ」
     柚子澤は何も答えなかった。ただ思い切り腕を引いた。ぐるりと視界が回って、全身に衝撃
    が走る。床に胸が叩きつけられて、呼吸が一瞬止まる。
     追い討ちをかけるように柚子澤が馬乗りになって、綺麗な長い黒髪を掴みあげた。毛髪ごと
    頭皮を引っ張られて、無理矢理に顔をあげさせられる。噛み締めた歯の奥から、苦悶の声が
    漏れた。
    「にわ子、カメラ」
    「はいはーい」
     小走りに近寄った逢坂が、カード型のカメラを操作する。背面に取り付けられた液晶に、ほ
    んの数十分前の女子トイレが映し出される。それを、逢坂は笑顔で獲物の前に突き出した。
    「はい、ちゃんと見てくださいねー」
    「幸……!」
     そこに描き出されたのは、なるほど地獄かと思うような光景だった。

    181: 女学院復讐SS4 4/11 2009/07/07(火) 06:40:33 ID:p/9bJ97q
     ホースを肛門に突きこまれた幸崎が、泣きながら許しを請うている。そこにいるのが彼女でな
    ければ、今まで幾度となく見てきた景色だ。これを非道というのなら、自分もまた非道である。
    そうと知りながら、月小路は「ひどい」と口にせずにはいられなかった。
    「あんたら……なんだって今更こんなことを!」
    「お前も同じようなこと言うんだね。知らないと思ってるの?」
     吐き捨てるような柚子澤の言葉にも、月小路は眉をひそめることしか出来ない。終わった相
    手には干渉しない。それがこのいじめのルールだ。一年以上前のターゲットが今になって牙を
    剥くなど、何かあったとしか思えない。誰かが、何かを仕組んだのだ。
     誰か、など――有瀬文月に違いなかった。
     文月は扉のそばから動かないまま、酷薄な笑みを浮かべている。睥睨するように押さえ込ま
    れた月小路を眺めて、
    「地獄、ちゃんと見た?」
     と、愉悦を滲ませた声音で尋ねた。
    「……」
    「答えてくれないのね。幸崎さんとは違って無口だから、寂しいわ」
     言いながら、足もとの鞄を持って、文月はゆっくりと歩き出した。その一歩一歩がカウトダウン。
    眼前の小さな画面で展開される悪夢が、今度は自分の身に降りかかるのだ。
    「は、放せ……」
     がくがくと手が震えている。無様だと思う余裕もなかった。
     不意に後頭部を引っ張っていた圧力が消えて、仰け反っていた首が前に倒れる。背後を見
    返ると、背に乗っている柚子澤がワンピースの薄布を両手で掴んでいた。
    「破けるかな?」
    「あ、あ、ちょっと待ってください」
     逢坂があわててカメラを撮影モードに切り替える。それを確認して、柚子澤が両手に思い切
    り力をこめた。生地がきしみをあげて伸ばされる。だが、破けるまではいかない。
    「んぎ……破けないな」
    「さすが、安物じゃないですねー」
     縫い目を探して同じように引いてみるものの、布はしぶとく伸びるばかりで裂くことは出来な
    い。柚子澤が小さく舌を打った。
     一級品の丈夫さに感謝しながらも、月小路はその舌打ちに怯えずにはいられない。破くな
    んて面倒な手段を選ばなければ、彼女を裸にすることなんて簡単なのだ。ましてや、
    「柚子澤さん、はいこれ」
     近づいてきた文月が、鞄の中から笑顔で裁断鋏なんて取り出して見せたのだから。
     文房具とはとても言えない、無骨で大きな布を断ち切るためのそれを、文月が柚子澤に渡
    す。絶望的な光景だった。
    「準備がいいね」
    「もちろん、色々と用意してきたわよ」
     震える月小路を見下ろして、文月は楽しそうにそう言った。
     新品らしく鈍い銀色に輝くブレードが視界の端を横切り、そのまま死角に潜りかんだかと思う
    と、首筋に冷たい感触があてられた。
    「ひっ……」
    「んん、このままブッ刺したら死んじゃうかな」
    「そのまま放置したら死ぬでしょうね」
    「血がいっぱい出ますねー。掃除が大変ですよ」
     歯の打ち合う音が口の中で響きだす。こいつらは一体何を言っているのだろう。月小路も幸
    崎も、そこまでのことはしていない。後に残るような傷をつけたことはないはずだ。
    「そんなに震えない。本当に刺さっちゃうよ」

    182: 女学院復讐SS4 5/11 2009/07/07(火) 06:43:08 ID:p/9bJ97q
     そんな標的の様子を笑って、柚子澤はゆっくりと手を動かした。刃が肌の上を滑る感覚に月
    小路が身を震わせる。襟元に到達すると、もぐりこませた刃をかみ合わせる。シャキン、という
    音を追うように、刃を中途半端に開いたまま、白い肌は傷つけないよう手を滑らせた。
     上質な布地は裂かれる時ですら美しい音を立てた。
    「……っ」
     冷房で下げられた室温が柔肌を直撃する感覚に、月小路は身を震わせた。背の中央辺り
    までを一気に切り開かれ、剥き出しになった肩甲骨を誰かの掌が撫で回す。震える首を後ろ
    に向けると、肩越しの狭い視界の中で、柚子澤が立ち上がった。頭のどこかでチャンスだ、と
    声がしたが、立ち上がる気力は恐怖ですりつぶされていた。下手なことをすれば、本当に刺さ
    れるかもしれない。
     震える月小路をまたいで逆向きになった柚子澤が、裂け目に刃をあてて、残りの布も引き裂
    いていく。ノースリーブのワンピースは肩紐で吊る形になっているため、本来は肩紐さえ切って
    しまえば裸に出来る。だというのに、柚子澤はわざわざ腹のあたりから横に刃を入れはじめた。
    「ま、まだ切るの……!」
    「いやあ、結構いい音がするからさ」
     銀光が二度三度と閃いてワンピースを裁断していく。手術着のように背中がパックリと開いた
    ワンピースは、更にズタズタに切り裂かれた。腰から下はほとんど丸見えで、丸く大きな尻が恐
    怖で震えているのがよく見える。
    「くろい!」
    「えろいな」
     露わになった桃尻を飾るのは、シースルーの黒い下着だ。外縁を飾るレース編みの装飾が
    鮮やかで美しい、見るだけで高価とわかる一品だった。女子高生のものにしてはいささかセク
    シーに過ぎるが、それもスタイルのいい月小路にはよく似合っている。
    「こんなのつけて、誰を誘惑するんだか」
     鋭い鋏の切っ先が、股布を軽く突く。敏感な部分に鋭角の刺激を受けて、月小路がわずか
    に背を浮かせた。
    「柚子澤さん、逆にしよう」
    「ん、そうだな」
     鋏を片手でもてあそびながら、柚子澤が月小路の細い腕を引っ張り上げる。力なく起き上
    がった体が、すぐまた仰向けに引き倒された。
    「ひぅ……」
     正面から鋏を見るのは、死角から切り裂かれるよりも恐ろしかった。圧倒的な脅威に晒され
    ているという事実が心臓を掴みあげて握りつぶす。澄んだ音を立てて空気を切り裂く柚子澤
    が、まるで悪魔のようだ。
     悪鬼の刃は背面と同じように高級品のワンピースを乱雑に切り裂いた。ジグザグのマイクロミ
    ニに調節されて、更に腹のあたりまでスリットを入れられる。とてもではないが、こんな格好で外
    には出られない。
    「ううん、こんなもんかな?」
    「いいセンスね。とても扇情的だわ」
     相変わらず、三人はくすくすと笑っている。柔らかで軽やかなはずの笑い声が、まるで獰猛
    な獣の唸り声のように聞こえた。かつて自分たちが虐待した少女たちも、こんな気持ちを味わ
    ったのだろうか。
    「も、もう、もう放して……」
    「はあ? もうって、まだ何もしてないって」
    「……」
     呆れるように言って、鋏で空を切る。昔に見た、巨大な鋏を持った男から逃げるテレビゲー
    ムを思い出した。いくらボタンを連打しても、ここからは逃げられない。

    183: 女学院復讐SS4 6/11 2009/07/07(火) 06:43:57 ID:p/9bJ97q
    「かわいい下着だけど、これ高いの?」
    「……」
     唇を噛んで、月小路は震える眼差しを柚子澤に向けた。睨むなどという上等なものではない。
    長い睫が許しを懇願するように震えて、まなじりにはかすかに涙すら見えた。
    「月小路さん、かわいい」
     うっとりと眼を潤ませて、熱を孕む吐息とともに文月がそうつぶやいた。
    「どれ……」
     巨大な刃が繊細なレースを挟み込む。眼前に迫った決定的な瞬間から逃げるように、月小
    路はかすかに身を捩ったが、冷たい鉄の感触が腹を撫でると、それだけで動けなくなってしま
    う。肺の奥が痙攣しているようで、呼吸がうまくできない。悲鳴すら、あげられなかった。
     シャキン、と涼やかな音色がショーツの右端を切断した。
     月小路が震えるのにも構わず、逆側も切り裂く。刃の先で布をつまんで、ゆっくりと、股布だ
    けでつながるショーツの成れの果てをはがしていく。
    「ほら、抵抗しないの? 見えちゃうよ?」
     また、柚子澤が笑う。いつの間にか足もとに回ってきた逢坂が、笑顔でカメラを構えている。
    抵抗などできるはずもない。せめてもの矜持にと眼差しを強くするも、そんなささやかな抵抗を
    笑うように、ショーツは完全にめくりあげられた。冷たい空気が下腹部を撫でる。
     月小路の秘部は体と同じように成熟しきっていた。閉じた口からは艶かしいビラビラが身を
    寄せ合いながら顔を覗かせ、やや薄めの陰毛がデルタ状に陰唇上部を覆っている。薄茶に
    色素の沈殿したそこは、グロテスクでありながら、同時に淫靡で官能的な美しさを誇っていた。
    「見えちゃった」
    「やっぱりグロいですねー。怪物になって夢にでてきそうですよー」
    「にわ子言い過ぎ」
    「……っ」
     泣くものか、と月小路は歯を食いしばった。ここで泣いて喚いて助けを求めても、きっとこの
    三人は笑うばかりで返事もしないに違いない。ますます惨めになるだけで、それでは月小路が
    虐げてきた連中と同じだ。
     月小路には誇りがある。自分が選ばれたものであるという誇りだ。それさえ失わなければ、ど
    んな辱めを受けても屈したことにはならない。
     この五指が鍵盤を叩けば、それだけで彼女は特別になれるのだから。
    「で、どうする?」
     首を捻って、柚子澤が文月に問いかけた。その間にも鋏の先で、露わになった陰門をつつ
    いている。
    「私、幸崎さんのことで反省があるのよ。ちょっと苦しい思いをさせすぎたかもしれないって」
     文月が答えると、柚子澤が不審そうに眉をひそめた。逢坂も首を傾げて文月を見ている。
    「むしろ、全然足りないんじゃないの? もっとやっちゃうべきだったんだよ」
     つまらなそうに言って、柚子澤は鋏の切っ先を陰門の奥にもぐりこませた。ビクリと月小路の
    背が跳ねるのを見て、楽しそうに笑う。
    「そう? まあ、それでもいいんだけど――今回はね、苦しいばかりじゃなくて、少しは気持ちよ
    くしてあげようと思うのよね」
    「……ああ、なるほど」
     ぐりぐりと刃を押し込んでいくと、痙攣するように月小路が体を跳ねさせる。もちろん、快感な
    ど微塵も得ていない。純粋に恐怖と痛覚で震えているのだ。
    「だからまずはね……」
     それでも、月小路は必死に耐えていた。歯を食いしばって三人を睨みつけ、床に指を突き
    たてて耐えていた。股間に冷たい鉄の感触を感じながら、時折走る鋭い痛みにも声をこらえて
    いた。

    184: 女学院復讐SS4 7/11 2009/07/07(火) 06:44:32 ID:p/9bJ97q
     そんな、彼女の精一杯の抵抗を笑って、文月が一本の剃刀を取り出した。裁断鋏よりも遥
    かに小さいT字型のそれを、見せ付けるように左右に振る。
    「いじりやすいように、これで剃りましょうか」
    「……っ」
     月小路も、いじめのひとつとして剃毛を選んだことはある。相手が震えるものだから巧く剃れ
    なかったのだが、それでも終わった後の間の抜けた陰部には笑い声を抑えられなかった。
    「お、いいね」
     鋏と剃刀を交換して、柚子澤が笑う。鞄の中からシェービングクリームを出して泡立てながら、
    文月が笑う。二人を見て位置取りを調節し、カメラを構え直しつつ、逢坂が笑う。
     女の子三人が笑っているだけなのに、まるで地獄の光景だ。
    「肌が傷つくといけないからね……」
     泡立てたクリームが陰唇上部、陰毛の茂る下腹部から、股を覆って脚の付け根までを白く
    化粧する。掌の温度が移ったのか、生ぬるいその温もりは生物を連想させた。
    「じゃあ剃るよ」
     冷たい刃がふっくらと膨らんだ土手に添えられる。なだらかな丘を優しく撫でるように、剃刀
    が滑り降りた。
     しゃりっ、と剃毛独特の音が響いた。
     自分の最も弱い部分を刃物が通り過ぎる感覚に、月小路が身を震わせる。しゃっ、しゃりっ、
    と繰り返し音を立てながら、泡と一緒に縮れた陰毛がそぎ落とされていった。
    「これ、なんか興奮するね」
     言葉尻にほのかな熱を潜ませて、柚子澤がそうつぶやいた。同年代の女の子を好きにいじ
    りまわしている、その生殺与奪を握っているという事実が、彼女を昂ぶらせているのだ。手に力
    がこもりすぎて、あわてて剃刀を一度離す。さすがに、直接傷をつけるつもりはない。
    「気をつけてね」
     苦笑まじりに文月にたしなめられて、柚子澤はゆっくりと剃刀を添えなおした。既に半ばの毛
    は剃られて、白い泡に埋もれて床に沈んでいる。つるりとした肌色の土手はかすかに青い剃り
    跡が残るだけで、凌辱者たちに無毛の丘を晒していた。
     複雑な形状の肉襞や包皮をかぶったままのクリトリスを傷つけないよう、慎重に、丁寧に、赤
    子を労わるような繊細さで、残りの毛を落としていく。童女のような――と評するには成熟しす
    ぎた、それゆえに無毛の淫猥さが際立つ秘所が、そうして作り上げられていく。
    「……」
     鉄が肌を滑る冷たい感覚だけで、月小路の頭にその光景が浮かび上がった。自分の目で
    見る勇気はない。歯を食いしばり、目を固く閉じて、鍵盤の上でならば優雅に舞える十本の
    指を、床に強く突き立てる。
     緩慢に進行する処刑の時間は、やがて終わりを迎えた。
     剃刀が離れ、小さな吐息が聞こえる。柚子澤が立ち上がったらしい気配の後に、湿った布
    の感触が秘部を優しくぬぐった。予想外の感覚に背を震わせて、月小路はおそるおそる目を
    開いた。
     開かれた股の間にいるのは、柚子澤ではなく文月だった。どうやらウェットティッシュでクリー
    ムの残りを拭いているらしい。まるでおもらしの後始末をされているような光景に、知らず体が
    羞恥で燃える。
    「終わったわよ。ほら、自分で見て」
    「……」
     躊躇していると、背後に回った柚子澤が無理矢理に体を起こしてきた。触れられているのが
    嫌で、仕方なしに半身を起こす。震える視界に、それが飛び込んできた。
     丁寧に毛を剃られたそこは、毎日浴場で見るのとは別物のようだった。いっそ痛々しく見え
    る剃り残しが、ことさら淫らに映った。

    185: 女学院復讐SS4 8/11 2009/07/07(火) 06:45:06 ID:p/9bJ97q
    「かわいくなったわね」
     そう言って、文月が無毛の秘部に指を這わせた。外縁をなぞるように円を描き、それから中
    央のスリットを撫で上げる。顔を覗かせた肉襞を指先でつまんで、くい、と引っ張った。
    「んぅ……っ」
     不覚にも漏れ出た声に、三人が小さな笑い声をあげた。屈辱と恥辱で、心臓から火が出た
    ように体が熱くなる。
    「敏感なのかしら……こっちはどう? 普段いじってる?」
     言って、文月の細い指が、陰門から更に上に向かい、皮をかぶって隠れている肉芽をつま
    みあげた。
    「……っ」
     今度は、声を抑えきった。唇を噛んでこらえる月小路の表情に何かを刺激されたか、文月が
    くすりと笑って、つまんだ豆をきゅっ、とひねる。女性の快楽が集束する小さな淫芽は、それだ
    けで凄まじい電流を月小路の全身に注ぎ込んだ。
    「――――っ! あ、か……っ」
     こらえた、のではない。声にならなかったのだ。肺の中身を全て吐き出すような乱暴な呼吸を
    繰り返す月小路を見て、文月はまた微笑んだ。強すぎた愛撫を詫びるように、指の腹で優しく
    肉豆をころがして、緩やかに確実な刺激を送る。
     身を固くして備えていた月小路をほぐすように、慈しみを錯覚するほどの丁寧さで、文月は
    クリトリスへの愛撫を続けた。
    「ふ……ん、は……」
     やがて、月小路の口元から吐息まじりの声が漏れ始める。
     こらえようにも、先の一撃が体内で荒れ狂って、声を抑えることが出来ない。どこで覚えたの
    か、巧みな指使いで強引に引きずり出される快感に、月小路は背を震わせた。
    「感じてる?」
    「かんじてますねー」
     柚子澤と逢坂が笑い声をあげた。嘲笑だと知っていながら、屈辱以上に快感の炎が燃えて
    いる。月小路は自慰のさいにクリトリスをいじる。だが文月の愛撫は彼女のそれに比べてあまり
    にも穏やかで優しく、緩慢すぎてもどかしい。そしてそれ故に、くすぶる炎は際限を知らないよ
    うに大きく育っていく。
     下腹部を中心として、同心円を描きながら快楽の波が少しずつ全身を侵していく。彼女が
    常とするのは体をまるごと攫うような大波を起こす自慰だ。こんな、爪先から一滴ずつ水を注
    がれるような快楽は知らない。
    「ふ、ふぅ、は、はぁ……っ」
     膨らみすぎた風船が体の中で出口を求めている。破裂の瞬間が恐ろしくもあり、待ち遠しく
    もあった。それでも、文月の緩やかな愛撫では、その時はまだ先だろう。
     月小路は朦朧とする頭で、そう考えた。そして彼女がそう考えることを、文月は知っていた。

     ぢゅるんっ!

     ――という音を幻聴する。
    「いひぁあああ!?」
     突如駆け上った激感に、月小路は全身を仰け反らせて悲鳴をあげた。膨らみきった風船が
    限界以上の空気を送り込まれてパンパンに腫れ上がる。緩やかだったはずの指先が、まるで
    数瞬前の自身を忘れたかのように、一気に陰核包皮を剥いたのだ。
    「ひぅ、ひっ、ひぁっ」
    「あは、ぴくぴくケイレンしてますよー」
    「気持ち悪いわね」

    186: 女学院復讐SS4 9/11 2009/07/07(火) 06:45:45 ID:p/9bJ97q
     笑いながら言って、文月は剥き出しになった陰核を指先でそっと包み込んだ。涙目になった
    月小路が、震えながらその光景を見ている。これから何をされるのか、彼女にもわかったのだ。
    「いくわよ、月小路さん。五、四、」
     カウントを聞きながら、月小路は息を吐いた。襲い来る激烈をこらえようと、全身の力を抜い
    て、それから身構えるつもりなのだ。
    「三、」
     指先に、わずかに力がこもりはじめた。息を吐ききった月小路が、小さく口を開いた、
    「――えいっ!」
     その瞬間を狙って、添えられた指先が思い切り陰核を押し潰した。
    「んんぁああああああ!」
     あと二秒あったはずだ――そんな抗議は形にならない。迸った衝撃は淫芽から全身を猛烈
    な速度で走り抜けて、腫れ上がった風船を一撃で破裂させた。その内にたまっていた快楽が
    一斉に溢れ出し、血管を逆流して心臓を犯す。
    「あ、っ、は、ふっ、ふぁっ、あうぁっ」
     びくびくと震える月小路に笑いかけて、文月が指先を左右にひねった。新たに送り込まれた
    刺激が体内で混じりあって、燃え上がる炎を更に猛らせる。
    「んっ、あぅっ……ひぁっ、あ、あっ、あっ、ああぁあああああ―――――!」
     ねじ切られるかと思うほど強く捻りあげられて、月小路はえび反りになって悲鳴をあげた。そ
    れが快感なのか、それとも単なる苦痛なのかわからない。だが猛りきった炎がその瞬間に全身
    を突き抜けていったことはわかった。
     浮き上がった背が床につくと同時に文月の手がゆっくりと離れて、熱い吐息が三方から漏れ
    る。深く重く、淫らな熱を孕んだ吐息を繰り返して、月小路は全身を震わせながら歪んだ視界
    に笑う文月を見た。
    「かわいいわよ、月小路さん」
     微笑に、罪悪感などかけらもなかった。それどころか、優越感や達成感すら見られない。た
    だ、嗜虐の悦びだけが月小路を笑っていた。
    「いった?」
    「イきましたね」
    「……」
     こんなに熱く荒い吐息を繰り返していては、否定もできなかった。悔しくはあったが、月小路
    は唇を噛んで無様な言い訳をこらえた。
    「逢坂さん、ここアップにして。ほら、こんなに膨らんでる」
    「わ、すごいですねー。クリトリスって、こんな大きくなるんですね」
    「あ、あ、私も見たい」
     騒ぎ出す三人の声を聞くまいとするが、全身が弛緩して耳を塞ぐことすらできなかった。さん
    ざんに嬲られて腫れ上がり、敏感になった陰核に誰かの指がまた触れる。外側を撫でるような
    その触れ方に違和感を覚えて、月小路はそろそろと視線を向けた。どうやら、文月は淫芽の
    皮だけをつまんで引っ張っているようだ。
    「わかる? 月小路さん。これが陰核包皮ね」
     言われても、横たわる月小路には見えない。文月は微笑んで、逆の手に持ったそれを掲げ
    てみせた。
    「それで、これが瞬間接着剤」
     一瞬、思考が停止した。
     瞬間接着剤。確かにそれは、有名な接着剤のチューブだった。速乾性で強力な、剥離剤
    がなければまず剥がせない代物だ。
    「え?」
     意味がわからなかった。ここで接着剤を取り出して、どうしようというのだろう。

    187: 女学院復讐SS4 10/11 2009/07/07(火) 06:46:37 ID:p/9bJ97q
     不可解そうにしているのは他の二人も同じだった。三人全員に説明するように、文月がもう
    一度繰り返す。
    「これが、陰核包皮。これが、瞬間接着剤。わかる?」
     そのふたつがどうつながるのか。理解に数秒を要して、
    「……え?」
     やっと、月小路はその企みを悟った。
    「あっ、あー、なるほど、そういうことですかー」
    「なに、どういうこと?」
    「こういうことよ」
     チューブのキャップを外すと、キャップの内側から伸びるハケに接着剤をつける。文月はそれ
    を、ゆっくりと包皮に近づけた。
    「待って! 待って、待って! 嘘だろ、何考えてるんだよ!」
    「今、月小路さんが考えていることで、多分あってるわよ」
    「な、なに言って――」
     細いハケの感触が肌を撫でる。ぬめる粘液が下腹部に塗られ、同様に包皮の側にも少量
    の接着剤が塗られた。
    「あ、なるほど」
     柚子澤がやっと事態を理解して頷いた。それを見て、文月は楽しそうに笑って包皮を肌に
    押し付けた。指に接着剤がつかないように、両者を密着させてこすりつける。塗られた接着剤
    がわずかに溢れて、速乾性の名に恥じない速度で固まる。
    「あ、あ……」
     体感的には、何が変わったわけでもない。だがそれは今だけの話だ。文月はあろうことか、
    包皮と肌を接着してしまったのである。
    「これで、ずっとかわいいクリトリスが剥き出しのままよ。よかったわね」
     文月は笑って、指先で淫芽を弾いた。快感よりは痛みの方が強い刺激に、月小路が肩を
    跳ねさせる。
    「これ、普段の生活どのくらい辛いんだろう」
    「さすがにやられたことないから、わかりませんねー」
    「歩くだけで服が擦れて、きっと気持ちよくなれるわよ。あとはローターあたりと組み合わせてあ
    げれば、面白いことになるんじゃないかしら」
     全身の血管から血の引く音を聞いた気がした。幸崎ですら、ここまでのことはしなかった。考
    えたこともないに違いない。一生に残るような傷をつけないことは、彼女たちのルールのひとつ
    でもあったのだ。
    「う、あ……」
     震える月小路を見て、文月はまた微笑んだ。立ち上がり、その顔に手を触れて、まなじりに
    かすかに溜まる涙を掬い取る。そのまま、優しく囁いた。
    「大丈夫よ、月小路さん。皮膚についた接着剤ってね、意外と簡単に取れるのよ。毎日お風
    呂に入って何日かしてしまえば、すぐに剥がれちゃうわ」
    「……」
     本当かどうかはわからない。だが、かすかに安堵したのは確かだった。仮に嘘だったとしても、
    世の中にはちゃんと剥離剤というものがあるのだ。よく考えれば、一生このままになるわけでは
    ない。
    「だから」
     安心からついた吐息を飲み込んで、毒にかえて吐き出すように、
    「剥がれたら、またつけてあげるわね」
     耳元で、文月がそうつぶやいた。
    「あ……」
     目の前が暗くなる。視界が、本当に一瞬でゼロになった。

    188: 女学院復讐SS4 11/11 2009/07/07(火) 06:47:02 ID:p/9bJ97q
     この女はおかしい。気が狂っている。自分たちも相当のものだと思っていたが、それを遥かに
    凌駕する怪物が、目の前に立っていた。
     怖い――この時、月小路は心底そう思った。
     この女が、怖い。手を出すべきではなかった。こんな怪物に、関わるべきではなかったのだ。
     それは、つい先ほど幸崎幸が抱いたのと、同じ恐怖だった。
    「ほら、立って、月小路さん。まだまだ、やりたいことはいっぱいあるんだから」
    「あ、う……」
     脇をかかえて立たされる。そのまま強引に歩かされて、ピアノの前に座らせられた。柚子澤と
    逢坂はこれからのプランを何も聞かされていないのか、不思議そうな表情に幾ばくかの期待を
    こめて、こちらを見ている。
    「も、もう、いやだ……」
     心が折れかけている。月小路はそれを自覚したが、奮い立たせるほどの気力はもうない。そ
    んな彼女を見て、文月はにっこりと笑った。
    「大丈夫よ。三限が終わったら、これもおしまいだから」
    「……」
    「本当、本当。昼休みまでに全員終わらせたいのよ」
    「ハードスケジュールだな」
    「先輩、今日は授業受ける気ゼロですね」
     その言葉が真実にせよ嘘にせよ、月小路には今を耐えることしかできない。震える視界を壁
    にかけられた時計に向ける。三限はまだ半ば。この地獄が終わるまで、三十分ほども残されて
    いる。その間に何をするつもりなのだろう。
     月小路は、時計からピアノに視線をうつした。最大の誇りであるこの楽器が、唯一のよりどこ
    ろであることに、気づいてしまったのだ。
     ピアノの前に座らせて、何を、するつもりなのだろう。
    「さあ、演奏会をはじめましょう」
     震える月小路の肩に手を置いて、文月はそう、新たな凌辱の開始を宣言した。

    189: 名無しさん@ピンキー 2009/07/07(火) 06:47:25 ID:p/9bJ97q
    以上です。
    随分遅くなって申し訳ない。んじゃつづき書いてくる。

    195: 名無しさん@ピンキー 2009/07/09(木) 00:48:14 ID:KWRI2H3P
    >>189
    凄いの一言。
    どうしたらそんなに、繊細な表現ができるのか……
    続きを激しく希望しながら待っています。

    190: 名無しさん@ピンキー 2009/07/07(火) 08:23:30 ID:E/lvqzvN
    朝からいいものを見た。

    >「剥がれたら、またつけてあげるわね」
    すばらしい一言だw

    191: 名無しさん@ピンキー 2009/07/07(火) 17:47:52 ID:OehdZ4bd
    神降臨大感謝大興奮GJGJ
    とにもかくにも攻め責めのバリエーションが興奮のツボ押さえてて凄い。
    続き大いに期待して待ってます。

    192: 名無しさん@ピンキー 2009/07/07(火) 22:37:14 ID:06R9N7Uq
    上手く言葉が見つからないが、こいつは大作だ。
    このスレを覗いて良かった。
    GJ!!

    196: 名無しさん@ピンキー 2009/07/10(金) 00:36:41 ID:HzMldFji
    凄すぎる・・・
    続き期待してます

    このシリーズの一覧だオラッ!

    「【エロ小説・SS】超上流階級のお嬢様しかいない女子高に転入したら想像以上のイジメが待ってた・・・4発目」終わり

     

    な、なんやこれ?

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    名無しくんのそのまんまが出たぐっちょぐちょのコメント書いてけよ!

    名無しくんのそのまんまが出たぐっちょぐちょのコメント書いてけよ!

    • ・゚・(つД`)ノタスケテー 2018年01月26日 02:14:33

      すみません、漫画・画像を見ようとクリックすると
      画面が巻き戻り一覧画面に戻されてしまうのですが
      どうすれば直りますか?

    • 紳士な名無しさん 2018年01月26日 16:45:49

      良作ありがとうございます。
      やばい良いです。言葉にできない自分の語彙が恨めしいくらいに。
      続き楽しみにしています。

    • 紳士な名無しさん 2018年01月27日 01:04:56

      すごくいいんだけど、クリあんな雑に扱われて感じるとかないわー
      開発され尽くしたおばさんみたいでやだなぁ

    • 紳士な名無しさん 2018年01月27日 10:15:04

      最の高

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