妹ってのはお兄ちゃんが大好きなものですからね。
ちょっと好きすぎるだけなんでね。
■所要時間:9分 ■約7126文字
アブっぽいやつ寄ってく?
「【エロ小説・SS】隣の席のクラスメイトが実はヤンデレでした 2発目」開始
僕が北方さんの家を出たのは六時半だったが、思ったよりも遅くなってしまい、
家に着いたのは七時過ぎであった。
「ただいま、今帰ったよ。」
そういって、ドアを開けた。ドアの開閉音を聞いたのだろう、
誰かのこちらにかけてくる足音がした。
小柄でブロンドでやや短めに切りそろえられた髪。そして、ごくごく見慣れた顔だが
、いまだにあどけなさが残しながらも、整った容姿をしている。
「・・・お兄ちゃん・・・お帰りなさい。」
妹の理沙だ。よく見ると、小刻みに肩を震わせており、目にも赤みがさしている。
また、言葉もやっとのことで紡いでいるように感じられた。
それらは、ついさっきまで泣いていたことを容易に想像させる。
普通にしていても、やや虚弱体質のきらいがあるためか儚げな理沙だが、
今日は、気を失って倒れこんでしまいそうで、僕のほうが心配になってしまうほどだ。
「ごめん。急に図書室の仕事を手伝わされちゃって、時間が・・・」
「でも、お兄ちゃんの授業は四時半に終わるはずだよね。」
「いや、思ったよりも仕事が長引いちゃって・・・」
この子に本当は仕事の後にクラスメイトの女子の家に行っていた、
などとは口が裂けてもいえないので、言い訳がましい事を言った。
理沙は泣き腫らした目をこちらに向け、僕の体の隅々の様子に視線を走らす。
「・・・お兄ちゃん、帰ってくる間に怪我とかしなかった?・・・・遅いから、
本当に・・・本当に、・・・・兄さんの身に、何かあったかと思ったんだよ・・・。」
「本当にごめん。気をつけるから、な?」
「・・・ううん。ごめんなさい。お兄ちゃんは悪くないよ。
お兄ちゃんには、お兄ちゃんの都合があるのに、それを責めて私こそごめんなさい・・・。」
「でもね、遅くなるなら、ちゃんと事前に私に知らせてね・・・。
じゃないと・・・・私・・・、ううん、なんでもない。」
正直に謝ると、わりとあっさりと許してくれた。
最後の良く聞き取れなかった部分がやや気になったが、それは深く考えない方がよさそうだ。
理沙が僕のことを心から良かれと思って心配してくれているのは、
僕だって木石じゃないから、痛いくらい分かる。
でも、それは度が過ぎているきらいがある。彼女が世話焼きが過ぎ、
粘着質すぎるこの家にいるのは、極端に言ってしまうと、針の筵にいるようなものだ。
どうにかならないものだろうか?
それから僕の手を強く握り、引っ張ってリビングのテーブルにつかせた。
病弱な理沙の身体のどこに軟弱とはいえ、男一人を引っ張るだけの力があるのやら。
おとなしくテーブルに座らされると、すぐに、お茶を淹れに行ってしまった。
テーブルの上には二人分の食事。
どうやら、理沙は僕が来るまで食事に手をつけていなかったようだ。
湯のみを二つもってきたときの彼女の顔はすでに、ニコニコとした
明るいものになっていて、さっきの取り乱した姿が嘘のようであった。
その様子を見て、やっと僕は安堵することができた。
食事も、料理の得意な理沙が作っただけあって非常においしく、
話題も、学校のこと、最近のアニメのこと、この前読んだ本のこと、
などと尽きることなく、楽しいひと時を過ごした。
親が共働きで共に家に帰ってくるのはどんなに早くても、
午後十時以降なので、早い話、今現在、僕の視界内に親はいない。
我々学生の本分は勉強だとは分かっているが、
そんなことを計画的に行えるほど僕は理性的じゃないし、この時間はアニメを見たり、
漫画を読んだり、ネットゲームをしたり、と命の洗濯をさせてもらっている。
なぁに、親がいなければ大概の学生の生活とはそんなものだ。
そういえば、仲間は連日午前三時まで、画像を集めてたっけ。
というわけで、今日もアニメ三昧といこうと思ったが・・・。
神速で午後の過密なるスケジュールが脳内スクリーンに投影される。
まずいなぁ、録画し忘れていたようだ。
「お兄ちゃん、夕方のアニメ録画しておいたから見る?」
デザートのプリンアラモードを上品に食べながら、そう言った。
何だかんだ言って、実にこの子は気が利くなぁ。
いやぁ、実にありがたい。生命線確保ですよ、ええ。
・・・・・。
・・・・・・・・・・。
三十分もののアニメと言うのはどうしてこんなに早く終わるのか未だに理解できない。
やはり、アニメもいいがマンガでも読むことにしますか。
何時間マンガを読んだり、さっきのラノベを読んでいたかよく覚えていない。
ふと、時計を見ると午後十時はゆうに過ぎているようだ。
こんな時刻になっても電話一本、連絡が家に来ないと言うのはおかしい。
「理沙、今日、父さんと母さん何時位に帰るって言ってた?」
「え、お父さんは出張で、お母さんは一泊二日の旅行で今日は帰ってこないはずだけど。」
何故かごくさりげなくではあったが、うれしげにそう答えたように感じられた。
どうも疲れているようだから、親が帰ってこないなら、
特別起きていなくてもいいわけだし、さっさと寝ようか。
「あー、そうなんだ。じゃ、僕は疲れたし、そろそろ風呂に入ってさっさと寝るよ。」
「えー、お兄ちゃん、まだまだ時間はあるんだし、折角だから羽をのばそうよぉ~。」
明らかに不満そうな顔をして、ワイシャツの袖を引っ張って、甘えてきている。
「ね~、どうしても駄目?」
なかなか、粘っている様子で、いや、困った。
この子はこうなると、あんまりどころか非常に聞き訳がよくないからなぁ。
時々、理沙は精神年齢が実年齢よりも幼く感じられることがある。
現に今、こういうことを考えている間でも、腕にしがみついて、『いやいや』を繰り返している。
度を超えさえしなければ、こうやって甘えられることにさして悪い気はしないのだが。
「だめ、疲れたからもう寝るよ。はい、聞き分けて早く袖を離して。」
そう、幼子を諭すように優しく言う。
すると、あっさりと腕を解放したのだが、次の瞬間、
「じゃ、今日はお兄ちゃんと一緒にお風呂に入って、背中を私が流してあげるね~。」
などととんでもないことをのたまった。
いや、その手の人にはたまらないシチュエーションですな。
ご都合主義万歳!なんて言っていると、手際よく僕のパジャマと自分のパジャマを用意して、
またしてもずるずると、腕を引っ張って風呂場に連れて行かれる。
そろそろ、兄と風呂に入ることに恥じらいを感じてもおかしくはない年齢のはずだが・・・
実際に、こうして一緒に風呂に入るのも数年ぶりなのだが、急にどうしたと言うのだろう。
そんな事を考えていると、それを見透かしたように、
「えへへ、お兄ちゃんと一緒のお風呂、何年ぶりかなぁ・・・。」
と満面の笑みを浮かべてから、感慨深そうに言った。
そうこうしている内に、彼女は一糸纏わぬ姿になり、透き通るような白い肌があらわになる。
無意識のうちに彼女の発展途上の双曲線に目が行きかけたが、
自分への恥ずかしさからか、視線をすぐに反らした。
理沙はと言うと、そんな挙動不審な僕をいぶかしげな目で私を見ているようだった。
先に浴室に入り、シャワーを浴びている。
はぁ、この歳になって、まだ妹と一緒に風呂に入らなきゃいけないんですかね?
ちょっと、どころかとても、彼女の気まぐれには困ったものです。
「お兄ちゃん、どうしたの?早く入ってこないと、風邪引いちゃうよ?」
ええい、ままよ。こうなれば、特攻!そんでもって、一撃離脱のヒット・アンド・アウェイ!
「開けるよ?」
恐る恐る、そう尋ねる。
「どうぞ、どうぞ。」
がらり、と扉を開けると、ガス中毒で誰かが倒れている、などということも無く、
さも当たり前のように、理沙は既に湯船に浸かっているようだ。
おお、いかん、いかん。眼鏡をかけたままだと、レンズが曇ってしまう。
いや、第一に理沙を意識してしまうじゃないか!
そんなあわてている僕の姿を見た理沙はあははっ、と声をあげて笑っている。
いやはや、ダメ兄貴ぶりを示す格好の機会になってしまったようだ。
眼鏡をはずし、シャワーをざっと軽く浴びる。
そのタイミングで、理沙が後ろから石鹸をタオルにこすり付けているようだ。
割と大雑把な僕は、タオルではなくボディブラシでガリガリ、というほうなので、
彼女のそれとは実に好対照だ。
それを自分の身体を洗うために使うと思いきや、次の瞬間僕の背中に優しい感触がした。
・・・・。
・・・・・・・・。
ごしごしと背中をいそいそとこすっていくと、小柄な僕の背中などすぐにこすり終わってしまう。
「お兄ちゃん、次は前だよ。」
「いやいやいや、ちょっと待ちなさいって、前は、僕が洗いますから!」
「えー、残念。」
いや、残念って、何が残念なんですか!いや、寧ろ僕は何も聞いていないし、聞く気もない、
断じてそうですから、ましてや、ロリコンなどではないですよ、ええ。
そんなこんなで、さっき僕が言っていた、ヒット・アンド・アウェイなど問題にならないくらいに
身体を洗う程度で、時間がかかってしまう。
それから、髪の毛を理沙が洗ってくれた記憶があったような、なかったような。
そして、理沙の体を洗った、もとい、洗わされたような記憶があったような、なかったような。
異常に長い入浴で、顔は海老のように真っ赤になっていて、のぼせている
訳ですが、その理由はおそらく、単に長風呂だった訳ではないだろう。
ボーっとしたまま、椅子に腰掛けていると、
目の前にトン、とオレンジジュースの入ったコップが置かれた。
「お兄ちゃん、のぼせちゃったみたいだから、オレンジジュースだよ。」
のぼせていて、反応がやや遅れたが、感謝の言葉を述べてから、
一息にそれを胃に流し込む。
調子も良くなったところで、歯を磨き、口をすっきりさせると寝床に着くことにしましょうか。
いやはや、歯磨き粉というやつは眠気を取るには十分すぎる効果を持っていて、
歯がすっきりした途端、頭まで冴え渡ってきた。
いまなら、確実にフェルマーの最終定理ですら解くことができるだろう、それ位だ。
そんな感じで、ベットの中にもぐりこむ。
が、布団の入ったばかりに感じるほのかな涼しさとは違い、なにやら暖かなものを感じる。
そう、暖かいといっても、人のぬくもりのような、人の・・・・ということは。
「お兄ちゃん、今日は一緒に寝てくれるよね?」
やはり、そうですか。想定内ということにしておきましょう。
目が覚めていて、すぐに寝れるわけでもないので、少し相手したら部屋に帰らせることにしよう。
イエスともノーとも言わずに黙っていると、理沙が話し始めた。
いくつか四方山話をしているうちに、再び睡魔がちょうどよい感じに襲ってきた。
どうやら、理沙に部屋に帰るように言うよりも先に自分が寝てしまいそうだ。
ディスクをフォーマットされるが如く、真っ白な世界へと誘われる。
それに、さっきからなんだか暖かく、柔らかい感じで、穏やかでゆったりとした時間が流れている。
例えるならば、記憶の片隅にあったゆりかごの心地よさの中にいるよう。
・・・・・・・・。
・・・・。
お兄ちゃんは今、私の胸の中で静かに、すやすやと眠りについています。
本当は一緒にお風呂に入って、もう少しの間起きていてもらって、それからは言えませんが、
そうするはずだったのです。
でも、疲れているお兄ちゃんに無理をさせるのはあまりにかわいそう。
疲れているにもかかわらず、自分の思うままに強要したら、強姦と何一つ変わらない。
そんな獣がするような真似をあの常識人のお兄ちゃんが喜んでくれるわけがない。
だから、よく眠れるようにさっきお兄ちゃんに飲ませてあげたオレンジジュースに、
私特製の睡眠薬を混ぜて、静かに眠らせてあげることに急遽シナリオを書き換えた。
ちらり、と理沙はカプセルの残骸に目を向ける。
胸に顔をうずめて、平和そうに眠っているお兄ちゃんを見ているのもなかなか乙なものです。
お兄ちゃんのために、私、嫌いな牛乳を飲む努力したんだからね。
まだまだ大きいとはお世辞にもいえない胸だけど、満足してくれてうれしいなあ。
薬なんかに頼らなくとも、眠らせてあげることはできたけれども、
そうでなければ私、お兄ちゃんの部屋から追い出されちゃうから、それじゃ本末転倒だもの。
本当に今、幸せ。それはいわゆる、独占欲といわれるもののようなものなのかもしれないけど、
そんなことは私には関係ないと思う。
元来虚弱体質で、重度の喘息という持病を持っていた私は、
お兄ちゃんにとってはお荷物以外の何物ではなかったでしょう。
ましてや、うちの両親は共働きでそれほど私の面倒など見てくれる余裕はなかった。
だから、年子で一つしか年の離れていない私をお兄ちゃんは、広い包容力で包んでくれましたね。
発作ばかり起こしていた私に薬を飲ませ、静かに見守ってくれたり、
私の体調の良いときは、散歩に連れ出してくれたり、
私をひざの上に乗せて、本を読んでくれたり・・・思い起こせばきりがない。
だから、私はお兄ちゃんのためなら、なんでもしてあげたいし、この命をささげたい。
お兄ちゃんのためなら、何をされたって我慢できるし、そうするのは私にとっても義務であると思う。
私が願うことは唯一つ。お兄ちゃんとずっとずっと、これから両親が死んでも、
どんな困難が立ちふさがっても、そう私たちの邪魔をするような輩があらわれても、
ずっとずっと一緒に生きること。
だから、その邪魔をするような人、ううん、言葉は正確に使わなくちゃ。人じゃなくて悪い悪い雌猫さん。
その雌猫さんの欲望の赴くままにお兄ちゃんを蹂躙させたりなんかは人間である私がしないのだから。
体が弱くたって、お兄ちゃんは私に教えてくれましたよね。
お兄ちゃんの大好きな化学の楽しさを。
薬を作って困っている人を助けたい、そう言ったらお兄ちゃんは喜んでくれましたよね。
私はね、お兄ちゃんのために薬を作るの。
雌猫さんとは一合いも刃を交える必要なんてないと常々思う。
人間が猫なんかと戦うことの身の穢れを感じてならない。
だから、安心してね、雌猫さん。すぐに楽になれるようにとびっきり強力なのクスリを今作っているの。
いずれはお兄ちゃんと愛し合うための薬なんかも作ってみたい、かなぁ?
なんとなく恥ずかしいことをいった気がするけれども、恥ずかしくなんかないよね、お兄ちゃん?
続きいつかけるかわかりませんが、読んでくれる、という方がいれば
書いていくつもりです。
まさか、塩酸や硫酸で一方に・・・なんてことはないよな・・・
ゆっくりでもいいんで続きよろしく!
ヤンデレキモウトってなんで萌えるんだろ…
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「【エロ小説・SS】隣の席のクラスメイトが実はヤンデレでした 2発目」終わり
なんかおもろいやつやらなんやら
な、なんやこれ?
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