ついに妹と結ばれる事ができたのに、両親にバレてしまった。
僕達はこれからどうなってしまうのか・・・
■所要時間:25分 ■約17662文字
アブっぽいやつ寄ってく?
「【エロ小説・SS】やさしくてヘタレでマゾで変態の大好きなお兄ちゃん♪4発目【それでも僕たちは編】」開始
>>269
私もリナの人と二村さんの人には、一日でも早い復活を望んでいます。
>>268
ご愛読ありがとうございます。なるべく早く投下できるように努力はしているのですが、なかなか上手くはいきません。
>>267
うっかり第四部ほったらかして、書きそうになりました。
**妹の姦計4**
七海が解らない。
七海が何を考えているのか、さっぱり解らない。
僕を女装させて嬲ったかと思えば、幼い頃のような甘えっぷりで身体を摺り寄せてくる。
たとえば七海にレイプされた数日後、深夜彼女は僕の部屋に忍んで這入ってきた。
この時僕は眠れてなかった。
身体が火照って。
凌辱を、七海を求めて。
今や既に、僕はオナニーでは我慢出来ない身体になっていた。
七海は忍び足で僕に近寄って来る。下着姿だった。ベッドの横、寝たふりをする僕の傍らに立ち、こちらをじっと見詰める。
カーテンの隙間から射す銀色の月光が、七海の肢体を青白く浮き立たせ、あたかも月明かりの妖精であるかのよう。その光景はまさしく一枚の名画であった。
「お兄ちゃん……起きてる?」
僕は答えない。薄目で様子を窺い、寝息を立てているふりをしている。
「寝てるの? 起きているならフェラチオしてあげるよ、私……精液飲みたいな」
飛び起きそうになった。だが七海への不信感が碇となって僕を留めた。
「ふーん……ホントに寝ちゃったんだ」
布団を捲られた。叩き起こされるのかと思ったが、七海はそのまま布団の中に這入って来ただけだった。
七海は僕の方を向いての添い寝。薄目ではバレそうだ。本当に目を閉じた。
「お兄ちゃん……私ね」
頬に七海の体温を感じると、次の瞬間、唇に柔らかいものが押し付けられ、ぬるりとした暖かいものが口の中に這入ってきた。
七海のキス。情熱的なディープキス。僕のチンコはいきり立ってしまった。
「ん……ちゅ……ん、ぷはぁ、はぁ」
七海の息継ぎ。
「ううん……う、うん」
寝惚けたふりをして、七海の胸に顔を埋め、ぎゅっと抱きしめる。
勃起を気取られないようにするため。
そしてわが身を守るため。
抱き締めていれば、七海は僕に何もできない。寝ているから、七海の声は届かないから。
しかし何より、僕は女装レイプされた時の名残で、七海に甘えたくてしょうがなかったからだ。
予想に反して、七海は包み込むように抱きしめてくれた。
結局そのまま寝てしまって、朝起きると、目の前には捲られたブラ。僕は桜色の乳首にしゃぶりついていた。七海は嫌がりもせず、僕の頭を抱いていた。
何を言われるかと、恐る恐る七海の顔を見ると、ほのかに紅潮した頬。
彼女は聖母のような、たおやかな微笑みを浮かべていた。
怖くなった。
蘇る記憶。あのDVDを見せられ、足で射精させられた時に見せた聖女さながらの笑み。
恐ろしくなった。
底冷えのする恐怖だ。
それは異質で、未知なるものへの恐怖。七海はすでに僕の理解の範疇を超えていた。行動に脈絡が無さすぎる。
本当は僕の事がキライなのかも知れない。
まともに顔を見る事が出来ない。次に何を言われるのか、何をされるのか、予想など出来ないし、きっと理解も出来ないだろう。
悲しくなった。
僕らの間に越えがたい壁が出来てしまったかのようだ。鏡で分断された、僕と彼女のように。
七海の事は良く解っていたはずなのに。
好きな本は夢野久作の『瓶詰の地獄』好きな歌手は椎名林檎だが、基本的に芸能人にはあまり興味が無い。
好きな色はピンク。しかし下着はブルー系が多い、セクシーな系統の物はシルクの黒をガーターベルト付きで一セット。縞パンをブルーとピンクの二枚を持っている。
服のブランドはエルとユニクロが多い。本当は軽くゴスロリの入った服が良いらしいが、お金が無いと嘆いていた。
生理はあまりきつくないと本人談。
それでもキツイと言う時に、お腹をずっとさすってやったら、気持ちいい、と言ってすやすや寝てしまったこともあった。
七海。可愛い妹。
弔いの言葉を掛ける間も無く、この世から消えてしまったかのようだ。
一番可愛いと思った女の子は七海だった。
一番文句を言われた女の子は七海だった。
一番文句を言った女の子は七海だった。
一番一緒に居たい女の子は七海だった。
一番一緒だった女の子は七海だった。
一番仲良くしたいと思った女の子は七海だった。
一番仲良かった女の子は七海だった。
もう彼女とは二度と逢えないのか。
ため息をついた瞬間、置時計が九時を告げた。
しかしこの家に七海の姿はない。連絡の一つも無い。
「……遅い」
七海の帰りがあまりに遅い。
こんな時間になっても帰ってこない事なんて今まで一度も無かった。さすがに心配になる。七海が遅くなった時の習慣で、出迎えようと寝間着から手早く着替えて外に出る。
いつもなら、外に出た途端こちらへ向かってくる七海の姿を見つけられたものだ。
玄関を出て、辺りを見渡す。
月は隠れていた。星々の瞬きも見えない、曇り空の夜だった。
住宅街は夜のしじまに息を潜め、人の姿どころか気配さえも感じさせない。やはり家に戻ろうかと踵を返した時、携帯にメールが届いた。七海からだった。
『池田公園 たすけて へんな男に』
****
『池田公園 たすけて へんな男に』
そこまで打って、送信しようか迷った。
夜の公園。常夜灯がなければ闇に包まれる公園のベンチに座り、携帯の画面とにらめっこ。
打つ手を無くした私は、とうとう狂言芝居で気を惹こうとしている。
今までお兄ちゃんには一度も嘘をついたことが無かった。DVDの時も、お兄ちゃんのオナニーを見たかったのはホントだし、私のベッドとパンツを使ってほしかったのもホントだった。
初めての嘘。躊躇われる。
すぐに来てくれるだろうか。目を合わせようとさえしてくれなくなっても、この身を案じてくれるだろうか。
しかし、もしも……もしも来てくれなかったら?
ダメ、怖くて送信ボタンが押せない。
**続く**
そのようなお言葉こそうれしいものです。遅レス申し訳ありませんでした。
>>275,276
あうあう
>>277
申し訳ありません。どういった意味でしょうか。ググってみたのですが、答が得られませんでした。
**妹の姦計4**
ダメ、怖くて送信ボタンが押せない。
お兄ちゃんにオナニーをねだったあの日から、今日までのあらゆるを反芻する。
──私はやりすぎた。
「バカみたい」
ホントはお兄ちゃんとずっと仲良くして行きたいだけなのに。
私の初めては全部お兄ちゃんが良いなんて思うから。
セックスしたいなんて思うから。
赤ちゃん欲しいなんて思うから。
ずっと私だけのものでいて欲しいなんて想うから。
いくらお兄ちゃんを言いなりにしても、私を好きでいてくれないと意味が無い事をすっかり忘れて、調子に乗りすぎた。
たった一度のすれ違いだけで、全部壊れてしまうような、儚い絆ではない。そう思う。そうは思うけど、だけど。
だけど、私はっ。
不意にこちらに向かう足音が聞こえた。
──お兄ちゃん?
弾けるように視線をそちらへ。
果たしてそこには、お兄ちゃんとは似ても似つかない、軽薄そうな二人組の男達が居た。
お兄ちゃんのことばかり考えていたから、ありえない可能性を望んでしまった。
「うわーこの子チョーカワイイっ」
甲高い耳障りな声が響く。眉の黒い金髪、右の耳に五つもピアスを付けている男の声だ。
「ねぇキミ一人? ボク達と遊ぼうよ」
帽子を目深に被った男。下心丸出しのぎらついた目が闇の中から浮かんでいる。二人はベンチを、私を囲むような位置取りをする。
しまった……ちょっと不味いかも。送信ボタンを押して携帯をしまう。
たすけて、お兄ちゃん。
「ごめんなさいね、私これから用事があるの」
立ち上がり、二人の間を割って帰ろうとしたら、案の定腕を掴まれた。痛い。
「そんなワケ無いじゃん、オレらずっと見てたんだぜ、キミずっとそのベンチに座ってたよねー」
「そうそう、カレシに振られちゃったんだよね」
彼氏に振られちゃった。
その言葉が私をえぐる。
「あー当たり? だからぁ俺らがなぐさめてやるよ」
「違います。違いますから離して下さい」
「すげーコトバづかいがお嬢様なんだけど」
「痛いんです。離してもらえませんか」
「ホント、お嬢サマじゃん」
駄目だ、言葉が通じない。こんな人種が居るなんて。
呆れかけた時、バッグをひったくられた。
「ほらほらーバッグバッグ、返してほしいなら、コッチだよー」
にやにや笑いの男たち。
「返して、返しなさいよ」
男たちは小走りで木立ちの中へ消えてゆく。私は慌てて追いかける。
やめて、お金ならあるだけあげるから、返して。そのバッグにはお兄ちゃんから貰った、大切な宝物が入っているの。
****
木々は夜の中に沈んでいた。
静寂に人の声は良く通る。船を導く灯台の光のように。
七海を見つけた。二人組のチンピラに組み敷かれていた。一人が腕を掴み抵抗できないようにして、一人がブラウスとブラジャーをたくし上げ、雪のように美しい乳房と桜のように可憐な乳首を露出させた所だった。
「手間ぁかけさせやがってよぉ、始めっから素直になってりゃ痛い目にも遭わなかったのになぁ」
──だから僕は、僕自身と七海を守る為に出来る限りの事をしてきた。
怒りが腹の底からこみあげる。しかしそれを吐き出したりはしない。腹の奥に仕舞い、怒りを総身に巡らせる。
「わかったぞ、おまえレイプ願望があんだな。強引にヤられたくてヤられたくて堪らなかったワケだ」
──今日に始まった事ではなかった。一番最初は僕らが小学生の頃だった。
手近に転がるこぶし大の石を拾う。
七海を押さえつける帽子の男に、足音を忍ばせ近づく。チンピラどもは気づかない。
「つー事は、おまえって相当なインラン女だよなーカレシに相手してもらえなくて相当溜まってっから、こんなトコでオレら誘ってヤりまくろうとしたワケだ」
「ひゃはは、ペットとして飼ってやろーかぁ」
「毎日マワしてやるぞ、うれしいだろ」
七海を嘲る声と。
「い、いやぁ……ぐすっ、やめ、やめて……ぐすっ……ください」
七海のすすり泣く声に。
「おねっ、お願い……すん……しますっ」
その声に胸が高鳴った。
しかし無論総身の怒りは消えぬまま。七海の哀願を聞いて、チンピラどもが下卑た笑い声を上げた。いちいち僕の神経を逆なでする。
しかし、せめて憐れんでやろう。
僕は卑怯者ではあっても、臆病者であったことは一度も無かったからだ。
殺すよ? 刺し違えてでも。
無言で全力の一撃を帽子男の後頭部へ叩き込んだ。拳ではなく、石を、だ。
鈍い音と共に帽子男がその場に倒れる。崩れ落ちると言うべきか。
「人の女に手ぇ出してんじゃねえよ」
金髪男に向けた言葉。理解できるか? チンピラ。
帽子男を一瞥すると、倒れた拍子か、帽子男の髪が七海の額に掛かっていた。男の腹を全力で蹴る。帽子男は宙に浮き、口から何かを吐き出した。
──手前ェの汚ねぇ髪、七海に掛けるんじゃねえよ。
「あんだぁ、てめぇはよぉ」
金髪男が威嚇してくる。
「ふざけたマネしやがってよぉっ、オレぁ男にぁキビシイぜぇえ゛え゛ぇえ゛」
みなまで言わせなかった。一足で間合いを詰め、石を握りこんだ渾身の右ストレートを、男の鼻っ柱に叩き込む。
「いっひぃひぃ……いでぇ、いでぇよぉ」
金髪男がぼたぼたと鼻血をたらす。
逃げ出すかと思ったが、男は健気にもポケットからナイフを取り出した。
「で、でめぇ、ブチ殺す゛」
「ああ゛っ、でめえぶっ殺すってんだろう゛がぁ」
「はははは、殺す? 殺すか?」
だめだ、笑いが止まらない。殺すと言っているんだから? だから何だと言うんだ。
示せよ、行動で。
「お前、それでビビって貰えるとでも思っているのか?」
金髪の顔が歪む。ナイフと顔面がぷるぷると震えていた。
「じねやぁぁあ」
ナイフを構え僕に向って来るが、避けるまでもなく金髪は前のめりに転んだ。七海だ、七海が金髪の足を引っ掛けたのだ。さすがだ七海、こんな時でも機転がきく。
ナイフを持つ右手を左足で踏みつけ、右足で金髪の顔面を渾身の力で蹴る。無論一度だけではない。幾度も、八回までは数えた。
よくも僕の七海を嬲ってくれたな、犯そうとしてくれたな。
只では帰さない。激昂が脳の隅々にまで行き渡り、もうこいつを駆除する事しか考えられない。目の前が赤くなる。
死ねよ。
「お兄ちゃん、もう止めて。この人……もう動かないよ」
僕の腕にしがみ付いた七海の声で正気に戻り、金髪男を見る。男の身体は夜の底に沈み、もはや詳細は解らないが、それでも棄てられたマネキンのように動かないのは見て取れた。
良いだろう、上出来だ。後は逃げるなり、死ぬなり好きにしろよ、チンピラ。
今は七海の事だけが気掛かりだ。
「帰ろう、歩ける?」
そうは言ってもまず大丈夫だろう、何せ金髪を転ばせたくらいだ、肉体的な傷は負ってはいない筈。しかし。
「んーん、歩けない。おんぶか抱っこして」
七海はその場にぺたんとしゃがみこんで、両手を僕にむけて広げる。
そこに居るのは、いつもの可愛い甘えん坊の七海だった。
当然の流れで、僕らが公園を出た時、七海は僕の背中に収まっていた。
背中から僕をぎゅっと抱きしめてくる七海。
「お兄ちゃんカッコ良かったよぉ。それに……ふふ」
喉をごろごろ鳴らし、身体を摺り寄せてくる猫を連想した。
「すぐに降りてくれよ」
結局、家に着くまで七海は背中から降りようとしなかった。
****
七海に今日は朝まで一緒に居てくれと懇願された。幸か不幸か今日は、父さんも母さんも留守だ。今日は二人の毎月恒例デートの日。
正直七海の部屋にはあまり良い思い出は無いが、今日ばかりはそんな事を言ってはいられなかった。
ベッドの上にちょこんと座るお風呂上りの七海。水色のパンティとキャミソール姿。僕を女装させた時に使ったあの下着だ。どうしても意識してしまう。
胸の高鳴りを隠しその隣りに腰かけると、七海は身体を預けてきた。それに応えるように、僕は彼女の手を握る。
暖かい身体。石鹸の香り、シャンプーの香り、七海の匂い。
僕らはどれだけの時間寄り添いあっていただろうか。僕は七海を感じ、きっと七海は僕を感じているだろう。
思い起こされる先ほどの出来事。
犯されそうだった七海。今にも泣きだしそうだった声。しかし事なきを得た。それは良い、それは。だがその時に僕は、いや……今まさに。
──今、僕は。
「ねぇ……お兄ちゃん」
どこか遠慮がちな七海の声。
「お兄ちゃん……どうして」
どうして?
「どうして泣いているの?」
**続く**
>>278
続きをご期待されているお言葉は、私にとっては応援と区別がつきません。
ありがとうございます。
あくまで兄妹でな
兄貴GJ!
**妹の姦計4**
「どうして泣いているの?」
そう、僕は涙がこぼれるのを止められないでいた。
自分の情けなさに、あまりの不甲斐なさに。
「僕はあのチンピラどもと同じなんだ。嫌がって、泣きそうだったナナを見て、僕は犯したいと思った」
これは懺悔だ。守らなければいけない七海に対して、僕は酷い劣情をもよおしてしまった。
「それだけじゃない。僕は、今っ」
力づくで七海を押し倒す。
「ひゃん」
七海は嫌がらなかった。目を見開き、頬には微かに朱がさしている。
「今、僕はナナとセックスがしたくて……ナナをレイプしたくて……ナナはいま辛いのに、それなのにそんな事考えている自分が情けなくて……悲しくてっ」
ぼたぼたと僕の涙が七海の頬で弾ける。
そして衝動に任せて想いの丈をぶつける。
「あのメールを見た時、胸が締め付けられた。もしかしたらナナはもう攫われた後で、もう二度と逢えないんじゃないか、とさえ思って……」
ぶんぶんと頭を振る。違う、本当に伝えたいのはそれじゃない。
「それだけじゃなくて、犯されそうになっていたナナを見て、気付かされたんだ。僕はナナを他の男に渡したくない、ナナとセックス出来るのは僕だけで、他の男には指一本触れさせたくないって、気付かされたんだ」
つらい。言いたくない。だけど僕は言わなくちゃならない。
「変だよな、妹を自分のモノにしたいだなんて。気持ち悪いよな」
七海もその瞳から涙をこぼした。
そうだよな、悲しいよな、頼るべき兄が自分の身体を狙っているだなんて。だけどこれを言わないと、これを言って七海が警戒して僕を避けてくれないと。
僕は今日、七海を犯してしまう。
七海の瞳を見据える。怯えの色はなかった。澄み切って、黒曜石のようだった。
それは聖人にも似た、殉じる覚悟を決めた者の瞳だ。
そうだ。七海はいつも、こんな目をしていた。
「お兄ちゃん言ったよね『人の女に手ぇ出してんじゃねえよ』って。その言葉を聞いたとき、私嬉しかった……七海はお兄ちゃんの女なんでしょ、どうして自分の女とセックスするの……遠慮してるの」
鈍器で殴られたかのような衝撃だった。
衝動的にキスをした。僕の舌が七海の唇を割り、その舌をしゃぶる。
「ん……ちゅ、くちゅ……ちゅ」
ズボンを脱ぎパンツを下すと、僕の剃毛済み無毛チンコはすでに限界まで勃起していた。
七海のパンティに手を伸ばす。割れ目の部分に触れると下着の上からでも、どろどろに濡れているのが解った。
「ん……」
唇を離し、視線を股間に。七海の水色のパンティは底の部分が青色に変色していた。凄い濡れようだ。
「や、やだぁ……お兄ちゃん見ないでぇ」
もう我慢が出来なかった。
左足を持ち上げパンティを抜き取る。水色の下着は右足に掛かったまま。
チンコをオマンコに沿える。滑って上手く挿入出来ない。焦っていると。
「お兄ちゃん……ここよ」
七海が腰を浮かし手を添えて導いてくれた。どきどきする。先端が少し七海の中に入っている。目の前の女が実妹だなんてどうでも良かった、いや、実妹なのが、七海なのが良かった。
欲望のままに、おもいっきり突き入れる。
「いっひいっっっ」
七海の悲鳴。
「うぁあぁぁぁぁっ」
思わず声を上げる。濡れた摩擦の快楽が亀頭からカリ首そして竿へ、七海の恥丘に僕の恥骨がぶつかった時、亀頭の先端が七海の最奥にぶつかる。まるで僕の為に設えられたかのように、チンコがぴったりと収まった。
七海の柔らかく、どろりと濡れた感触がチンコ全体を締め付ける。
僕は射精してしまった。
たった一突きで。
「あっぁぁぁあっ、な、ナナっご……ごめんっ僕っ」
それでも初めてのセックスは気持ち良すぎて、避妊のことも忘れて、ありったけの精液を七海の中に放出した。
びくびくと震えて、オナニーの時では考えられない長い射精。
「あ、やっ中っ、まだ……出てるっ。お兄ちゃんの精液っ。あぁぁん妊娠っっ」
ぐったりと七海に覆いかぶさる。触れ合う肌の感触と七海の中の心地良さで、チンコは射精直後にも関わらず、再び力を取り戻す。
しかしあまりの早漏ぶりに、恥ずかしくて七海の方を向けない。声も掛けられない。
七海が頬を摺り寄せてきた。そして彼女は僕の耳たぶを噛み、囁いた。
「情けない男。妹一人満足させることとが出来ないの」
人の気も、人の気も知らないで、この女はっ。こんな関係になっても、まだそんな事を言うのか。
腰を振り、ピストンを始める。七海の事なんか考えない、ふつふつと湧き上がる怒りをぶつけるだけのセックスだ。一度射精したおかげで、今回は長く持ちそうだ。
「いっ痛いっ、お、お兄ちゃんっ止めてっ」
「止める訳ないだろ、僕をさんざん誘っておきながら、バカにしてっ」
一回一回力を込めて思い切り突く。
「だっ、たら、だったらっ、せめ、て優しくしてよぉ……私っ初っめてなのっ、処女だったのぉ、処女はお兄ちゃんにあげるからぁ……せめて優しく、お願いしま……いひっ」
七海の切羽詰まった声と、しおらしい言葉。だけど僕は信じない。
「そんな訳ないだろ、ナナが、淫乱女の七海が処女だなんて、僕で何人目なんだよ」
「初めての人、一人目よっ。どうして信じてくれないのよ、お兄ちゃんのバカぁ」
涙目の七海。こんなに必死な七海は初めて見た。ピストンを止め、七海のオマンコを見る。凌辱の跡、泡立った愛液、掻き出された精液、そして鮮血。それは紛れもなく破瓜の血だった。
「ははっ、七海が……七海が処女? 僕の為に、僕の為に取っておいてくれた?」
チンコをぐっと七海の中へ押し込む。ああああなんて気持ちイイ。七海が、七海が僕のモノになっている。僕だけのモノになっている。
「痛いっ痛いよお」
悲鳴にも似た声。苦痛に耐え、涙を呑みこんだ表情。
湧き上がる七海を征服しているような錯覚。
「ナナ……かわいい」
駄目だ。僕はもうおかしくなってしまう。挿入の速度を上げた。こんどはどんな表情を見せてくれるんだろう。
「お願いお兄ちゃん、あやまるから、何でもするから、もう……もう許して」
「何でもするなら、僕とセックスするんだよ」
一突きごとに暴力的な快楽が体内で爆ぜ、重ねる肌からは悦楽が体内に染みこんでくる。
「もう七海は僕のモノだから、誰にも渡さないからな」
結局この日僕は、痛がり嫌がる七海を朝まで犯し続けた。それはセックスとは呼べなかった、レイプとしか呼べなかった。
****
七海とのセックス。しかし高揚は長く続かなかった。
後悔が防ぎがたい津波となって僕を襲ってきたからだ。実妹とのセックスを後悔しているのではない、どうしてあんなに乱暴にしてしまったのかを後悔している。あんなに泣いていたのに、懇願していたのに。
どうして僕は優しくしてあげられなかったのか。
しかしそれでも七海は、今までと変わらない態度で僕に接してくれている。相変わらず下着姿に近いきわどい恰好で、家の中を、僕の前をうろつき、僕の部屋でごろごろしながら漫画を読み、僕の隣りですやすやと眠る。
何度犯そうと思った事か。しかしその度に。
「ごめん……ごめんよ七海……あんな酷いことしちゃってさ」
脳裏にちらつく七海の泣き声と、痛がり嫌がる姿が、僕を繋ぐ鎖となって強姦を止まらせる。
出来る事と言ったら、ぎゅっと抱きしめ、チンコを勃起させ、七海を想いオナニーするだけだ。
もう、七海の悲しむ姿は見たくないんだ。
そして僕が七海を犯してから一週間が経った。その日七海はやけに真剣な表情で、夜私の部屋に来て、と言った。
異論あるはずもなく、七海の部屋に出向くと、彼女は僕が今まで一度も見たことの無い、ピンクに黒の刺繍が入ったベビードール姿だった。
扇情的な姿に、それだけでチンコが半立ちになる。僕の動揺をよそに、七海はこの手を取り、いざなわれるままベッドに座る。
七海を犯したあの日のように。
七海は僕の隣りに座ると、リモコンを操作しDVDを再生させた。
そこには。
『いっ痛いっ、お、お兄ちゃんっ止めてっ』必死に懇願する七海。
『止める訳ないだろ、僕をさんざん誘っておきながら、バカにしてっ』身勝手な主張をして腰を振る僕。
そう、そこには七海をレイプする僕が映っていた。
『だっ、たら、だったらっ、せめ、て優しくしてよぉ……私っ初っめてなのっ、処女だったのぉ、処女はお兄ちゃんにあげるからぁ……せめて優しく、お願いしま……いひっ』
切羽詰まった七海の声。
続く映像はそのすべての場面で、レイプする兄とそれに耐える妹の姿だった。
脳裏によぎるあの瞬間。突然七海がしおらしくなった理由。かつてのDVDを思い出す。これはと思い、隣りに座る七海の方を向くと。
「……ん」
キスされた。唇どうしが触れ合うだけのキスだ。
「お兄ちゃん犯罪者になっちゃったね」
**続く**
**妹の姦計4**
「お兄ちゃん犯罪者になっちゃったね」
その口調は淡々としていた。まるで事実を確認するだけであるかのように。
「嫌がる妹を犯して、最低のお兄ちゃんね。もう逃げられないわよ、こんな証拠が残っちゃっているから、刑務所行きは間違いないわね」
口調こそ冷たいものの、笑顔の七海。瞳はとろけるような熱を帯びている。
七海はぐい、と身体を寄せてきて、睨むような、挑むような目つきで言った。
「黙っていて欲しかったら、これから私の命令には絶対服従よ」
それで閃いた。間違いない、きっと僕は七海の意図の全てを理解した。頬を涙が伝う。
──良かった。
「なによ、そんなに嫌なの? でも許してあげないから。お兄ちゃんは一生私の奴隷なんだからね」
七海の言葉を無視して、彼女を押し倒す。
「やん、ちょっとなにするのよ」
言葉とはうらはらに、抵抗はまるでなかった。
以前のDVDと違って今回のモノには致命的な欠陥がある。そしてそれはきっと七海も気付いている。気付かない訳が無い。それでも僕にこの映像を見せた真意。
「七海、このレイプ映像をネットにばら撒かれたく無かったら、僕の命令には絶対服従だぞ」
そう、七海もばっちり映っているのだ。この動画の僕の顔にモザイク処理をすれば、悪条件は対等。だから七海は僕を奴隷にしようなんて思っていない。
七海が僕にそんな酷い事をする訳が無い。僕が七海に酷い事をしたくないと思うように、七海は僕に酷い事をしようとは思っていない。
ましてや刑務所なんて論外だ……彼女は伝えようとしてくれているんだ、たった一日しただけで、ちっとも手を出そうとしない僕に対して。遠回しに。
『お兄ちゃん、もっともっとセックスしようよ』
僕は七海を信頼している。
だから。
七海は目をぱちくりとさせ、頬を染め、身体を弛緩させて、愛を囁くように、言った。
「はいっ」
だから、その返答も予想通りだ。
おそらく僕が七海に絶対服従を誓ったら、毎日のようにセックスを命じてくるだろう。どう答えても、僕にとっても七海にとっても結果は同じ。
そうだろ? 七海。
もう居ても経ってもいられない。舌で七海の唇を割り、奥の舌に絡み付かせる。
「ふ……うん」
右手をベビードールの内側に滑り込ませ、柔らかい乳房を鷲掴みにして、固く勃起した乳首を人差し指でこね回す。
「お、お兄ちゃん……い、痛いよぉ」
「あ……ご、ごめん」
力を入れすぎた。気を取り直し、左手をパンティの内側に滑り込ませる。そこは膣内に挿入したかのように熱く濡れていた。オマンコをまさぐり、膣口を弄る。
「お兄ちゃん……そこ違うよお」
僕はまた尿道口を弄っていた。あまりの恥ずかしさに耳まで火照る。僕は何をやっているんだ。解っている筈なのに。
「仕方ないよ、お兄ちゃんはまだ挿入した事があるだけの童貞だから、女の子の身体のことなんて解らないものね」
慰めであろう七海の言葉も、鞭となって僕を苛む。慰め……だよな。
「これから上手くなれば良いんだよ。私がレッスンしてあげるからね、女の子の身体とセックスのレッスン。妹にセックスのやり方を教えてもらうなんて、情けないかも知れないけど、お兄ちゃんは童貞だから恥ずかしくなんてないからね」
七海の笑顔が眩しすぎる。たぶん七海に悪気は無い。たぶん。
「な、ナナだって処女みたいなものじゃないか。僕としただけだろ」
「確かにそうだけど、私は今まで本とかネットとかで、いろいろセックスの勉強してきたの。だから私はお兄ちゃんを射精させる自信あるけど、お兄ちゃんは私をイかせる自信あるの?」
「あ、当たり前だろ。そう言う事なら、僕だっていろいろ勉強してきたぞ」
「嘘。お兄ちゃんは自分が気持ち良くなる事ばかりで、女の子を気持ち良くする勉強はしてないわ」
ぐさりと遣られた。考えていたのは女の子と……七海とセックスすることばかり。
「私は男の子を……お兄ちゃんを気持ち良くさせる事ばかり考えてたの」
七海の言葉。胸の奥底に染みこんでくる七海の声。そうだ、僕にとって、そしてきっと七海にとっても、セックスなんて二の次なんだ。そして僕はそんな一番大切な事を、七海にちっとも伝えて無かった。
僕は言わなければならない。
両手で七海の顔を挟み、彼方を見定めるように、その瞳の奥底を覗く。
瞳、逸らさずに。じっと見据えて。
「七海……愛している」
七海は耳まで真っ赤になった。
「ヘンタイお兄ちゃん……妹を愛してるだなんておかしいよ。そんなヘンタイには、お兄ちゃんを愛しているヘンタイ妹くらいしか、相手が居ないんだからね」
「じゃあ、そんなヘンタイ妹は大事にしないと」
そして今日何度目かのキス。今までで、一番想いのこもったキス。唇を離すと、僕らを繋ぐ銀色の糸。
「だめぇ……私、もう我慢できないっ」
七海の両手が伸び、僕のズボンとトランクスを脱がす。
はち切れんばかりの勃起チンコ。七海のオマンコはすでに出来上がっている。
パンティを脱がす手間も惜しく、ずらしただけでオマンコを露出させ、一気に挿入した。
「あ、ひ、あはっ……くぅ」
情けない声が出てしまった。七海の中は相変わらず柔らかくて、きつくて、暖かくて、僕の形にぴったりだった。
「偉いねお兄ちゃん、今日は入れただけじゃ射精しなかったね」
自分でも顔が真っ赤になるのが分かった。
「ナナ、止めてくれよ」
恥かしすぎる。いくら初体験だからといっても、無かった事にしてほしい。
「だーめ、許してほしいなら、初めての時の事を忘れさせるくらい、私を気持ち良くしてね……自信あるんでしょ」
挿入したまま、ベビードールをたくし上げ、オッパイを露出させる。
乳房は撫でる様に触れ、乳首を舌先で転がす。
「あ、は……ふぅ」
七海の吐息は熱い。
ぎこちないながらも腰を振ると。
「いひぃんっ」
七海は身体をびくりとさせた。その反応に気を良くして、腰の速度を上げる。
しかしチンコはすぐに七海の膣から抜けてしまう。
「やぁだ、お兄ちゃん下手ぁ。やっぱり童貞くんだね」
恥かしさで何も言えないでいる僕に、七海はあくまで優しかった。
「だ・か・ら、大丈夫だって。一緒にお勉強しようね、お兄ちゃん」
****
七海との『お勉強』が始まってから二週間。僕らはお互いに溺れていた。僕は七海しか、七海は僕しか見えてなかった。だから脇が甘かったのだと思う。
その日僕と七海は相も変わらずセックスをしていた。
「いいっ、お兄ちゃんっ凄いっ、オチンチンすごいっ」
ぎしぎしとベッドが鳴る。
「あ、は、ひんっ、お兄ちゃぁん……気持ちイイよぉ」
七海が僕の上で腰を振る。七海の好きな体位、騎乗位だ。タイミングを合わせて腰を突き上げると。
「あん、だめぇだめっそれぇ、私おかしくなっちゃうよぉ」
嬌声を上げて、僕のチンコをぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
「もう私お兄ちゃんにイかされちゃうっ、もう童貞なんてよべなくなるっ。オチンチンっ、私の私だけのオチンチン気持ちイイよぉ」
「ナナっ僕もうっ」
「イイよお兄ちゃんっ、私ももうダメっ」
七海の嬌声と痴態に導かれ、射精した瞬間だった。
「イくっ、私も、イクっっっっっ」
七海も身体を痙攣させ、絶頂を迎えた瞬間に。
部屋のドアが開いた。
目を見開いた母さんが立っていた。
「あなた達……何をしているの」
セックスの、射精の快楽など一発で吹き飛んだ。
こんな時に上手く動かない、鈍い脳味噌をフル回転させ、言い訳を考える。
仰向けの僕。
僕の上に座る七海。
僕の上半身ははだけている。
七海の上半身はブラをたくし上げて、乳房と乳首が露出している。
七海は感極まった表情で、全身を震わせている。
結合部分は幸い布団で隠れている。
誤魔化せるか?
誤魔化す名案は──。
熱に浮かされた七海の声が思考を遮った。
「あはっ、お兄ちゃんとぉ……セックスぅ」
ああ、駄目だ。名案は、もう何処にも無い。
「あなた達……服を着て、すぐに下へ降りてきなさい」
**続く**
>>298~301
ありがとうございます。願わくば貴方がたが、次の投下までにこのスレを開きますように。
**妹の姦計4**
僕はかつて夢を見た。七海を異性として意識し始めた頃に見た夢だ。
そこで僕は、父さんと母さんから僕と七海が実の兄妹では無い事を告げられる、実に都合の良い夢だ。
そうであればどれだけ良い事か。
しかし僕らが実の兄妹であることは、僕自身良く知っている。
七海が産まれた時の事は、幼いながらも良く覚えている、天使のように可愛い赤ちゃんだった。
七海が実の娘であるならば、僕が養子の可能性にすがるしかない。
しかしありえない。
僕はあの写真を見つけてしまっている。父さんと母さんが満面の笑みを浮かべ、赤ん坊の僕を抱いている写真だ。
我が家のアルバムは充実し、成長の記録が刻まれた年輪のように堆積している。
難癖など付けようも無い。可能性など微塵も無い。
唐突に思いだしたあの日の夢。
夢にすがりたい。七海と白昼夢の中で生きていきたい。
けれど、それは許されない。僕は卑怯者にはなっても、臆病者にはならないから。
七海のためにも、僕がここでくじけることは許されないのだから。
**続く**
僕らはリビングに集合していた。四六時中和やかであるはずのここの空気は、凍てついてしまったかのように、冷たく重苦しい沈黙で凝り固まっていた。
僕の正面には父さんが腕を組み、母さんは表情こそ柔らかいもののハンカチを固く握ったまま。隣りには七海が座り、僕らは手を繋いで寄り添いあっている。
二人で一階へ降りてくるときには、セックスの熱狂がすっかり冷めた七海が、死刑宣告を受けたかのような思いつめた表情のまま、つぶやくように言った。
『お兄ちゃん……離れ離れになんてなりたくないよぉ』
僕は、大丈夫だから、と根拠のない大丈夫だからを繰り返すしかなかった。
リビングに呼び出されてから、どのくらいの時間が経ったのか。
長い沈黙を破ったのは父さんだった。
「で、どちらから手を出したんだ?」
低く、落ち着いた声。だからこそその裏側にあるものが恐ろしい。僕の手を握る七海の力が強くなった。
僕はもう腹を括っている。
そう、たとえどのような結末を迎えようとも──七海、お前の手は白いままだ。
「僕が……僕が七海を口説いたんだ。始めは七海も嫌がっていたけど、兄妹でなんておかしいよって言われたけど、七海を強引に押し倒してからは、七海の態度も変わってきて、それで」
そうだ、僕には証拠がある。七海を『レイプした』あの映像だ。
「それで、セックスするようになったんだ」
僕を一方的に悪者にするには、母さんに見付かった時の七海の態度が障害になる。七海は優しいから、兄の必死な態度にほだされた。そう、それが良い。
七海は何も悪くない。悪いのは妹に欲情した変態兄だ。
きっと、僕たちは離れ離れになる。だけど、これで終わりじゃあない。
必ず迎えに行くから。
幾年かかろうとも。
二人で生活するあらゆるを作り上げ、必ず君を迎えに行く。
絶対に、だ。
僕の独白に反応したのは母さんだった。
「……意外。七海の方がお熱だったから、わたくしてっきり七海が夜這いでもかけたのかと思っていたわ。しかも抵抗できないように縛り上げたりして」
冗談を言っているようには見えなかった。それに第一今は冗談を言うような場ではないだろう。
「母さん、ナナは女の子だよ」
それでも応対したのは、雰囲気を少しでも柔らかくするためだ。僕の決意を、父さんと母さんに悟らせないようにするためだ。
「いーえ、七海ならそのくらいの事はするわ。わたくしの娘ですもの」
「そうだな、小夜の娘ならやりそうだ」
母さんは茶化すように合いの手を入れた父さんをちらりと見る。
「そういえばあなた……さっき妙な事を言っていたわね『俺も間違いなく七海が手を出したと思う。しかし詰問した時に出て来る名前は別のものだ』って」
「ああ、俺の息子だからな。妹に泥を被せるような真似はしねえよな」
「……あ、あの時と同じ……だったらそんなの無しよ。それじゃ事実とは正反対ってことじゃない」
「しかし当事者が、七海から手を出したのではないと主張しているのだから、賭けは俺の勝ちだな。来週は古書店めぐりだぞ、食器市は諦めろ」
話が妙な方向に進んでいる。賭け? 古書店めぐりに食器市? 僕と七海の近親相姦を問題にしているのに、突然何を言い出すんだ。
息子と娘の近親相姦なんて、茶化す事が出来る様な内容じゃないだろ。
「それにしても、血は争えんなぁ」
父さんがしみじみと言った。
血は? 争えない?
「ああん、それにこれはとても素敵な話ですわよお兄様。一つ屋根の下、二つの兄妹カップルがいるなんて、滅多に有ることじゃないわ」
一つ屋根の下『二つの』兄妹カップル……って、それは。
「七海が産まれた時に話した事が現実になるとは」
「この子たちも大きくなったら兄妹で恋人になったりして、とか言っていたわね」
七海が目をぱちくりとさせた。
「ふふ、そうよ。あなた達の両親は兄妹なの、今のあなた達と大して変わらない歳の頃、親元から駆け落ちしたのよ」
「今となっては良い思い出だが、苦労したな」
「はあぁぁぁぁぁっ」
「ぇえぇぇぇぇえっ」
僕と七海の絶叫が重なった。
母さんは父さんに、にこにこ顔で語りかけた。
「この子たちの前で、お兄様と呼べる日が来るとは思ってもいなかったわ。今日はなんて素敵な日なのでしょう」
「本当は秘密にしておく積りだったしな」
頭の中が混乱して、真っ白になっている事しか分からない。
「パパ、ママ、素敵っ」
七海の復活は早かった。目をキラキラさせている。
マズイ、ついて行けない。
しかしここで天啓のように疑問が浮かんできた。
「けど、住民票とか、保険とか、そういったものはどうしたの」
それは簡単な話じゃないだろう。
「蛇の道は蛇、だぜ息子よ。必要になったら言え、事細かに教えてやる」
父さんがにやりと笑った。なんだか簡単な話にされたような気がする。
そして七海が抱きついてきた。
「そんな事、どうだって良いでしょ。お兄ちゃんとの仲が、パパとママ公認の仲になったのよ、これで何にも気兼ねせずに色んな事が出来るねっ」
いや、今までも大して気兼ねしていなかっただろ。
そしてぐいぐいと僕を押し倒さんばかりの勢いで、身体を押し付けてくる。
「避妊はしっかりしなさいよ。なんだかんだ言っても、七海が赤ちゃんを産むのはちょっと早いからね」
「えへへ、はーい」
七海は母さんに、ちっとも分かってなさそうな返事を返すと、僕を本当に押し倒した。その拍子に七海の胸のポケットから、紙切れが僕の顔に舞い降りる。
薄汚れているばかりか、端はボロボロになり、一目でかなりの年季を感じさせるそれには、何かが書いてあった。
「あっ見ないでぇ、それ私の宝物なの。いくらお兄ちゃんでもダメだからね」
僕の手からその紙切れをひったくる。油性マジックの字は下手くそ……と言うより幼い字だった。
七海はその薄汚い紙切れを大事そうにポケットに入れる。
「私のお守り、私の宝物。これを肌身離さずもっていると、どんなに危なくなっても、かならず助かるのよ……凄いでしょ」
嬉しそうな微笑みだった。
僕はその紙切れに憶えがあった。いや、憶えてなんか居なかった。それを見て思いだしたのだ。
あれは七海が小学校に上がった頃、彼女の誕生日に僕が贈った紙切れ。そこには幼い僕の拙い字でたった一行の文章。
『一日おにいちゃんをじゆうにできるけん』
それは積年を想い続けた純愛の証。
目頭が熱くなる。万感が胸を突き、想いを口に出せない。
くやしい。
七海と違い、僕には彼女に伝えるべき、この想いの証左となる何物も持ち合わせてはいない。どうすれば伝わるだろう? なにをすれば伝わるだろう?
僕が出来る事は、言動で七海に解らせてやる事だ。
父さんと母さんの前で、七海をおもいっきり抱きしめる。
「七海、愛しているから、ずっと、これからもずっと」
この時の、花盛りの夏のような笑顔は、僕はきっと一生かけても忘れない。
**妹の姦計・完**
一章ごとに読まれる方が増えている実感を掴めたのは、私にとっても大変貴重な経験でした。本当にありがたく感じています。
唐突ですが、第四部の後半で落ちがあったとして、突然追加された部分に疑問を感じた方もいらっしゃるかと思いますが、あれは私の完全な手落ちです。
贅沢を言うなら、第一部の真ん中あたりで展開される挿話だと思います。
しかしこの話の最終の部分を構成したのは第二部に入ってからでしたので、それは仕方ないにしても、本来なら四部の前半、それこそ冒頭で書かなければならなかったのです。
要するに愚かにも私は書くのを忘れてしまったのです。
これは二人が実の兄妹であることをしっかりと書いておかないと、最後の展開の衝撃が薄まるのではと考えた、私のわがままのようなものです。
皆様はどう感じたでしょうか?
また本作についての感想などを、聞かせて頂ければ大変有り難く思います。
お疲れ様でした!!
妹の綿密な計画とかエロさとか順調に深みにはまってく兄とか、とても素敵でした!!
面白かったです!!
GOD JOB!!
このままどうなるかと心配しました
完成おめでとう
だが幸せになれそうで良かったぜ
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なんかおもろいやつやらなんやら
な、なんやこれ?
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