あれー・・・気付いたらエルヴィンに寝取られてるー・・・
西住殿が優柔不断だからいけないと思います!
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アブっぽいやつ寄ってく?
「【ガルパンエロ小説・SS】西住殿を好きすぎる秋山優花里の健気でちょっぴり切ない話・・・ 2発目」開始
1
西住みほは憤慨していた。しかしそれは悟られてはならないものであることを理解していたし、何よりそれを 表に出すことができるほど、恥知らずでもないつもりであった。だからみほは、寮に帰るまで表情、雰囲気一つ も変えずに、何とか拳を握りこむことで、耐え忍んだのであった。
秋山優花里のことに関して、なにか嫉妬のような感情を抱く権利は無いと、みほはそう思っていた。優花里自 身から差し出された首輪は受け取らないくせに、優花里が他人にかまわれるのは許せないというのは、あまりに 自分勝手な考え方だった。ただでさえ優花里を傷つけているのに、それ以上に束縛までするのは、流石に気が引 けたのである。
体を重ね、触れたくない所をうやむやにしつつも仲直りしたのが昨日の話。実は、優花里には知りえない所で、 あの出来事は後を引いていた。
今日の朝、みほが学校に赴くと、またしても机の中に手紙が入っていた。手紙には差出人の名前は無く、質素 な紙切れにただ一言、
『放課後、教室にて待て』
とだけ記されてあって、まさか優花里が書いたとも思えない文面に、みほは困惑した。果たしてこれは誰が書 いたのか。あの件と関係があるのか無いのか。それら全てを明らかにするには、やはり手紙の指示に従うほかな く、みほは二日連続で、教室に居残ることになったのだった。
放課後、教室にまだ人がちらほら散見されるうちに、その人物は現れた。砂漠の狐をかたるに相応しい鋭い目 つき、そして黄金色の髪色。ロンメルの名とともに軍帽軍服を纏った姿は、みほもよく知っているものだった。
エルヴィンは凛とした声音で一言詫びると、机を挟んでみほの正面に立った。いつも湛えているあの不敵な笑み は、今日はなりを潜めていて、目つきも真剣そのものであった。
「エルヴィンさん……」
みほは、エルヴィンの姿をその目に入れただけで、おおよそ彼女の言いたいことの全てを把握した。それは、か ねてよりエルヴィンの気持ちに関して察しがついていたということで、それの確証を得たということでもある。 「さっそくだが……西住。グデーリアンの事で話がある」
エルヴィンの切り出し方は、唐突で直接的。本懐に手を掛けて、動揺の内に本心を引きずり出す、フランス侵攻 のような電撃戦であった。
みほは額に汗が滲んだのを感じながら、それでも平静を装った。学校での情事を咎めるのではなく、話題の先 頭に出したのが優花里個人のことである時点で、エルヴィンが攻略したい部分は判然とした。そしてその先、一 体彼女が何を求めているのかもありありと見て取れる。優花里とのうやむやを維持したいみほにとっては、随分 厄介な状況ではあったが、それでも手が無いわけでもなかった。
「うん。でも、エルヴィンさんには、関係の無い事だから……」
「なるほど。だが私も、そう言われて、はいそうですかと大人しく引く気にはなれんのでな。どうせ察しはつ いているのだろう?」
「うん。そうかな。あまり自信はないけど」
「そうか? なら確証を与えよう。……西住」
エルヴィンは一旦言葉を切り、みほの目を見た。みほにもそれの意味する所は分かっていた。
「お前からグデーリアンを奪還する。悪いが、今のお前はあいつを不幸にする。私はグデーリアンが誰に好意 を抱こうがかまわないのだが、グデーリアンが不幸になるのだけは、簡便ならない」
「馬に蹴られないように、気をつけて」
エルヴィンは一度歩みを止めたが、振り返らずに再び歩き出した。決別は静かに進行し、教室の人間誰一人とて、 二人の戦争を認知していなかった。
大洗女子学園戦車道履修生徒特別強化合宿。その草案が生徒会から提出されたのは、戦車操縦の腕をより向上さ せる必要に迫られたためということもあるが、むしろその主目的は、学園艦側へのけん制にあった。成果が実を結 んでも、果たして学園艦の統廃合を決めてかかっている運営側に、その誉れある結果が正しく認識されるのか、い ささか疑問が残っていた。そこで、合宿という行事を作ることにより、大洗の戦車道は盛んに真面目に取り組まれ ているのだと言う事をアピールする機会を創出する。合宿費用を一人ひとりから徴収すれば、それほど金のかかる イベントという訳でも無いので、中々に有意義なイベントであった。
二日目の夜、風呂を終えたエルヴィンは寝巻きに着替えて、自身の部屋へと戻っていった。部屋に入ると、既 にチームメイトである三人、カエサル、おりょう、左衛門佐が、それぞれ好き勝手に布団に寝そべってくつろい でいた。
エルヴィンが部屋に入ったことにいち早く気が付いたのは、おりょうであった。おりょうの声に後の二人も、
「うむ」
「待ちくたびれたぞ」
と続け、エルヴィンは
「すまん」
と応える。
おりょうは自身のカバンの元に向かうと、一組のトランプを取り出した。カエサルは中央の左衛門佐の布団に 移動して、エルヴィンもカエサルの隣に腰掛ける。更にその隣におりょうが座って、皆の中心には、先ほどのト ランプが置かれた。トランプの裏面は組み合わせ角に桔梗紋で、おりょうはそれを一枚一枚配っていく。
「いや、少し湯船で寝てしまってな」
「ふむ? 私が出たときにはまだ起きていたように思うが……」
「どうせ、後から入ってきたグデーリアンの裸が気になって、ずっと見ていたぜよ」
おりょうの言葉に、
「それだ!」
といつもの反応を返したのは二人であって、エルヴィンは顔を赤くすると、
「違う!」
と叫び、手をわらわらと動かした。
「しかし難儀なことぜよ。よりにもよって西住を敵に回すとは」
「……略奪愛、戦争と言うと、」
「トロイ戦争。いやここはアントニーとクレオパトラか」
「それはシェイクスピアの戯曲だ。史実ではあるまい」
「おい、エルヴィン」
しばらく経って、カードをぽつぽつ出してはいるがまったく身の入っていない様子のエルヴィンに、左衛門佐 はため息混じりに声をかけた。
「なんだ?」
「そんなに呆けた顔をするな。グデーリアンのことを気に掛けているなら、さっさと行ってさっさと告白すれ ばよい」
エルヴィンを除いた残り二人もうんうんと頷いて、左衛門佐の意見に同調した。エルヴィンとしても、そうし たい気持ちは山ほどあったが、やはり状況はそう簡単なものでもない。
「しかし、宣戦布告した手前、いつまでも逃げ続けるわけにはいかんだろう」
「軍服の袖を破って渡してやれば、女なぞいちころぜよ」
「おりょうを騙る貴様がそれを言うか」
エルヴィンの突っ込みにおりょうは答えず、場にハートの八を出す。カードが流れ、続いて出されたのはクロー バーの四だった。
「まぁしかし、玉砕するってこともないのではないか? グデーリアンはああ見えて、結構雰囲気に流されやす い」
「それに、西住とうまくやれているというわけではないのだろう。なら勝機は充分あると思うが?」
「ううむ」
と唸った。たしかに言われてみれば、勝機が無い訳でもないように思えてくる。だが、やはり躊躇してしまう。 勝機があるとわかっていても、今の関係を崩してしまうことは、ひどく勇気の要ることだった。
「砂漠の狐が臆病風に吹かれているぞ」
頭を抱えたエルヴィンを見て、カエサルが笑ってそう言った。エルヴィンはカエサルを睨みつけたが、どうに も迫力に欠けている。カエサルはエルヴィンの視線を受け流しながら、更に追撃した。
「ここでしり込みするならば、お前こそを、今後モントゴメリーと呼ぶことにしよう」
「御免被る」
「いや、いいではないか。慎重派なんだろう?」
「敬愛すべきロンメル将軍の敵の名なぞ、誰が好き好んで名乗るものか」
「ならモンティーにするか」
「変わってない!」
その後もカエサルはエルヴィンを煽りに煽った。大富豪が二ラウンドほど終わっても、その挑発はまだ続き、つ いに我慢の限界に達したエルヴィンは、自分が何を言おうとしているのか半ば理解していないような状態で、しか しそれを口にしてしまった。
「そこまで言うならいいだろう! お前らの言葉を信じて、吶喊して、玉砕してこようではないか!」
手札を投げ捨て、立ち上がり言ったエルヴィンは、数瞬後に、携帯電話を手にした左衛門佐の姿を見た。何をし ている、と言いかけた口が、おりょうの手によって封じられると、カエサルは声高らかに、
「今だ!」
と叫んだ。左衛門佐は携帯のアドレス帳から優花里の番号を見つけ出すと、息をすることさえままならないエル ヴィンを他所に、その番号へ電話をかけた。
左衛門佐の耳から携帯電話が離れると、エルヴィンはおりょうの拘束から開放された。にやけ面の左衛門佐は、
エルヴィンのほうを見るなり、
「そういうわけだ。早く格納庫に行って来い」
けろりとそう言ってのけた。
「私は、別に今告白するとは言ってないぞ!」
「ぐだぐだするでない。こういうのは早ければ早いだけいいのだ」
「レディを待たすものではないぜよ」
エルヴィンがいなくなると、部屋はやたらと静かになってしまった。カエサルはぽつりと、
「上手くいくだろうか」
と言ったのだが、誰もそれには答えない。部屋は沈黙し、それぞれが自分の布団に寝転びながら、時が過ぎて いった。
五分も経ってようやく、左衛門佐がそれに答えた。
「まぁ、骨は拾ってやるとしよう」
戦車の格納庫は薄暗く、エルヴィンは電気を付けようか迷ったが、教官に見つかったときに言い訳が聞かない ので、一応そのままにしておいた。優花里の姿はまだなく、エルヴィンの頭の中では、一体何をどう言うべきな のか、その言葉探しが行われていた。
エルヴィンは三号突撃砲の履帯を覆う装甲の上に腰掛けた。それは三凸が自分の愛機であるからというよりは、 単に出入り口に一番近くにあった戦車が三凸であったからなのだが、どちらにせよ、装甲は想像以上にひんやり としていて、布越しに冷たさがどんどんと伝わってくる。
でん部の冷たさに我慢ができなくなって、ぽんと地面に飛び降りたエルヴィンは、その耳に、かすかな足音を 捕らえた。等間隔に大きくなっていく音に、エルヴィンは期待に胸を膨らませたが、後から沸いてきた焦りの感 情が、体を縮こまらせた。頭がパニックで沸騰しており、想定していた言葉も何も、全てが消し飛んでいた。つ いに入り口の曇りガラスに人の影が映ると、エルヴィンは三凸の後ろに隠れようとしたが、意思の力でなんとか その場に踏みとどまって、扉に視線を固定した。
癖っ毛をふわふわと揺らしながら、優花里はいつもの笑顔で扉を開けた。エルヴィンの姿が目に入ると、その 後倉庫内をぐるりと見渡してから、再びエルヴィンの方に顔を向ける。
「エルヴィン殿も左衛門佐殿のお手伝いですか?」
優花里の言葉を、エルヴィンの頭は処理しきれなかった。これからどう切り出すべきなのかを考えるので、頭 のキャパシティは一杯一杯、しかも緊張で手が震えだしたのをなんとか止めていたせいで、意識が優花里から反 れていたのだ。
「エルヴィン殿?」
怪訝そうな表情の優花里を見て、エルヴィンはようやく
「あ、ああ。そんなところだ」
と、口から声を出す事ができた。
「ああ、まだ来ていない」
「こんな時間に呼び出すなんて、何なのでしょうね、用事って……」
「……多分、左衛門佐は来ない」
「え?」
エルヴィンは一回、優花里が見ているのにもかまわずに、大きく深呼吸した。最早、後には引けず、ただ自分 の思いを告白するしかないのであった。それが分かっていたから、あとは上手く口が回るように、緊張を少しで も取るしかない。優花里の言葉はもはや聞こえず、頭に入らず、意識は、ただただ自分の言うべき言葉に向けら れていた。
「ぐ、グデーリアン!」
「は、はい! 何でしょう?」
「私は、グデーリアンのことが、好きだ!」
およそ場は十秒間沈黙した。その間、エルヴィンはじっと優花里を見つめ、優花里は金魚のように口をパクパ クと開け閉めしていた。混乱していた優花里はたっぷり十秒間思考の果てに旅して来て、左衛門佐の突然の呼び 出しと言うのはブラフであって、このエルヴィンの告白のためであること等々おおよその状況を把握したが、そ れでもなお、
「えええええええええ!」
と叫ばずにはいられなかった。
「グデーリアン……」
「あ、あの! ちょっと待ってください! それって所謂愛の告白的な、あの……」
「そうだ」
「うわぁ、うわぁ! ちょっと待って、どうして、エルヴィン殿が、私にぃ?」
「駄目か?」
「駄目じゃないです! 駄目じゃないですけど……」
そしてぎょっとした。一珠の涙が顎先から零れ落ち、そうなってから泣いているということに気が付いたのか、 エルヴィンはようやく軍服の袖で目を拭っていた。優花里は弾かれたようにエルヴィンのすぐ側によって、しか しその先どうすればいいのか、嗚咽を漏らし、ひたすら目を拭うエルヴィンを前に、自分は何をすればいいのか 分からなくなった。
「あ、あの! 別にエルヴィン殿の事が嫌いというわけではなくて、だから、この先だって、私は仲良くして いただけたなら本当に嬉しいし……。あの、泣かないでください! 」
突如、扉の方から足音が聞こえてきた。エルヴィンはそれにまったく気が付かなかった様子だが、優花里の耳 には、泣き声を掻き分けて後方から、たしかにその音が聞こえていた。
「え、エルヴィン殿、隠れましょう! おそらくは見回りの教官です!」
エルヴィンの不安そうな表情は優花里の何かをそそったのだが、今はそういう事を気にしている場合ではなかっ た。優花里はエルヴィンの手を取ると、三凸の上へと昇りハッチを開けた。
「隠れましょう。先に入ってください」
エルヴィンは言われるがまま、体を車内に滑り込ませた。遅れて入った優花里はそのまま車長席に座って、キ ューポラの視察口から外の様子を伺う。格納庫の扉が開き、懐中電灯を持った教官が中に入ってくるのが見て取 れた。
そんな優花里の胸元に、エルヴィンの頭がすっぽりと埋まった。
「え? ちょっと、エルヴィン殿?」
「すまない」
何分経ったのか、ぽつりとエルヴィンはそう言った。
「いえ、かまいません」
優花里はすぐにそう返したのだが、胸元の頭は左右に振れる。
「私は、グデーリアンが西住と関係があるのを、知っていた。その上で、あんなことをしてしまったんだ。… …私は勝手な女だ。西住がグデーリアンを、あんな風に……。気持ちに気が付いているのに、ああやってずっと 逃げているのが、腹立たしくてしょうがなかった。私がどうやっても得られないのを、最初から手に入れている のに、その気持ちを、踏みにじって……私っ、それがっ……嫌で嫌でしょうがなかったんだ……」
「私の胸でよければ、いつでもお貸しします。私は、エルヴィン殿が泣いているのを、見ていたくありません」
優花里はエルヴィンが落ち着いたのを見計らって、そう言った。そしてそれは、確かな気持ちでもあった。エル ヴィンに想われるという事に対して、確かな喜びを得ているということ。だからこそ、彼女を泣かせてはいけない のだという気持ちを抱き、優花里は彼女を抱きしめてやる。そういった優しさが相手にとってどれだけ酷なことな のか、彼女は知り得なかった。何故なら彼女自身もまた、そういった優しさに毒されている人間でもあったからだ。
エルヴィンは静かにそう言って、肩を押し体を離して、優花里の目をみつめた。
「グデーリアン、キスをしてくれ」
エルヴィンの視界の中で、優花里のきょとんとした表情が、急速にその形を変えていった。まず目が見開かれ、 そして口が何か言葉を発そうと開いたが、しかし何も出てこない。
優花里は、それは駄目ですと、言おうとした。意思の力を振り絞り、何とかそう言おうとした。しかしエルヴ ィンの泣き顔が、嗚咽の声が、まるで鉄塊のような重りになって、喉を締め付けていた。これ以上踏み込ませて はいけないと知りつつも、エルヴィンが泣いてしまうよりは全然いいじゃないかと、そういった考えが頭を巡り、 そしてみるみる近づいてくるエルヴィンの唇を見て、それでもなお動けなかった。
触れる直前のエルヴィンの言葉に、優花里の頭には幾つもの言葉が浮かんだ。だが優花里はそれら全てを放棄 して、ついに瞼を閉じてしまう。唇に広がる柔らかい感触と甘い味を、優花里は受け止め、そして頭に浮かぶの は、みほの顔なのであった。
唇が離れた後、エルヴィンは頬を赤くしながら、優花里にもたれかかった。
「今、グデーリアンの気持ちがよく分かった。そしてきっとグデーリアンは、西住の気持ちを理解したんだろ う? 私は、グデーリアンが好きなようにしていてくれて、それが心地いいんだ。私を好いてとは言わない。だ から、グデーリアンが寂しくなったら、私を使って欲しいんだ」
エルヴィンは、優花里の顔を見た。
「お前に尽くそう。身も、心も」
「駄目……。遠慮するのは、駄目だ」
熱い吐息が、優花里の耳を撫で、それがあの教室での行為を連想させた。湧き出してくる罪悪感を打ち消すよ うに、優花里はエルヴィンをかき抱いて、寝巻きの上着をずらしていく。
「優しくしないで、いい。もっと、好きにしてくれ」
喘ぎ喘ぎ、エルヴィンがそう口にすると、優花里はショーツをずらして、割れ目に指をあてがった。胸を満た す不安感が、しかし快楽でもあって、エルヴィンは黙ってその指を受け入れる。しばらくは上下に、撫でる様に 動いた指が、奥の方へと進んでいった。ひりひりとした痛みを覚え、思わず腰がこわばるのを何とかさとられな いようにしながら、エルヴィンは優花里にしなだれかかる。
ついに指がすべて埋まると、優花里は息の荒いエルヴィンにそう聞いた。
「痛い。……けど、痛いのが、きもちいい」
得られた返答を優花里は信じて、ゆっくりと指を引き抜いていく。エルヴィンの腰ががくがくと揺れて、一旦 抜いてから再び奥へ進入させると、今度は緊張したように動かなくなる。
「はっ、ん……もっと、はやくしてくれ。……大丈夫だ、から……」
言われて、優花里は指の出し入れするスピードを速めていった。背中に回された手がきつく締め付け、少し息 苦しさを感じもしたが、それを訴えはしなかった。水の音が大きくなっていき、エルヴィンの嬌声もそれに比例 するようだった。
優花里は一点、触れるとエルヴィンの声が一際大きくなる所を発見した。そこには中指を第二間接まで入れて、 すこし曲げてやると触る事ができて、そこをつつかれるたびに、エルヴィンの腰は逃げるように浮いてしまう。
「やっ! 駄目、そこは……」
エルヴィンは抗議したが、聞き入られるわけは無かった。涙を流して、頭を左右に振り、だめだめと連呼するも、 それら全てが優花里の劣情を駆り立てた。
何分そこを弄り回したのか。優花里はエルヴィンの反応を見るのに夢中で、腕が疲れてきたということに遅れて 気が付いた。エルヴィンの限界ももう近いことを察していたから、優花里はスパートをかけて、一層激しく指を動 かした。
「すまな、い。もうっ、んっあぁ、無理だ! 無理、イクっ、うあ、っあああ」
エルヴィンの腰が、一回跳ねた。息が止まり、背中が丸まると、急に痙攣したように腰が震える。声が戦車の中 を反響して、優花里の指が締め付けられる。
違う人を抱きしめながら、優花里はみほのことを想うのであった。
「……ただいま」
恐る恐る扉を開けて、部屋の中に入ってみると、生暖かい視線が注がれた。
「モントゴメリーなんて言って、悪かった」
おかえりという声の後、カエサルはまず謝罪して、左衛門佐は頬を赤らめ、おりょうは股間を見つめていた。
視線に気が付いたエルヴィンは、
「下着、替えてもいいかな」
と言い、三人は同時に頷いた。
部屋は気まずく沈黙して、そのまま夜は更けていった。もう寝る段になって、おりょうが、
「一皮むけたぜよ?」
と言ったが、エルヴィンは当然答えなかった。
続き待ってるよ
- 【ガルパンエロ小説・SS】西住殿を好きすぎる秋山優花里の健気でちょっぴり切ない話・・・
- 【ガルパンエロ小説・SS】西住殿を好きすぎる秋山優花里の健気でちょっぴり切ない話・・・ 2発目
- 【ガルパンエロ小説・SS】西住殿を好きすぎる秋山優花里の健気でちょっぴり切ない話・・・ 3発目
「【ガルパンエロ小説・SS】西住殿を好きすぎる秋山優花里の健気でちょっぴり切ない話・・・ 2発目」終わり
なんかおもろいやつやらなんやら
な、なんやこれ?
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