少し長いけど分けどころが見つからなかったんでそのまま投入。
属性が多すぎて、タグが入りきらなかったほどの大作www
所要時間25分くらいかな?おすすめなんで時間があるときに是非。
アブっぽいやつ寄ってく?
「【エロ小説・SS】ドSなショタ勇者とドMなドラゴン♀の冒険が始まる!2発目【下種な野盗から快楽ごうもんほぉぉぉ!編】」開始
東に海洋、西に大陸と、さらにはその中央には湖がひとつ――それがこの国の形である。
そしてこの国には、太古より一匹の邪竜が住んでいた。その者の名を、現代(いま)に生きる者達はバスティア・アバンチェスと
呼んだ。
そもそもは東西に海と陸とを分けただけの単純なものであったそこに、銃痕さながらの大穴をあけた張本人こそがこの
雌竜バスティアに他ならない。
彼女の行動は無軌道、そしてその性情は無秩序――物事への判断基準はあくまで「自分」であり、そこには正義も悪もない。
たまたま目覚めた朝に、昇る日輪へ街の建影が重なったという理由だけで彼女は街一つを吹き飛ばしたという。
それこそがこの大陸の中央にある湖・ロネマ湖であり、それこそがバスティアによって消滅させられたかつての首都であった。
斯様にして暴虐の限りを尽くしていた彼女は幾世代ものあいだ人々から恐れられ、ついにはその名に「終焉」を意味する
「バスティア」と、さらには無からの「始まり」である「アバンチェス」のそれらを刻まれたほどである。
しかしながらそんな暴君も年貢の納め時を迎える。
名家の幼き竜騎士・テスによって調服させられたことにより改心し、残りの生を今日までに犯した過ちの贖罪へ生きることを
誓ったのであった。
とはいえ、そんな彼女の願いが素直に叶えられることは果てしなく困難なものであった。
今日まで彼女の脅威に怯えてきた人々とっては、そんな改心もまた、天災の如き気まぐれではないのかと疑われざるを得なかった
からである。
故に行く先々でバスティアは恐れられ、はたまた軽蔑された。人間(ひと)に限らず、獣人・魔族・理性を持つ動物達――おおよそ
知性を持つ生き物にとって、あまりにも彼女の存在は大きすぎたからだ。
そして今も、彼女はその試練に耐えている。
時はテスとの邂逅より一年後の話―――場所は、かつての首都ロネマ跡の湖畔。
そこにてテスとバスティアの二人は、かの街の子孫を名乗る者たちと対峙していた。
「この手でそいつを引き裂かんことには収まりがつかん」
数時間にわたる話し合いの終わりを、かつての街(ロマネ)の子孫と名乗る男はそう締めくくった。
場所はロマネ湖の畔、そこに残った街の残骸の一室である。
「それでは意味がありません。彼女はみなさんのお役に立つことで――『生きる』ことでこの身を正そうとしてるんですッ」
それに対して話し合いに参加していたテスはらしくもなく声を荒げた。
「それじゃ何か? そこのメス竜が死んだ奴らを蘇られせてくれるってのか?」
そんなテスの見幕に失笑すると、男はその背後に立つバスティアへと視線を送った。
見上げるその身の丈は4メートルほど。夜明けの地平のよう深く透明な紫紺の流鱗と金のたてがみを背なへ走らせた雌竜こそが
彼女バスティアであった。
そんなバスティアは向けられる男の視線に耐えかねて顔を伏せる。
かねてより贖罪の旅を続けていたバスティアとテスは、過去に彼女が破壊したこの街跡に人が住んでいると聞きつけ、その謝罪に
ここを訪れたのである。
しかしながらそこに待っていたものは野盗と思しき数人の男達と獣人――どうみても、元・街の人間とは思えない。事実、彼らは
盗みを働きながら各地を転々としているごろつきに他ならなかった。
そのことをテスもまた、一見にして察知した。そして彼らとは話し合いの必要すら無いと判断したテスであったが……誰でもない
彼女バスティアが、そんなテスを引きとめた。
もしかしたら、この者達も自分の犯した過ちで被害を被った人間達であるのかもしれない――何か自分に出来ることがあるのならば、
彼らの役に立ちたい―――と、バスティアは彼らとの話し合いをテスへ懇願したのである。
過去の暴君であった頃の彼女からは信じられないその柔順な態度と、そして純真なまでの誠意をテスも無碍には出来なかった。
惚れた弱みというものもある。彼女のことを愛するが故に、そんな想いを否定することがその時のテスには出来なかったのだ。
そんなバスティアの誠意に背を押され、望まぬままに彼らの代表なる男との話し合いに応じたテス達ではあったが――その結果は
今を以て知る通りである。
こともあろうに男達は、バスティアの身を捧げろと要求してきたのだ。
その目的は他ならない彼女から得られる『素材』にある。
こと竜の鱗や牙、毛皮と言うものは、日常品や武具の材料として重宝されるものである。さらには見目麗しく煌めく鱗などは、
一級の装飾品としても価値がある。まさに男達にとってバスティアは、宝の山に見えたのだ。
「目には目を、って言葉があるだろ。そこの竜には俺の家族と同じ目にあってもらわにゃ、つり合いが取れねェってなもんだ。なぁ?」
「おうよ。俺のじーさんもこの街でコイツに焼かれましたぜ」
下卑たジョークを背後の犬獣人に語りかけて笑い合うその姿に、テスは怒りを感じて握り拳を堅くさせる。
そして胸(うち)で抑えていた感情を爆発させようとしたその瞬間、
『……良い。テス、その者達の望むようにしてくりゃれ』
バスティアはそっとテスの横顔へ頬を寄せると、呟くよう言い放った。
それに対してテスも感情的に彼女に応える。
しかし、
『いいのじゃ。好きなようにさせてほしい』
瞳を伏せて物憂げに頷くバスティアにテスは続く言葉を飲みこんだ。
見つめる彼女の瞳には、今までに見たこともないほどの悲しみが涙の衣となってそこを潤ませている。
目の前の男達が、元あったこの街の生き残りなどではないことはバスティアとて重々に承知している。それでも罪の意識に苛まれている
彼女は、どんな形であれその償いが出来ることを望んでいるのだ。
それを知るからこそ、そんな今に苦しむ彼女を前にテスは何も言えなくなってしまった。
「ステア……きっと君はこれから、死ぬよりも辛い目に会うことになっちゃう。それでもいいの? 僕は嫌だ」
『承知しておる。でも心配するな。こやつらでは、妾(わらわ)を殺めることは叶わんよ』
バスティアの言葉に話し合いの席に居た野盗達がざわめき立つ。
「そんなこと僕だって判ってるよ。僕が言いたいのは――」
そしてさらに言葉を続けようするテスの唇を、バスティアは口づけにて塞いだ。
突然の行動に目を丸くして言葉を飲むテスにバスティアの寂しげに微笑む。
『今宵ばかりは好きにさせてくれ。お願いじゃ、テス』
そうして改めて懇願され、ついにはテスも何も言い返せなくなってしまった。
そんな二人のやり取りを見届け、
「それじゃあ始めさせてもらおうか。オラ、ガキは外行けよ」
テーブルの男は立ちあがると同時、背後の獣人二人に顎で合図を送る。それを受けて二人はテスの両腕を左右から挟んで掴みあげると、
軽々彼を持ち上げ部屋を後にするのであった。
「ならばステア! しっかりと考えるんだ、今の自分の行動を!」
そうして引きずり出されんとするその瞬間、テスはバスティアへと想いを投げかける。
「こんなのは解決じゃない! 今以上に、君を苦しめるだけなんだよ!?」
叩きつけるようにドアが閉められると、そんなテスの言葉の余韻もそこで打ち消される。
室内にはバスティアと、そして先の男と犬獣人だけが残される。
「外の二人が帰ってきたら始まりだ。覚悟しろよ、ステアちゃん?」
男の声に、場には下卑た笑い声がこだまする。
それを前に瞳を伏せて頭を垂れるバスティア。
――こんなのは解決じゃない………
その頭の中には、退室間際に放たれたテスの言葉がいつまでも廻り続けているのであった。
話し合いの席にされていたテーブルとイスも運び出されると、室内はバスティアが充分に体を横たわらせるほどの広さとなった。
改めてその中を見渡せば石畳を組んで造られた室内は天井も充分に高い。そして壁面の一角へ移動するよう命じられると、
バスティアはそこに設えてあった黒鉄の鎖で両前足をそれぞれに括られ、天井から吊るされるようにその身を拘束されるのであった。
室内の設備と男達の手際を考えるに、彼らが人攫いまがいの行為もまたしているであろうことが窺えた。誘拐してきた人間や
獣人をここで囲い、調教やはたまたリンチを施していたのであろう。
「へへへ、俺達にも運が向いてきやがった」
そんなバスティアの前に先の話し合いの時の男が立つ。年の頃は四〇代も始め、痩せた体と艶を失って野放図に伸びた髪に
土気ばんだ肌の面相は、彼の荒んだ生活を物語るかのよう不健康極まりない。そしてこれまでの言動を見るにどうやらこの男が、
ここのメンバー達のボスと見て間違いはなさそうだった。
「鱗も毛並みもキラキラだぁ。これだけの上玉なら鱗だけで一財産になりやすぜ?」
「それだけじゃねぇさ。竜は肉や血、内臓だって薬に売れる。本当に宝の山だ」
品定めして感嘆する犬獣人の言葉にボスも応え、場は大いに活気づく。
斯様な俗物達を前にただただバスティアは沈黙を保ったまま、己へと罪の執行が行われるのを待つばかりであった。
そんなステアへと、
「おい、メス。そういやさっきは、ずいぶんと生意気なことぬかしてくれたよなぁ?」
ボスが言葉を投げかける。
それに対してバスティが反応することは無い。
「俺達じゃ、てめぇを殺すことは出来ねェとか何とか言ってたか?」
『………』
「竜だからって人間様をなめんなよ? てめぇはたっぷり苦しめて殺してやるからな」
生臭い鼻息が感じられるほどに顔を近づけてそう脅してくるボスにもしかし、バスティは微動だにしない。そんな彼女の落ち着き
はらった態度が、なおさらボスの小さな自尊心を逆撫でた。
「なに知らねぇって顔してんだ、動物が!! 舐めくさりやがって!!」
一瞬にして激情して沸騰し、ボスは声の限りに罵声を怒鳴り散らす。
「おい! ベドン、ビジー! 少しばかり痛めつけてやれ! まずはコイツに悲鳴を上げさせろ!!」
そしてボスの命令(こえ)に応じ、二人の獣人がその前に歩み出てくる。
一人はくすんだ短毛の豚の獣人。そしてもう一人は見上げるほどの巨躯を持ったベース不明の獣人(キメラ)。それぞれの手には
末広がりの木棍棒と鉄鎚とが握られている。
「んお、お、おうッ! い、いくぜ!」
どもりながらに棍棒を振り上げた短躯の豚獣人がベドン。棍棒の重量によたつきながらバスティアの前に歩み出ると、ベドンは
うなだれた彼女の脳天へとその棍棒を振り落とした。
そうしてベドンの一撃が頭部を直撃するもしかし――両腕に返ってくる振動に痺れて、ベドンはたまらずに棍棒を握りこぼす。
「何やってやがる、ベドン!」
「お、お、おッ?」
掛けられる怒号を背にベドンは痺れた両手をさすり合わせながら、今しがた打ちすえたバスティアを凝視する。
「こ、こ、コイツ、堅ぇよお。ボ、ぼ、ボスぅ」
そして振り返ってそう伝えてくるベドンに声を裏返らせて首をひねるボス。
「なに言ってやがる。てめぇの貧弱さ棚に上げて言い訳してんじゃねぇよ、ブタが! おい、今度はてめぇが行け」
駆け戻ってくるベドンの頭を叩き倒すと、今度は鉄鎚のビジーへと命令を下す。
「んおー。いくーッ」
それに応じバスティアの前に立つと、ビジーもまたベドン同様に両手の得物を振り上げ、それを彼女の頭へと撃ち落とした。
そうして鉄鎚が直撃した瞬間、おおよそ生物を叩いたものとは思えぬ甲高い金属音と共に、ビジーもまた獲物を落としてしまうのだった。
「んおー!? かてぇーッ!」
先のベドン同様に両腕をさすり涙を浮かべるビジーを前に、ボスを始めとする一同の顔から笑みが消えた。
「マジかよ……? お、おい! ギギ! てめぇもやれよ!」
ついにはボスも腰からの一振りを抜き、さらには背後に控えていた犬獣人ギギにも声を掛ける。
かくして一丸となって彼女の解体にかかるも――全ては徒労に終わった。
翼を裂こうと振り落とした斧は割れ、鱗や牙を引きはがそうと挟み摘んだヤットコは柄が曲がり、さらには目玉や舌をえぐり
出そうとした刃の切っ先までもが欠けて砕けた。
その後も火で炙り、岩を落とし、獣人達は己の牙や爪を立てるも、結局は彼女に悲鳴を上げさせることはおろか、鱗一枚を
剥がすことすら叶わなかった。
そうこう格闘すること小一時間――ついには精根尽き果て万策も尽き、一同は足元にへたり込んでしまう。
そもそも人間や獣人如きの膂力で竜を殺めようという魂胆が浅はかなのだ。
バスティアに限らず、竜の屈強な肉体は溶岩の中にあっても溶けることはないし、海底の奥底にあっても潰れることもない。
確かに『竜殺し』の術と言うものは存在するが、それこそは経験と知識によって竜の構造を熟知し、さらには然るべき手順を以て
初めて可能とされるものである。高々が力自慢の獣人や得物を手にした人間が、屠殺の要領で気軽に行えるようなものではないのだ。
「はぁはぁ……ち、ちくしょうッ……なめやがってぇ!」
この段に至りようやくバスティアの言葉の意味を悟り毒気づくボス。
もはや全てを諦めたその時であった。
互いの息切れだけがこだまする空間に、なんとも艶めかしい声が響(かえ)った。
「んん? なんだぁ?」
その聞きなれぬ響きに顔を上げる一同の視線の先には、困惑に眉もとをしかめたバスティアとその前に立ち尽くすビジーの姿。
「お、おい、ビジー。てめぇ何しやがったんだ?」
先程まで眉ひとつ動かさなかったバスティアの思わぬ表情につい尋ねるボス。
それに対して応えているのか、はたまた夢中になるあまり声が漏れているのか、依然としてバスティアに向き合ったままビジーは
思わぬ行動に出る。
それこそは、
「お、お、お、オッパイ……オッパイぃぃ」
広げた両手左右でバスティアの乳房それぞれを揉みしだく行為に他ならなかった。
彼女バスティアの胸元には人間のものと同様の乳房が二つたわわに実っている。つい先ほどまでは金欲に駆られて観察を怠っていたが、
見れば彼女の前面には鱗が無く、ふくよかな筋質がなだらかに隆起を形成しているその様は、さながら女体を思わせるようでもあった。
そうした視線で見始めると、途端にバスティアの体は艶めかしいものに見えてくる。特にビジーのような獣人にとってそれは、
なおさらにそう見えるのだろう。
一度手の中にその感触を憶えてしまうと、もうビジーは止まらなかった。あとは失心して彼女の乳房を弄ぶ行為に没頭していく。
「はは、こりゃいいや。獣人(ケモノ)相手に感じさせられてちゃ、様ぁねえよな。おい、ビジー、もっと喜ばせてやれよ」
もはや余興程度にその様を眺めながら、ボスは酒を持ってくるよう傍らのギギへと命じる。
一方のビジーの責めはさらに白熱していく。
一頻りバスティアの乳房を揉みほぐしたかと思うと、
『ん、んうぅぅ……!』
次の瞬間には右乳房の尖端そこを、大きく口中に含むのであった。
「ンフッ、ンフッ! んふうぅーッ!」
『んくッ………んぅー……ッ!!』
大きく鼻を鳴らしながら、頬が細まるほどにバスティアの乳房を吸い付けるビジー。存分に吸いつくし、軽快な音を立てて乳房を
解放すると、そこには肉の内に埋もれていた乳首が露わとなっていた。
「おぉー、いっちょ前に乳首立ててやがるぜ。メス竜が」
「おい、ビジー。左のも立ててやれよ!」
もはやバスティアの痴態を肴に宴を始めるボス達からの声に、当人のビジーもまた再び残りの乳房そこへ口をつけようとした
その時であった。
「い、い、いただき、なんだなぁ」
いつの間にその隣に付けていたベドンが残っていた乳房を口に含んだ。
どうやらビジーの行為とバスティアの声に中てられて発情を促されたらしい。ベドンもまたバスティアの体へよじ登るよう
しがみついては、彼女の乳房それを貪るのであった。
『ん、あぁ……! ダメ、そんなふたりでなんてッ』
左右それぞれからなる獣人達の責めに、ついには声を上げるバスティア。
元より理性など在って無きが如しの獣人達である。バスティアを責める口撃は、強く吸いつけて牙を突き立てる無遠慮で荒々しい
ものであった。
一方のバスティアも唸るのよう声を低く絞り出し、幾度も体をひねらせては拘束されている鎖を軋ませては鳴らす。痛みや衝撃に
対しては丈夫なバスティアも、こと性的に嬲られることについては弱い。
暴君と恐れられた彼女も一年ほど前までは処女であった。その純真をテスに捧げ、さらには今日に至るまで彼からの愛に潤され
続けてきた体である。いかに頭では獣人達の行為を否定しようとも、肢体は否応なしに反応してしまうのであった。
「おい、その乳を捻りあげろ。どうせ俺達にゃ壊せっこねェんだ。遠慮なく引きちぎれ!」
「りょ、りょ、りょうかいー、なんだなぁ」
「んんん~~~~~!」
『ッ!? ぐひぃぃぃ……!』
ボスの声に反応して、ビジーとベドンは前歯にて噛みしめたバスティアの乳首を食いちぎらん勢いで引き伸ばす。形の良かった丸みは
無残にも細く引き絞られて、バスティアに念願の悲鳴を上げさせた。
しばしそうして弄ばれてようやくバスティアの両乳房は解放される。これにて二人の責めも一段落かと安堵するのも束の間――
「お、おっぱい……おっぱい欲しいんだなあ……」
バスティアの体によじ登っていたベドンが再び、人差し指と親指で挟み摘むようにして彼女の乳首を捻りあげる。
強く吸われ、唾液と熱で蒸れ上がり肥大した乳首は、その先端の乳口を露わとしていた。
そんな先端の凹みそこを、ベドンは針のような爪先で強く穿つ。
『ぎッ、ぎひぅ! い、痛い! 何をしておる!』
突如の激痛に声を上げるも、ベドンがバスティアの乳首を指で掘り穿つ行為を止めることは無い。
「お、おっぱい欲しいんだなあ……たくさん飲みたいから、ほじくって出させるんだなあ」
『で、出る訳がない! まだ仔すら孕んだこともないというに、出る訳が無いのじゃ!』
恍惚と目の前の乳首を弄ぶベドンとは対照的に、バスティアは必死の形相でその行為をやめさせようと声を高くする。
しかし、それがベドン届くことは無い。
「この穴が大きくなれば、出てくるんだあ……はやくおっぱい飲ませてほしいんだあ……」
それどころかさらに乳口そこを穿つ行為を激化させていく。
強く捻りあげた乳首の先端そこに血流を凝縮させて肥大させると、さらには充血したその乳口そこへ指先をねじ込んでいく。
「も、もうちょっとお……もうちょっとお………」
回転させるよう何度も左右に手首をひねっては指先を突き立てていくベドン。押し付けられる圧力に負けて乳首は楕円に
その形を変えるも、その先端でしっかりと乳首を摘みあげられていては逃げようもない。
そして一際強く穿つ指先をそこへ突き刺した瞬間、
『ッ!? ぎゃううううう!!』
「あ、あはあ……入ったあ♪」
人差し指の第一関節は、バスティアの乳口を貫通して彼女の乳管内へと侵入を果たしのであった。
本来ならば広げることなど叶わないであろう箇所への貫通と拡張――そんな無茶を通される激痛に声を上げるバスティアではあるが、
それはベドンの都合ではない。
乳口貫通後もさらにベドンは指先を挿入させていく。
『ぐ! ぐぐッ! ぐ、ぐぅううううーッッ!!』
痛みを伴い乳房の中に侵入してくる未知の感覚に耐えるバスティアには、もはや言葉をつむぐ余裕すらない。歯を食いしばり、
何度も振りあげた頭を上下させてはそんな痛みに耐えるばかりである。
そしてついにはベドンの人差し指は、その根元までバスティアの乳房に埋もれてしまうのだった。
そこにてようやく動きを止める指に、一方のバスティアもすっかり脱力して首をうなだれる。大きく両肩を弾ませて、咳きこむよう
呼吸(いき)をする様は疲労困憊といった体である。
しかし、
「あれ~? 穴ぼこ大きくしたのに、なんでオッパイでないんだあ……?」
依然として指を乳内に預けたままのベドンは、そこから母乳が滲んでこないことに首をひねる。
『あ、あたり、前じゃ……だから何度も、出ないと言っておろうに……』
その段になってようやくベドンはバスティアを見た。
「……なんで?」
上目に見つめてくるその、ベドンの恨めしそうな視線にバスティアは寒気を憶える。
「な、なんで、出ないんだな? おめえのおっぱいが悪いんだな」
『だ、だから元々出ないと言っておろう……』
「ち、違うんだな! おめえが悪いんだな! こ、こ、このおっぱいが悪いんだな!!」
望む結果が得られないことに、ベドンの小さな脳は即座に怒りで沸騰する。
「ち、ちくしょうー! お、お、オラのことバカにしてんだなあ!! おっぱいのくせに、生意気なんだなあ!!」
『そ、そんなことは無い。落ち着いて……お願いだから』
そんなベドンの憤慨する様子にバスティアは不安を憶えずにはいられない。
そして恐れていた瞬間が訪れる。
『ひぃぐッ――!』
拡張していた乳口の淵へ新たに左手の人差し指も掛けて潜らせると、今度は指二本でバスティアの乳口そこを穿ちだしたのであった。
『ぎッ、ぎゃああああああ!! い、痛い! 痛いッ、やめてたも!! 無理じゃあ! 二本なんて無理だから!』
指一本ですらその乳房を引き千切られん痛みに耐えていたのだ。それがさらに二本の挿入となってはついにはバスティアも耐えきれず、
哀れにも行為の中止を懇願する。
しかしながらもう、ベドンにそんな声は遠い。
「こ、こ、このやろう……このやろう! ほらぁ! お、お、おっぱい出せぇ!! こ、このバカおっぱいがぁ!!」
指先に力を集中させると、徐々にそこの乳口は広がって二本目となる指先を迎え始める。
『い、嫌ぁッ……いたいよぉッ! テスぅー! いたいよぉー!!』
もはや稚児のように声を上げて泣きわめくバスティア。
そしてそれとは比例して一人ヒートアップしていくベドンが、一際強く体重と力とを掛けてバスティアの乳房に乗り重なると――
「んん~~~~~……このぉ!」
『―――ぅおッ!』
ベドンの人差し指二本は、無残にもバスティアの乳口を歪めてその中に収まってしまうのであった。
それと同時であった。
乳首の表面に露のよう白い液体が珠となって浮かんだ次の瞬間――糸のような線を引いて、バスティアの乳房からは彼女の母乳が
放物線を描いて吹き出すのであった。
『あッ……あ、あ……ッお、おぉ………うおぉ……ッ』
痛み、などという言葉ではもはや言いつくせない衝撃に意識を朦朧とさせるバスティアは、ただ老山羊のよう低く呻いては
体を痙攣させるばかりである。
そんなバスティアの体に今まで以上に張り付きながら、
「んあ、んあー♪ で、で、出たんだな♪ お、おっぱい旨ぇーんだなあ♪ んあんあ♪」
ベドンはさも満足げに歪んだ笑いで喜びを奏で、止め処なく溢れてくる彼女の母乳を吸い出し続けるのであった。
『……ん………』
遠くで声がする――そんな声を確認してバスティアは緩やかに覚醒していく。
なぜ自分が今こうして意識を失っていたのか思い出せなかった。ただ、酷く怖い思いをした事は憶えている。
――テス……そこにいるのかえ?
ふと愛しき人の温もりを思い出し、そしてそれを欲しくなる。
うっすらと瞼を開く視界そこには何者かの輪郭がぼやけて確認出来た。
――テス……テスかえ? そこに居るの?
想い人がそこに居るのかと思うと、バスティアの意識は急速に鮮明となっていく。
そして、
『て、テスッ』
朦朧としていた意識と肉体とが直結し、即座に跳ね起きたそこにあったものは―――
「お? お目覚めかい、ステアちゃん?」
そこには、ボスの下卑た笑顔。
その瞬間にバスティアは、己が意識を失う直前までの全てを思い出し……そして深く絶望するのであった。
そうして改めて今の自分の状況も確認する。
気がつけば両腕の拘束を解かれ、地べたに寝かされていた。そのことにもうこの男達の責め苦が終ることを期待したバスティアではあったが、
「おめぇのイキ悶える姿見てよ、新しい殺し方を思いついたぜぇ?」
屈みこみ、横たわるバスティアを覗き込んでくるボスの視線に――それはまだ叶わぬことであることを理解する。
そして彼の言う『新しい殺し方』とやらを問うよりも先に、ボスは人差し指と親指で摘みあげた卵を一つバスティアの前にかざした。
『ん? ……それは?』
改めて見つめるそれが、彼女の知る一般の卵ではないことを悟る。
光沢のある殻の白には僅かに青みが掛っていて、その形も真円に近い。
斯様にしてその卵にバスティアが興味を示す反応へ、ボスは満足そうにくぐもった笑いを洩らす。
「こいつぁよ、ヒドラの卵だ」
『ヒド、ラ?』
「簡単に言ぁ、蛇とかミミズ見てぇなもんよ。成長すると食いモンになる」
ボスの説明する『ヒドラ』の生態を聞くうちに、バスティアの心は静かにざわめき立つ。
そんな卵がどのように自分に使われるのかを、心の奥底で理解したような気がした。それこそは最も恐れるべき使用法だ。
そしてその恐怖を胸の内に抱きながらも、バスティアは聞いてしまう。
『それを、どのようにして使うのだという?』
気丈に振る舞いながらも声が震えた。そしてその様に満面の笑みを浮かべるボス。
そしてボスはこの卵をどのようにバスティアへと使用するのかを告げる。
「簡単だよ。てめぇの腹の中に仕込んで、そこで孵化させんのさぁ」
それに抗議や嫌悪の声を上げるよりも先に、
「おい、ビジー。尻尾上げろ」
「んあー」
うつぶせるその背後で、先の獣人が自分の尻尾を持ち上げる。
『な、何じゃッ? 何をしようと言うのじゃ!?』
「ケツの穴からコイツを腹の中に入れるんだよ。大人しくしてな」
『い、いやじゃ! 離せ!!』
そんな説明に、思わずバスティアは尻尾を振り払う。その衝撃に、背後で準備をしていたビジーとギギが打ち払われる。
「てめぇ! このメスが!! 大人しくしやがれ」
それに対して全員で彼女を取り押さえようと奮闘する一団ではあったが、そう上手く行くはずもない。
相手はあのバスティア・アバンチェスなのだ。その気になれば肉食獣が獲物を引き裂きが如くに容易く、そして残虐にボス達は
引き裂かれてしまうことだろう。それでも今、こうして人の原形を保っていられるのは、改心した彼女の優しに他ならない。
「大人しくしろや! オラ、ケツ上げろ!!」
『いやじゃ! いやじゃー!』
そして彼女を取り押さえようとするその最中、
「今になって何ビビってんだよ、ドーブツが! てめぇに殺された奴らは、もっと残酷に死んでったんだぞ!!」
『ッ……!』
意識するでもなく発せられたそんなボスの一言に――バスティアは息を飲む。
途端に抵抗していた体からは力が抜けて、液化したかのよう脱力した四肢を地に広げる。
「……ん? な、なんだ?」
突然のそんな変化に、自分の一言が彼女を変えてしまったことにも気付かずにボスはバスティアを覗き込む。
見下ろすそこには、さめざめと大粒の涙をこぼすバスティアの姿があった。
何気ないその一言が胸に沁みた。
心中で嫌悪していた一団の、『虐殺者』であることの本質がその実――何ら自分と変わらないことに気付いたからであった。
否、殺した数を言うのであれば自分こそがもっと愚かな存在であるのだろう。それに気付いたことへの自己嫌悪と、そして改めて
悔悛の念を思い出すことで、彼女から抵抗の気概は失せてしまったのだった。
「なんだ? 急にしおらしくなりやがって」
「いいんじゃないッスか? 気が変わらんうちに仕込んじまいやしょーよ」
腹這いにうつ伏せ、一切の抵抗を止めて脱力するバスティアの尻尾をビジーに担がせ持ち上げさせる。
一同の目の前にはそんな尻尾の付け根の、黒く沈着して螺旋にシワを凝縮させたバスティアのアナルが露わとなった。
思いもよらぬボスの言葉に沸く一同と、対照的にその恥辱に耐えて瞼をきつく瞑るバスティア。
「オラ。それじゃタマゴ植えつけっから尻穴の力抜けや」
『ど、どうすればいいのじゃ。力など込めてはおらん……』
「クソするみてーに力んでみろって。このままじゃ押し込む時にタマゴが割れちまわぁ」
もはや捨て鉢にバスティアも、言われる通り腹部を締め付けて肛門と括約筋そこへ力を込める。
一同の見守る中……
「お? お? おぉー。コイツはまた♪」
窄まっていた穴の奥底から、バスティアの肛門上皮が盛り上がる。
色素の沈着した周囲とは違い、そこに咲いたそれはうっすらと淡紅色に上気していて、さながら桃や桜の蕾をそこに見つめているかの
ようである。
「動物の割にはずいぶんとオボコいなあ? オラ、もっと力入れて口開けろ」
『ん……むぅ~………ッ』
言われるがままさらに息を止めて腹部に力を入れると、堅く巻かれていたバスティアのアナルは、すぼめて尖らせた唇さながらに
その入口を押し開くのであった。
そんな半開きのアナルへと、
「気合い入れろや! そんなんじゃ、まだまだ足りねぇぞオラ!」
『ん~……、ひぐぅ!?』
ボスは人差し指と抱き合わせた中指の二本を、一思いに根元までぶち込むのであった。
突然の挿入に、直腸を触れられる感触とさらには括約筋の拡張にバスティアは息を飲む。
しかしそんな挿入それだけでは終わらない。
「もっと入りやすいように手助けしてやるよ。ほぉれ、ケツ穴マッサージだ!」
『ひッ、ひッ? ひぃぃ……ッ!』
根元までねじ込んだ二本をその奥底で撹拌するよう左右にネジ回すと、次の瞬間に遠慮なく出し入れを開始するのであった。
『お、おぉッ……あおぉ! ま、待て! 待ってくれ……そんな、いきな、りッ……!』
「こっちは急いでんだよぉ! こんなに締め付けてるてめぇが悪いんじゃねーか!」
下卑たジョークと笑いに発奮しながら肛門を犯す指々には一切の容赦もなかった。指先だけのピストンに留まらず、根元の拳が
尻の両房に当たって軽快な音を打ち奏でるに至ってはもはや、拳で肛門そこを殴打しているのと変わらない。
斯様にして暴虐な扱いに肉体はもとよりその心すらをも蹂躙されながらバスティアは、ただ額を地に擦りつけて耐えるしかないのだった。
しばし肛虐の限りを尽くし、ボスの指がそこから抜き取られる。
「くはぁ、臭せぇー! クソ汁でヌルヌルじゃねぇか、バカ竜が! どういうしつけ受けてんだ!」
挿入されていた指々はもとより、もはやその右手首にまで滴るほどの腸液を振り払いながらボスはまんざらでもない声で笑う。
そうして一同が見つめるバスティアのアナルそこは、真っ赤に充血して樹木の洞のよう淵の歪な口腔を広げるのだった。
かくして拡張されたそんなアナルの口先へ、ボスは摘みあげた卵の一つをねじ込む。
存分に拡張な為されていたこととさらには溢れ出る腸液の潤滑もあってか、件の卵はするりとバスティアの肛門の中に飲まれて
直腸の底へと堕ちていった。
『ん、んぅ……ッ』
腹の奥に着地する卵の重さを感じて、瞬間バスティアもくぐもった声を上げる。
これにて卵の植え付けは終り、あとは孵化するヒドラに内部を食いちぎられんことを祈る彼女であったが――
「おっしゃ、二個目だ」
『――え?』
背後から聞こえたそんなボスの言葉に、バスティアは項垂れていた頭(こうべ)を上げそこへ振り返る。
『ひ、一つではないのかえ?』
そしてそんな当然の問いをするバスティア。その視線に気付き改めて失笑すると、
「当たり前ぇだろが。てめぇのガタイに一個ばかりじゃ、腹の足しにもなりゃしねーよ」
これまた当然のようにボスは応えて、今度は声高に笑うのであった。
そうして笑い続けながら、ボスは二つ三つとさらなる卵の植え付けを行っていく。
『や、やめろ! やめてたも! もう腹いっぱいじゃ! もう入らんのじゃあ!』
徐々に重く冷たくなってくる下腹の感触に、たまらずバスティアは声を上げる。
しかしそんな懇願に、だからといって凌辱の手を止めてくれるボスではない。
「オラオラ、遠慮すんなってデブ。もっと喰えよ」
今の狂気の場に似つかわしくない一同の笑い声が響く中、ついにバスティアは手持ちのほぼ全てとなる三〇以上の卵をその直腸に
押し込まれてしまう。
『く、くぅ……ッ。く、苦しい……はぁはぁ……痛いよぉ……ッ』
横たわり、元の倍近くにまで膨れ上がった腹部を抱きながら息も絶え絶えに身悶えるバスティア。度を超えた異物の挿入感と
重みは便意にも似た腹痛を伴って彼女を苦しませ続ける。
そんなバスティアの首元へボスは屈みこむと、
「苦しいかー? 大変そうだなぁ」
その苦悶を覗き込んでは、人事のよう語りかけて笑いを洩らす。
「腹が苦しいッてんならよ、どこか別の場所も痛ませりゃ紛れるんじゃねーか?」
『はぁはぁッ、………?』
鹿爪ぶったその言い回しを理解しかねて、ただバスティアは震える視線で見上げるばかり。しかし次の瞬間、目の前の悪魔が
今度はどんな戯事を企んでいたのかを彼女は知ることとなる。
突如として伸びたボスの右手が――先程までベドンが弄んでいた左乳首をワシ掴んで捩じり上げる。
依然として乳口が開き欠けたままの底を見つめるその視線にバスティアもボスの思惑を理解する。
そして今から行われるであろうそれの中断を懇願するも次の瞬間―――ボスは新たに摘みあげていたヒドラの卵を、彼女の開ききった
乳口へと押し込んでしまうのだった。
『ひ、ひいぃぃぃ……! いやあぁぁぁぁッッ!!』
「へへ、いい反応してくれるじゃねーか。嬉しいぜぇ。この為にわざわざ何個か残しておいたんだからな」
悲痛な声を上げるバスティアをよそに、開いた乳口そこか五つの卵を詰め込むとさらに、
「こっちはケツと違って締りがねェからな。コイツで閉じといてやるよ」
自分のブーツから解いた靴紐を乳首の尖端に絡ませ、左右から力の限りに締め上げるのであった。
『ぎゃうううううぅぅぅぅッッ!! ―――あッ、あぁ……ッ!』
先端一か所に集中する千切れんばかりの痛みとそして乳房に感じる卵のしこりとに、バスティアは上目に瞳(め)を剥いて声を押し殺す。
「さぁてと、後はコイツの出産ショーを待つばかりだ」
「これで死んでくれりゃ一石二鳥だけどな」
「まぁ、そこら辺は仕上げを御覧じろってなもんさ」
傍らのギギとそんなことを話しながらボスはバスティアを見下ろす。
目下には、
『あ、あぁ……こわい………こわいよぉ、テス……』
依然として体内にある卵の違和感と、そして孵化後の惨劇を想像して震えるバスティアの姿。
死の恐怖におびえる今の彼女には暴君『バスティア・アバンチェス』であった頃の面影などは微塵としてない。
そんな彼女を足元に見下ろすことは今のボスにとって、まるで生物の頂点にでも君臨したかのような優越感を覚えさせるのであった。
そしてそれに浸るかのよう、
「おい、助けてやろうか?」
そんならしくもない言葉を彼女へと投げかける。
その一言に、半ばに閉じていた瞳を見開いてボスを見上げるバスティア。そんな反応へ満足げに頷きながらさらにボスは言葉を続ける。
「オレも今日は楽しめたしよ、今日は許してやらなくもねェぜ?」
『ほ、本当か? 本当に、助けてくれるのかッ?』
「まぁ、もちろんタダって訳にはいかねェがよ」
言いながら視線を背後に向けると、ボスはそこから奥に控えていたベドンとビジーの二匹を再び呼び寄せる。
「ちっとばかり頼まれてほしいんだ。いや何、もう痛ぇことはねぇさ」
『な、なんじゃ? 早く、早く教えてたも。早くしない孵化してしまう』
「なぁに簡単なことさ。実はこの二匹は童貞でよ、未だに女を知らねェんだな」
『ッ………』
鹿爪ぶったその言い回しに彼が何を求めているのかを察して顔色を変えるバスティア。そしてそんな彼女の反応に、いよいよ以て
企みにくすんだボスの笑みは深さを増す。
「ここまで言や、もう判んだろ? こいつらと交尾してくれよ。今、ここで」
『そんな………』
そして恐れていたその命令をボスの口から聞き、バスティアの蒼ざめた目頭には涙が滲んだ。
『え……?』
「お前が死ぬことで、悲しむ奴がいるだろ? 残されたテス君は、どうなるのかなー?」
『テス……。あぁ、テス……!』
教養と言うものは一切持ち合わせてはいないながらも、他者の心を踏みにじり弄ぶ術については本能で知り得ている男である。
ここにきて『テス』の名前を巧みに持ち出すことで、今の心身ともに弱り切ったバスティアの心を巧妙に絡め取ってしまうのであった。
やがては、
『………判った。やる。そなたらの筆下ろしの相手、仕る』
バスティアは、折れた。
しかしそんなバスティアの返答をボスは許さない。
先程までの柔和な態度を一変させるや彼女の横顔を踏みつけると、
「そうじゃねぇだろ? 身の程わきまえろよ、クソメスが。てめぇが頼むんだろうがよ」
低く滲ませた声で恫喝をし、踏みしめたその横顔を地に押し付ける。
「お願いします、だろうが。こいつらのチンポの世話をさせてくださいって言うんだよ」
『…………』
「どうした、オラ? 死にてぇのか? 死にてーのかぁ、ステアちゃんよぉ」
そして、
『………させてください』
「ああん?」
バスティアは、
『チン、ポの……お二人の、チンポの御世話をさせて、ください……!』
嗚咽になんども咳きこみながら、バスティアは涙に滲んだ声を振り絞ってそれを懇願した。
誰よりも劣る獣人の世話をすること――しいてはその更なる下に己を置くことを、ステアは自分の言葉を以て誓わされる。
存分に蹂躙され疲れ果てた心は今、完全にこの男に屈したのであった。
「それでいいんだよ、ステアちゃん♪ ――おい、ベドンにビジー。たっぷり可愛がってやれ」
そうして一歩身を引くボスと入れ替わりにバスティアの前へと進んでくる二匹の獣人―――。
「お、お、おっぱいだぁぁ……おぅ、おぅっぱいぃぃぃ……ッ!」
「ハァハァ……お、おまんこぉー………おまんこぉー!!」
身に纏っていたボロを脱ぎ捨てて目の間に立ちはだかる二匹の股間には、欲望の滾りを詰め込んで屹立したペニスが横たわる
バスティアを指し示している。
『あぁ………あぁ!』
獣人に犯されることへの屈辱と、テスを裏切る背徳感に震えた次の瞬間には―――欲望の獣達はバスティアへと喰らいつく。
いつ終わるとも果てない蹂躙と凌辱の夜―――外には雨が、降り出していた。
目の前に屹立するは短躯の獣人ベドンの一物(ペニス)――しかしながらそれは、持ち主であるベドンの体躯には到底釣り合わぬ
異形さを以てバスティアの前にそそり立つのであった。
何よりも目を見張るのは、その巨大さそれである。
せいぜいがその体長1メートル少しほどのベドンではあるがしかし、そんな獣人の前に立つ陰茎それは、その体を遥かに追い越して
天を向いているのだ。その異様さたるや、「勃起」というよりはもはや、ベドンの股間そこに寄生した別個の生き物がその鎌首を
もたげらせているかのようですらある。
そんなベドンの異様さにしかし、それを目の当たりにしているバスティアは驚くよりもどこか諦観した様子で疲れた吐息を漏らす。
従来の姿にあるまじき変態のその理由――その異形のからくりをバスティアは知るからであった。
それこそは己(バスティア)の体液に理由がある。
古来より、清血をはじめとする竜の体液には他の生き物の細胞を活性化させる効果がある。
それこそは竜の種を守るための生体機能に他ならない。
他の動植物達に比べてその絶対数が遥かに少ない竜は、生殖において同種同士での交配ではなくとも種が残せるように出来ている。
すなわちは、別種族との間に子を儲けることが可能なのだ。
とはいえしかし、単純な性交のみでそれが行われるわけではない。別種族との間に交配を可能とするにあたり、竜は己が体液にて
パートナーへ肉体改造を施す――すなわちは、他の種を「竜化」させることによって、異種間交配を可能とたらしめるのだ。
まさに目の前のベドンによる性器の肥大化はその現れの一端であり、先にバスティアの母乳を取り込んだ彼の者の肉体には斯様にして
竜化の現象が現れているのだった。
「お、お、おぉー! お、俺のチンポが、あ、あ、熱いんだなぁ! こ、こんなに、デカくなったこと、今までにねぇーんだな」
もはや己が一物を抱えてその重さに右往左往するベドンの姿は滑稽ですらある。しかしながら、等の本人はと言うと
すこぶる機嫌が良い様子で、何度もそんな肥大化した己の一物を摩り抱きしめては、歓喜の声を歌にして踊るのであった。
そんな凶悪なまでのペニスを、
「お、お、オラぁ! ま、まずはしゃぶれぇ! お、お、俺のチンボコぉ、しゃぶるんだなぁ!」
ベドンは猛る大蛇を操るよう、その切っ先をバスティアの鼻先に突き付けた。
目の前に迫ったベドンのそれ――朝顔の蕾のよう尖端が結ばれた包皮の形それは、丸みを帯びた先端の形状といい人間の物と
変わらないように見えた。しかしながらそんなバスティアが見守る前で、
「い、今、チンポの、か、か、皮ァ剥いてやるんだな。し、しっかり、掃除するんだなぁ」
ベドンは抱えるよう竿の両脇へ両掌を添えると、脱げた下着を引き上げるかのような仕草でペニスの包皮を引き上げる。
そして二度目のそれに余り皮が完全にめくりあげられた瞬間、目の前に現れたペニスの新たな姿にバスティアは息を飲むのであった。
包皮が剥かれ亀頭先端の粘膜が露わになると同時、ひどい刺激臭が鼻を突いた。
『うッ……ん、んぶ! な、なんだこれはッ?』
途端にその臭気にむせて胸を抑えるバスティア。巾着にされていた包皮から解放されたその臭気はさながら、腐敗した魚類の
内臓を思わせるような、甘くそして強い塩気を含んだ異臭であった。
巨大な恥垢を凝固させて張り付かせたペニスの姿がある。その様たるや、貼り付くそれに覆い包まれて本体であるはずの亀頭が
隠れてしまっていうほどだ。
――醜い……いったいどれほどの間、洗体を怠ればこのような様になるというのだ?
瞳をしかめ、あるいは引き攣らせては嫌悪の表情を浮かべるバスティアにベドンの怒りは再びその琴線を震わさせられる。
「お、お、おめぇ、なんだその顔はぁ! ま、ま、また、俺のこと、バカにしてんなぁ!?」
突如として激昂し浴びせられるベドンの怒号にバスティアも我に返る。
『そ、そんなことは無い。ただ……ただ、驚いただけじゃ』
「う、嘘つけぇ! お、お、お前、きもちわりーって顔してたんだんだな! お、俺には、判るんだな!!」
それに対してバスティアも繕うも後の祭り。すっかり沸騰してしまったベドンの怒りが静まることはなかった。
『そ、そんなことはない。そんなことはないのじゃ。だから、落ち着いてたも』
「ほ、ほ、本当かッ? ほ、本当に、俺のチンポは、汚くねェのか?」
『……本当、じゃとも』
「な、なら、早く咥えてみせろ」
言いながらバスティアの前へと歩み出ると、ベドンはその恥垢にまみれた尖端を彼女の鼻先に突きつける。
「う、う、嘘じゃねーんなら、お、俺のチンポ、食ってみせろぉ!!」
『う、うぅ………ッ』
もはや進退ここに極まった。こうなってしまっては取りつく島も逃げることも叶わぬ。
――あぁ、テス………堪忍してたも。
そして恐る恐ると唇を開き、怯えるようにして細らせた口先をベドンへと向けたその時であった。
「んおらー!!」
『ん――ぶほッ!?』
その瞬間、迎え入れられるべく広げられたバスティアの口唇へと、ベドンは一息に己が陰茎を打ちこんだ。
その突然の行為に目を剥くと同時、次いで口中にて起こった反応にバスティアは体を震わせる。
まだ十分に開かれていなかった口唇へ亀頭を打ちこまれた瞬間、前歯を始めとする彼女の歯々はかの凝固した恥垢を
存分にこそいだのであった。
剥がされたそれが舌の上に乗り唾液と口腔内の温度に溶かされると、恥垢それはたちどころにぬめりを帯びてその独特の臭気と香味とを
バスティアの口内に広げさせる。
間を持って嗅いでいた時とは比べ物にならぬ饐えた臭いが鼻と目を焼いた。さらには強い塩気を含んだその鋭い酸味は、
頬の奥底にあるリンパ節を鋭く刺激して、異物の危険性をバスティアに知らせる。
そうなるに至ってはもはやベドンのペニスそれは、「毒」以外の何物でもなかった。
そんな口中の異物を排泄しようと、バスティアの肉体は意識とは別に舌根を押し上げてベドンのそれを吐き出させようとする。
しかしながら、だからといってそれをしてしまう訳にはいかないのだ。
今は耐えねばならない。涙の滲む目頭をきつく閉じ、何度も切るよう小刻みに鼻から呼吸をするなどして必死にバスティアは耐えた。
そんな彼女の口中にペニス預けるベドンは、
「お、おぉ~……あったけぇ~。あったけぇんだな。ち、ち、チンカスが剥がれてぺちょぺちょして、き、気持ちいんだなぁ~」
一方で陰茎そこを包み込む内頬の温度と粘膜に、目を剥いて恍惚とした表情で呆けてみせる。
さらにはその快楽をさらに貪ろうとベドンは、せわしない動作で腰を前後させる動きを始めるのであった。
『んんぅぶッ? んぶッ、んぶぉん!』
口中においてかのペニスが何度も往復を始めると、その中で温められ、ふやかされていた恥垢はさらに溶けて剥がれて
バスティアの頬や舌上の粘膜に浸透していく。
『んッ………んぶ、んんぅッ………んむぅおおおおお……ッ』
奉仕を続ける舌先へ新たに、僅かな痺れが苦みとともに現れた。それこそはカウパー腺液の分泌であり、さらには射精の予兆でもあった。
唾液と溶けた恥垢とそして腺液――それら汚液に満たされ、さらには往復するペニスに撹拌されてはバスティアの口中はもはや、
完全な飽和状態となって口角の隙間からそれらが溢れる。
「お、お、お、おぉッ? で、出るッ。出るんだなッ! ち、ち、チンポ、チンポ汁が出るんだなぁ!」
斯様な口中の潤滑と熱とに刺激されて絶頂に昂ぶっていくベドン。そして彼女の口の中に、欲望の滾りを迸らせようとしたその瞬間、
「おぉー。俺もぉー」
突如として伸びた手の平が掬うようバスティアの下顎を掴むや否や、彼女の口唇はベドンのペニスから振り払われ、
新たな下手物をその中に咥えさせられたのであった。
『んッ? んごぉぉおおお……!』
「んおあ!? なんだぁ!?」
予想だにもしないおあずけに絶頂寸前の茎を震わせて振り返れば、そこにはビジーの姿。
ベドン同様に恍惚に溶けた表情は、開ききった鼻孔から洟(はな)が垂れ出していることにすらも意を介さぬといった様子。
そうしてベドンとは矢継ぎ早に入れ替わり、バスティアの口喉を犯し始めるビジー。
巨躯に比べられてその変化に気付きにくいが、かの獣人のペニスもまた、竜(バスティア)の体液による変化を如実に現せていた。
その肥大の比率たるや先に口中を満たしていたベドン以上である。さらにはその長さもまた凶悪だ。
元より巨体の種族性から陰茎にはそれなりの長さがあったのだろう。それが勃起の肥大に加え、さらには竜の体液でドーピングされている
とあっては、元の大きさの二倍に近い肥大をそこに果たしていた。
そんなペニスの尖端をビジーは今バスティアに咥えさせている。さらには残る茎にもまた彼女の粘膜を堪能させようと、
「お、おぉー。もっとぉ……もっとぉぉぉ」
『ぐッ、んんッ!? んもぉぉおおおおおお……!』
逃られぬよう両掌で彼女の下顎と後ろ頭をワシ掴み、更なる挿入をビジーは試みていく。
ついには口蓋垂にまで辿りついて喉に蓋をする。しかしながらそこで行き止まれども、ビジーは腰を沈める動きを留まらせない。
更に穿つ茎に力を込めると、ビジーはその先端を喉の奥へと押し込むのであった。
『ぐ、もッ!? も、もんぅぅぅッッ!』
喉奥そこに侵入してくる異物の感触にさすがのバスティアも強い嘔吐を感じてビジーの腰を掴む。そうして制止を試みようも、
全ては無駄な抵抗。
寝そべり鎌首を持ち上げている体位の悪さもあってか、踏ん張りの利かぬ今の状況からは上から押さえつけるビジーの膂力の方が
突き離すバスティアの力を上回っていた。
斯様にして挿入を続けるペニスはやがて、蓋していた咽頭を貫通し、
『んもぉー、ん、んもーッッ……!』
「もおちょっとぉー……もう、ちょっ、とぉー!」
『ッ――んむゅうううぅぅぅぅッッ!!』
ついには丸まったカリ首の先を喉の奥へと通してしまうのであった。
「ん、んおぉー。通ったぁーんだなぁー」
バスティアの喉を貫通する瞬間の、亀頭の締め付けが解放される感触に止めていた息を吐き出して快感に振えるビジー。
一方のバスティアは堪ったものではない。
口に咥える程度の話ではなく、文字通りビジーの陰茎が喉を埋めているのだ。
しかも悪意はそれだけに留まらず、一息ついたビジーのペニスは更なる進行を始める。
その大きさ故か勃起にもしかし柔軟性と弾力を持つビジーのペニスは、バスティアの首の形状に合わせて更に彼女の喉の奥へと
降りていく。
そして完全にビジーの腰元が彼女の鼻先についてしまう頃には――その巨躯に劣らぬ長さを持っていたビジーのペニスは、
完全にバスティアの喉の中へと収まってしまったのであった。
『んおッ、んも、ッッぉおもぉぉぉぉ……!!』
咽頭を通過して食道にまで達したペニスの異物感はもはや、痛みや苦しさなどを超越した刺激となってバスティアを責め立てている。
規格外のペニスに圧迫された首の内部は、それの僅かに動きに反応して、肉越しの頸椎すらをも軋ませている有り様だ。
そんな挿入を果たし、満足と快感から恍惚となるビジーとは裏腹に、耐えるバスティアは元の端整な面立ちが歪むほどに目を剥き
顎をひしゃげさせて耐えるばかりであった。
それでももはや「これ以上の地獄はないであろうと」、薄れゆく意識の奥底で淡い期待をするバスティア。しかし非情にも現実は、
常にそんな想像の上をゆくのである。
突如として場には、
「ち、ちくしょぉー! か、か、返せぇ!! お、お、俺の口マンコ、返せぇ!!」
あのベドンの声が再び響(かえ)った。
「は、は、離れろぉー! ど、どけぇー!!」
「おー……おぉー……」
そこには忘我した様子のビジーと、それの体によじ登りながら彼をバスティアから引きはがそうと躍起なベドンの姿。
どうやら先の奪われるような中断に憤慨している様子である。必死にビジーの体を叩き揺すったりしてはバスティアから引き離そうとするも、
その体格差ゆえに叶わない。
「お、おぉ、俺が先だったんだど! 俺が、おぉ俺が先だったんに、ずるいどぉ! ビジぃー!!」
「んおー……気持ちいいんだなぁー……竜のノドマンコ、気持ちいいんだなぁー」
「お、俺んだぁー! ちくしょーッッ!!」
歯牙にも掛けられぬビジーの態度に行き場のない怒りと情欲とを募らせるベドン。しかしこの短躯の獣人はやがて、
更なる凶行を思いつき、そしてそれを実行する。
よじ登ったビジーの体の上で、ふとバスティアと目が合ったのだ。
『ッ!? ……ふッ、ふッ……』
「んん~?」
品定めでもするかのよう瞳を細めて見下ろしてくるベドンとは対照的に、それへ射竦められているバスティアは得体の知れない
不安から瞳を見開く。
やがて見つめていたその貌に今まで通りの――否、それ以上の愚鈍な笑みが宿る様にバスティアは大きく身震いした。
そうして依然としてバスティアを見つめたまま彼女の鼻頭の上に足を着くと、更にはもう片足も頭の上にも置いて、
バスティアの顔を股座の下に置くような姿勢を取る。
――な、何をする気じゃ……? お願い……もうひどいこと、しないで……ッ。
意図の読めぬベドンの所作を見守りながら、涙に潤ませた瞳をさらに震わせるバスティア。
しばし彼女の鼻と頭の上で四股を踏みならして体位を安定させると――伸びたベドンの両手はその親指両方をバスティアの右鼻の中へと侵入させた。
『んんもッ!?』
その突然の奇行にただ驚きを隠せないバスティア。一方のベドンは侵入させた親指の拳を握り締めると、斯様にしてワシ掴んだ
彼女の鼻の淵を引き伸ばすかのよう広げ始めるのであった。
『ッ!! んもぉー! んんんぅぅ――ッッ!!』
そんな予想外の行動と、更には鼻孔を広げられる痛みにバスティアは声を上げる。そして同時に、かのベドンが何を自分に為そうと
しているのかを悟り、さらなる悲痛の叫(こえ)を上げるのであった。
獣人ベドンの思惑それこそは―――
「お、おらぁー! は、鼻メドだぁ! こ、こ、この鼻マンコに、ぶ、ブチこんでやんだぁー!!」
バスティアの鼻孔への挿入それであった。
『ッ……ん、……ッッ……、…ん、もッ……!』
我を忘れて腰を打ちつけるベドンの表情にはもはや、性欲とはまた違った欲望の艶(いろ)が嬉々と浮かび上がっていた。
低能のベドンですら理解する『竜』という種の上位性――そんな存在をちっぽけであったはずの自分が思うがままに凌辱し蹂躙しているのだ。
その事実、そして暴力にベドンは酔い痴れ、理性の箍は乖離していく。
無遠慮なピストンに内部の粘膜が傷つくと、そこから滲みだした出血が残された左の鼻孔から溢れだした。
「う、うおぉぉ! ち、ち、血だぁぁぁ! し、死ね!! 死ねぇー、このぉー! お、俺の、俺のチンポで、死ねぇーッッ!!」
それを確認してからのベドンはもはや、その精神の崩壊を思わせる昂ぶりみせる。
そしてそんな興奮とが肉体の内部で最高潮にまで熱し上げられた瞬間――
「お、お、おおぉぉ……ッし、しぬぅ……!!」
『ッ!? んッ、んむぅぅぅぅぅ……ッッ!!』
ベドンはバスティアの鼻孔の中へ、欲望の滾りをほとばしらせるのであった。
炸裂する精液の奔流――その灼熱感に顔面の内部を焼かれバスティアは、四肢を委縮させては石畳の足元を掻きむしる。
肥大化されたペニスからの射精は想像を絶する量を以て彼女の内部を満たしていった。
呼吸器を経由して喉に流れこみ、鮮血を押し出して左の鼻孔からも吹き出して、それでもさらに行き場を無くして
圧の高まった精液は―――鼻孔奥にある涙小管を通り、バスティアの右眼からも溢れだしてくるのであった。
『んん~ッ! ん、んぅ~………ッ』
そしてさらには粘性の強い精液が目を焼く痛みに耐えかねて、口中にあるビジーのペニスを噛みしめた次の瞬間、
「んおーッ! い、いてぇー! お、おぉぉ!!」
その痛みに刺激されてビジーもまた絶頂を迎えた。
かのペニスが収まっていた食道の中へと直接の射精を果たすビジー。優にベドンの三倍に近い体躯から放たれる精液の量たるや、
牛馬の放尿さながらの勢いと量を以てバスティアの内部を満たしていった。
『んむ、んむッ、んむぅぅぅ……!』
斯様に無尽蔵に送り込まれる精液を胃に溜めて、彼女の腹部が僅かに膨らみだす。それでも精液の奔流は留まるところを知れず、
ようやくその射精が打ち終える頃には――吐き出すことの叶わずにそれを受け止め続けたバスティアの腹部は、ヘソの内部が表へと
浮き出してしまうほどに膨らんで、その無残な姿を一同の前に晒すのであった。
そうして二匹の欲望の限りを吐き出され、ようやく肥大の緩んだペニスから解放されるバスティア。鼻・口を問わぬ呼吸器からは、
粘度も強い黄ばんだ精液が泡を噴きながら緩やかに溢れ続けている。
「んあ~……よ、良かったんだなぁ。ち、ち、チンポぉ、良かったんだな~」
「おぉ~……いぃ~……」
射精を経て僅かに怒張の緩んだペニスを鞭のようしならせると、二匹はそれの尖端を以て音を奏でるようバスティアの横顔を
亀頭で打ち付けた。
斯様にして精液漬けにされて横たわる彼女の横顔――凌辱と恐怖とに疲れ果てた虚ろな瞳の面にはもはや、
『竜』としての尊厳などは微塵も残されていなかった。
「お、お、起きろぉ! 起きろよぉ! ほ、ほ、ほらぁ!」
気絶をしていた訳ではない。おぼろげながらも意識はあった。
しかしながら首根を横たえて微動だにしないそんなバスティアの姿は、先の口虐ですっかり息絶えてしまったかのように
一同には見えたのだろう。
そんなベドンの声にバスティアが瞼を震わせて反応すると、二匹はその様子に再び歓喜の声を上げるのであった。
「おきた~んだなぁ。おきたぁ~」
「ま、まだだど! まだ足りねぇんだからな! ち、ち、チンポ、まだ足りねぇんだど!」
もはやバスティアの返事を待つこともなく二匹は彼女の体に群がる。
右を下にして横たわっていたバスティアの半身を転がすと前面も露わに仰向けにする。
すっかり疲弊して、抵抗はおろか自身ですら動きだせないバスティアは為されるがままに体を開き、あられもなく脱力した四肢を
投げ出す姿を一同の前に晒した。
そんなバスティアの見下ろす体――先にヒドラの卵を詰め込まれた方乳房はその重さに外へと垂れて胸元を開いている。
さらにそこから下りては、ビジーの精液をたらふく貯め込んだ下腹が重力に潰され、熟れ過ぎたトマトさながらの楕円に歪んだ姿を
そこへ晒しているのであった。
そうして開かせたバスティアの両足を膝で畳み、さらには開脚させて持ち上げると、ベドン達は彼女の膣部それを目の前に
露わとさせた。
「ま、マンコだぁ~……ほ、ほ、本物のま、マンコなんだなぁ」
ほど良く脂肪を貯めた膣部周辺は、熱に蒸れて卵のような隆起をそこに盛り上げている。そしてそんな身の凝縮された中央へと、
尻の割れ目と繋がったクレバスが肉を巻き込みながらに膣の峡谷を形成していた。
そこへ両手を伸ばすベドン。体格差から、ベドンの小さな両手は割れ目を境に盛り上がった肉の隆起左右をそれぞれにワシ掴めてしまう。
そうしてクレバスの中へと親指を挿入し、バスティアの膣が大きく露出するようベドンはそこを強く押し開く。
『ん、んんぅ……ッ』
隙間なく閉じ合わさっていた膣が広げられ、敏感になっていたそこへ外気を感じたバスティアは思わずくぐもった声を上げて反応する。
鼻息も荒く二匹に覗きこまれるそこ――あられもなく押し広げられたそこには、奥の奥まで粘膜壁を凝縮させた膣の光景が広がっていた。
「お、お、おおぅ……ち、血の匂いがするんだなぁ……」
「おぉ~、臭ぇ~。おぉ~……」
そこから立ち上がる膣の、僅かに酸味を含んだ芳香それを嗅ぎ取ってベドンとビジーの二匹はなおさらに強く発情を促される。
押し開かれた膣の上部には尿道を思しき孔(つきぬけ)と、そしてその切れ目の先端に鎮座したクリトリスの姿。その奥に続く膣道は、
広げられた奥底にベドン達の鼻息を感じるたびに収縮しては、充血したそこへ愛液の潤いをぬめらかせているのであった。
そんな濡れそぼった膣が室内のランプ光に反射して煌めく様に、やがては暗中の蟲が引き寄せられるよう自然に、
ベドンはそこへ鼻先を埋め舌を這わせる。
広げられ、次なる惨憺な責め苦を覚悟していたバスティアの膣はいつも以上に敏感となっていた。そんな粘膜へ這わされるベドンの舌先(ねんまく)――
そのぬめりを帯びた感触とそして熱に反応し、思わずバスティアは声を上げ首をのけぞらせた。
下賤の者の慰み物になっているという屈辱とは裏腹に、それでも弄ばれ続けるバスティアの体はそれに反応し、更には順応していく。
膣道の粘膜には愛液が滲んでベドンの鼻先を濡らし、更には淵が褐色に沈着した大陰唇の襞が椿の花弁の如くに咲き開いては、
彼女の体を雄を受け入れられる形へと変えていくのだった。
「んおお? んおおおお!? し、しょっぺぇー。しょ、しょんべん滲んできたんだなぁー。そ、そ、それにマンコもきもちわりー、か、形になってきたんだあ」
その変化を楽しんでは愉悦の笑(こえ)をあげるベドンとビジー。そんな無体に晒されるばかりのバスティアもただ、
今はその恥辱に耐え忍ぶだけである。
斯様にして広がりを見せた大陰唇を前に、ベドンは襞両壁それを両手それぞれで掴み直し、更には荒々しく広げる。
『ッ!? ぎひぅ!』
そんな突然の行為にバスティアはらしくもない声を上げて反応してしまう。
『や、やめろ! やめるのじゃ! 斯様に手荒く扱うでない!!』
「な、なんでだ? お、お、俺は掴みやすいから掴んだだけだど? な、なにが悪いんだあ?」
叱責してくるバスティアを股座から睨み返しながらベドンは、その両手にワシ掴んだ大陰唇をあらぬ方向へと広げ、
あるいは千切り伸ばしては応えてみせる。
『ひ、ひいぃぃ……!』
もはや今のバスティアにこの獣人達へ抗える言葉や態度などは存在しないのだ。もしそれが叶えられるというのであるならばそれはただ一つ―――
『はぁはぁ……お、お願いします。どうか、情けを……』
それはただ、尊厳を捨てて懇願するより他はない。
「お、俺だっておめーのこと、い、い、いじめてぇワケじゃねぇど? お、おめぇが聞き訳ねーから、いけねぇんだど?」
『………はい』
「わ、判ったら大人しくマンコ広げてろ。そ、そうすれば少しは優しくしてやっから」
ベドンの言葉に期せずして場からは嗤い声があがる。
傍目からも明らかな低能の獣人に、高潔であるはずの竜が言い諭されているのだ。これ以上に滑稽な光景もないだろう。
やがてバスティアが一切の抵抗を無くすのを皮切りにベドンの責めは執拗さを増していく。
広げられた大陰唇の内部へと、更にベドンは右掌を潜らせる。
『くッ、くぅぅ……!』
その体格差ゆえか、ベドンではいとも容易く片腕が埋まり、その右肩までがバスティの膣の中へと潜り込んでしまった。
そこからさらに右腕そこへ左手も添えると、ベドンはその内部にて両掌を合わせ、入水さながらに流線形に形作った両腕を
バスティアの内部奥深くへと潜らせていく。
『お、おおぉ……くぉおおお……ッ!』
もはや頭すら潜り込ませんと両腕を侵入させてくるベドンの愛撫は、いかに小人の獣人とはいえ充分に膣の限界を超えた拡張を以て
バスティアを苦しめる。
ベドンは内部にて掌を合わせていた両手を反転させ、今度は甲同士を合わせるよう腕を返す。
『お、おぉ? くぅうううう……』
「んまだだぁ……まだまだ、これからだどぉ……」
そんな内部を掻き回される感触に反応して身をよじらせるバスティアに対し、一方のベドンも締めつけてくる膣道の体温を感じながら
鹿爪ぶって舌舐めずりをする。
そして力を込める両腕が肥大して、よりいっそうに緊張して堅さを増した次の瞬間には――
「んん~……おらぁ!」
『ッくゅ……―――』
ベドンは力の限りを以ち、泳ぐかのようさながらに両手を広げバスティアの膣道を押し開いた。
『あッ……ぅあああああああああぁ!!』
ただでさえベドンの両腕を納め限界まで拡張されていた膣の内部を、更に力づくでこじ開けられたのだ。蟻の門渡りへと続く割れ目の
ひりつくような痛みにバスティアは、吼えるような悲鳴を上げた。
「んお、ンおお!! お、奥が、奥が見えたどッ? もう一個、唇みてーなのが見えんどぉ!」
広がり切った膣道の奥底に鎮座する子宮口の入口を目の当たりにし、ベドンは興奮から熱に浮かれた声を上げる。
「んでも……で、でも届かねェ! ち、ち、ちくしょー! お、俺の手じゃ届かねぇよお!」
しかしながらベドンの嘆き通り、その両腕ではバスティアの子宮までは僅かに足りない。必死に触れようと伸ばす指先も
蛇の舌先のように上下して空を泳ぐばかりである。
『だ、だめッ……痛いッ。閉じてたも。これ以上はもう無理じゃ』
「そ、そんなこと知らねんだぁ! お、お、俺は、この奥の口の中を見てーんだど!! お、おい、ビジぃー!」
思い通りにいかない展開に苛立ってベドンはつい背後で傍観していたビジーを呼ぶ。
そして、
「お、おぉ俺が広げてっから、お、お、お前が指入れろぉ! ま、マンコぉこじ開けろ!!」
「んあー、わかったぁー」
『え………?』
掛けられるその声とそして前に歩み出てくるビジーの気配にバスティアは狼狽して瞬きを忙しなくさせる。
『ま、待て。待ってたも。も、もう入らんのじゃ。これ以上、妾の腹にはもう……』
言いながら制止するバスティアをよそに、ビジーはそんな声など聞こえてないが如く人差し指と中指を抱き合わせた指々二本を
反り立てると、それを彼女の膣に宛がった。
目下で繰り広げられるその光景にバスティアの顔からは完全に血の気が引く。
巨躯の獣人ビジーの指それは、人差し指だけで優に成人男性の勃起肥大したペニス以上の太さを誇っている。そんな指が二本、
いま自分の中へと挿入されようとしているのだ。
ベドンの両腕で間口を広げられることに比例して奥底のすぼまった膣口には、そんな太さの物体を迎え入れられるだけの
容量などはもう無い。そんな物で内臓の深部を弄られるであろうことを想像すると、まだ挿入前にもかかわらず
その痛みと苦しみとを予感した体はざわざわとバスティアの膣やうなじをひりつかせるのであった。
『ば、馬鹿者! そ、そんな太い指入る訳がなかろう! 早う止めんか! 下げい!!』
ベドンの下卑た言動についには声を荒げるバスティア。その一瞬、場は水を打ったかのよう静まり返るがしかし、
「て、てめぇ! な、な、何ふっざけたこと、い、言ってんだぁ!!」
思わぬバスティアの反応にベドンが激昂した。
その反応に己の無意識を悔むも後の祭り――
「び、ビジぃー! は、はやくブチこむど! こ、こ、このバカマンコに、ぉ思い知らせてやるんだど!!」
「おぉー、やるー」
ベドンの合図を受けてビジーは指々の挿入を開始する。
広げられた膣口を過ぎ、粘膜の凝縮された肉壁に指々を立てた握り拳が飲みこまれると、バスティアはその圧迫感に息を殺した。
『はぁ、あッ……お、おぉ………ッッ!!』
ただでさえ巨大な獣人の拳が膣の奥底を埋め尽くしてくる違和感と恐怖とにただバスティアは首を反らせてたえるばかりだ。
やがてビジーの指先は、
「ん? んん~? んおー、着いた~。奥のマンコ~、着いたぁ~」
最深部である子宮口に触れて止まる。
「つ、つ、ついたか? ついたんか? んん? んん~? み、見えねェどッ?」
その報告にすっかりベドンも興奮してビジーの指が埋まる膣口を凝視するも、肉に埋もれたその眺めから、ビジーの言う
子宮到達を確認することは叶わなかった。
「み、見えねぇ! 見えねぇよぉー! び、ビジー、見えねぇど!」
それに苛立ってか、更に興奮の極みへと達するベドン。かくしてそんな獣人はとんでもない要求をビジーへとする。
「ひ、ひっぱりだせぇ! あ、あ、あのま、マンコの唇、ひっぱり出せぇ!!」
そんなベドンの要求に蒼ざめたのは誰でもないバスティア本人である。
『ば、馬鹿者! 斯様な真似など出来る訳がなかろう! やめろ! やめてたも!』
そうして叱責するももはやバスティアの声など二匹には遠い。そしてビジーの言葉にベドンな頷くと同時、
『ひぅッ――、ぐッ、あぐぅぅぅぅうううううッッ!!』
突如として膣の奥深くに生じた痛みにバスティアは口角を噛みしめて咆哮する。
その痛みの正体それは、膣の奥底に埋まっていたビジーの掌が人差し指と親指を以てバスティアの子宮その下唇を摘みあげたからだ。
本来は触れることすら叶わぬはずの深部を獣人の膂力で捻りあげられる痛みにその一瞬、バスティアは意識を白濁とさせる。
しかしながらそんな朦朧としたバスティアを再び正気に戻した衝撃もまた、「痛み」それであった。
彼女の膣奥深くで子宮口を捩じりあげるビジーの指々――そしてそんな獣人の掌は、摘みあげたそれを外へ引きずり出そうと
牽引し始めたのである。
『ご、ぎおぉぉ! ごぃあああああああぁぁぁ!!』
喉を反らせ上顎の広がる限りに広げるバスティアの口角に泡が溜まる。
しかしながらそれが判ったことで詮無いこと。もはやそれの抑止は彼女ではどうすることも出来ないことなのだ。
『あ、おぉ……おぉ……お、お願、い………やめて……もう、やめてぇぇぇぇ……!』
ついには痛みに耐えかね、凛然とさせていた表情を涙に泣き崩して懇願するバスティアには、在りし日の「邪竜」たる面影は
微塵として残されてはいない。
それでもしかし、そんな声にビジーの凶行が止められることはない。
「ふんッ~……おもてに、出ろぉ~!」
『ぐぅううううう! んぐぅぅううううううッッ!?』
ついには指先だけで摘みあげていただけの子宮を、今度は掌全体で握りつぶすかのようワシ掴む。
そうして引きずり出そうとするビジーの腕は、徐々にバスティアの膣から抜けていく。
肘まで埋まっていた腕は手首までが露わとなり、そして拳を作る手の甲が姿を現わし、さらに――
「んふぅ~! んふぅ~ッ……もお、ちょっとぉ……!」
『がッ……がぎゃぐぅぅるるるるる………ッッ!!』
さらに力強く引き抜かれ、ついにビジーの掌全体が外へ出た瞬間――薄紅色に充血したバスティアの子宮口はついに体外へと
引きずり出されてしまうのだった。
『お、おぉッ……おぉッ………んぅ~……ッ!』
内性器であるはずの子宮口にひりつくような外気を感じバスティアは小刻みに呼吸(いき)を漏らしてはそれに耐える。
そんな息も絶え絶えのバスティアに同調するよう痙攣を続けては、閉じ合わさった間口から粘液を滲ませる子宮口の様子を、
一方のベドンとビジーは食い入るよう見つめるのであった。
「おぉー。きもちわりー」
「お、おう。な、なんか、む、蟲みえーだなぁ」
観察しながら摘みあげてくるベドンの指先に、バスティアは激しく反応して両肩を跳ね上がらせる。
本来ならば外に出されることなどはけっしてない臓器である。それが外気に晒され、更には直接に触れられているのだ。
その感触を感じながらバスティアは更なる恐怖の未来を想像して、それが遠からず訪れるであろう瞬間に震えた。
やがては指先で摘みあげていたベドンの手が、掌で大きくバスティア子宮口を握りしめる。
『ぎひゅッ! く、くぅん………ッ』
その衝撃に、曖昧に宙へ投げ出していた視線を股座へと向ければ――そこには、斯様に握りしめたバスティアの子宮口へと、己のペニスを擦りつけ先端からの粘液を馴染ませているベドンの姿が見えた。
バスティアの恐れるその未来――それこそは、最愛の人しか知らない無垢な性器へ他の雄を迎え入れてしまうことにあった。
「はぁはぁ……お、おおぅ~……ま、マンコだぁ~。お、お、オマンコだぁ~……」
そしてその瞬間を前に気持ちを昂ぶらせているのはベドンもまた然りであった。
己のペニスがその生涯で初めて生殖の為に使われる瞬間――己が種を残す行為の重要性を愚鈍なれども理解して、
ベドンの昂ぶりは最高潮へと達していた。
すくうように掌へ乗せたそれを僅かに握ると、子宮口は縦にその口元を開いて粘液を洩らし滴らせる。
その僅かに開いた間口をペニスの先端で塞ぎ、そこから一思いに挿入を果たそうとしたその時であった。
『あぁ………ッ待って!』
バスティアは鳥獣が鳴くかのように声を高くして制止をした。
まるで悲鳴のような突然の声の音にベドンもその一瞬、驚いては委縮して動きを止める。
そうして何事かとねめつけてくるベドンを前に、
『やっぱり……やっぱり駄目じゃ。それだけは、許してたも……』
バスティアはそう懇願するのであった。
己が贖罪の為にその身を捧げると誓った彼女でもあって、やはり受け入れられないこともある――むしろそれは償いを誓えるほどに
純真となったが故の葛藤でもあるのだろう。
潔白であるからこそ今のバスティアには最愛の人(テス)を裏切るようなマネが許せなかったのだ。
『お願い……です。お願いします。それだけは許して、ください』
噛みしめるよう言葉を選びながら懇願し涙をこぼすバスティアに、さすがベドンもその動きを止める。
『これ以外のことでしたら、何でもします。だから……だから、どうかご慈悲を』
そして依然として許しを乞うバスティアにベドンも興奮からいからせていた両肩を萎めた。
「ど、どうして……どうして、や、やめてほしいんだ?」
更には今までにないベドンの落ち着いた声にバスティアも僅かな希望を見出したよう、泣き濡れた瞳へ光を戻す。
『愛する人がいるのです。とても大切な人なのです………その人の為だけに、この体は捧げたいのです』
「そ、それは、さ、さっきのガキか? あのガキのこと、好きなんか?」
『そ、そうです! テスといいます。妾の、全てなんですッ。とても大切な人なんです』
「そうかー。そ、それは仕方がねぇんだな」
バスティアの言葉にベドンは顎を引いて顔を伏せる。
どこか意気消沈したようなその気配にバスティアは彼への説得が成功したと淡い期待を抱くのだった。
が―――
「な、ならよぉ。き、今日から俺が、おめえのご、ご主人様だあ。よ、よく憶えておけよ」
『―――え?』
再び顔を上げたベドンの眼元に集結した皺が醜い笑みを作り出しているのを確認した次の瞬間には――彼(か)のペニスは、
一思いに根元までバスティアの子宮へと挿入されてしまうのだった。
膣道に感じるそれとはまったく異なる感触――むしろ痛みに似たその衝撃に、
『ぃいッ―――いやああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!』
バスティアは喉を反らせ、声の限りに叫ぶのであった。
肺の中が潰れて平たくなると思えるほどに息(こえ)を吐きつくした後は、嗚咽に引き攣らせた胸元で乳房を痙攣させる。
ついに一線を越えてしまった―――
テスを裏切ってしまった―――
為されるがままであったとはいえ、そんな過ちを犯したという悔悛が今のバスティアの胸を張り裂かんばかりに責めあぐねている。
――テス……テスぅ………許してたも……汚れてしまった……妾は、汚れてしまった……
『あ……あぁ………テスぅ……ッ』
両掌で瞳を覆い最愛の人の名を呼び続け嗚咽するバスティアの姿は破壊神でも邪竜でもない、無垢な幼子のようにすら思えた。
そしてそんなバスティアの悲しむ様は、
「お? お? おぉ~? か、悲しいんか? お、俺にマンコされて、な、泣いてんのかッ?」
なおさらに目の前の獣を喜ばせる。
今ベドンに満ちている喜びそれ――他人の物を奪うという優越感は、この愚鈍な獣人が今日に至るまでの生涯の中で
一度として得ることのなかった感覚である。それをいざ目の当たりにしてこの愚鈍は、そんな感触に肉体的な快感以上の
喜びと充実を感じて身を震わせるのであった。
「た、たまんねェぞぉ! ぜ、全部お、お、俺のもんだァ! おめェはッ、全部ッ、俺のもんだぁーッッ!!」
口角から垂れる涎すら意に介さぬほどに興奮して叫び出すと同時、ベドンは腰を引き一際強くバスティアの子宮を突き貫いた。
『んむぅッ……ぐふぅん!?』
その衝撃に再びバスティアの中にあの痛みが蘇る。そしてそれを皮切りにベドンは激しくピストンを開始するのであった。
依然とし両手で彼女の子宮口を握りしめ、それで磨き扱くかのようそこへペニス挿入を強行するベドン。かねてから
バスティアの体液によって肥大化を果たしていた亀頭は、繊細な子宮の薄皮を突き破らん勢いで挿入され、そして
彼女の子宮を歪めては苦しみを与える。
『ごッ! オッ! おぉぅ~……ッ、がッ、あッ!』
その一突きごとにくる痛みはもはやバスティアの呼吸すら停止させてしまう。肉体は斯様にしてこの行為が肉体に与える負担を
危険信号として発してくる。
それでもしかし、それはベドンの都合ではない。
「うおぉ! んぅおぉぉーッ!! ち、チンポぉー!! チンボコぉー!! マンコぉー!!」
あまりの快楽に未発達な獣人の脳は焼かれて、もはやまともな思考・自我などは微塵として保てなくなっている。
目を剥き舌根を垂らし、もはや脱糞までしてその快楽を求め続ける様は、頭部を失ってもなお交尾を止めない原始の蟲と同じ、
それはおぞましき姿であった。
そしてついに最後の瞬間が訪れる。
「んぉ!? んおぉぉ……ッ! ち。、チンボがぁ……チンポしょんべん……で、出ぶぅぅ……!」
射精の瞬間を予期して更なるピストンに拍車のかかるベドンの反応にバスティアの目を剥く。
『や、やめてたも! 離せ! 離れてぇ! それだけは……中だけは、ダメじゃあ!!』
射精によりベドンの精液が子宮に注がれてしまうことに、バスティアは慌てふためいては逃れようとする。
今のバスティアがベドンの子を授かってしまうことの危険性もまた意味しているのであった。
「ん、んおッ……んおぉぉ、イグぅぅ……イグ、イグ、イグイグイグイグぅぅぅ……!」
『いやあ! お願い、やめてぇ! こんな、こんな赤子なんて、欲しくないー!!』
「お、おぉ~~~~~~~……おでの、あかちゃんんぅぅ………んおッ」
『ッ――――!?』
操り人形の糸が切れるよう突如としてベドンの首がうなだれると同時、破裂するかのような灼熱感がバスティアの腹部に広がった。
続いて沁みるような粘膜の刺激に、バスティアはついに己の中でベドンが射精をしてしまったことを悟る。
『い、いや! ダメ! ダメぇ!!』
混乱の極みに達するがあまり、稚児の駄々のよう両腕を伸ばしてはベドンの体を離そうとするも、皮肉にもそれを拒んだのは
自身の体であった。
ベドンの亀頭丸々を飲みこんだ子宮はゆっくりと胎内に戻り始めたかと思うと、再び膣道にベドンの陰茎全体を招き入れ、
更には強く痙攣しては彼のペニスを締め上げる。
『あんッ! ち、違う! ダメじゃあ!!』
さらに膣はうねる様に蠕動を始めたかと思うと、ベドンから吸い上げるかの如くペニスの奥底に溜まった精液を残らず吸い上げるのだった。
「んおぉ!? んおおぉ~……チンポがぁ……く、喰われてるぅ~……」
快楽のあまりに四肢を投げ出して脱力するベドンはただもう、痙攣して吸いつくバスティアの膣にぶら下がるばかりである。
『あ、あぁ……嫌ぁ……お願い………本当にやめてぇ……ッ!』
やがては全ての射精を終え僅かに肥大が緩むと、ベドンはそこから解放されて石畳の上に横たわった。
依然として白目を剥き、時おり蟲のよう体を痙攣させるその姿からは一連の性交でベドンの脳細胞が快感に焼けてしまったことを
如実に物語っていた。
そしてそんなベドンの傍らでは対照的に、今まで横たわっていたバスティアが忙しなく起き上る。
『はやく……はやく、外に出さないと……ッ』
うわ言のよう呟きながら、膝を折り爪先を立ててしゃがみこむとバスティアは、野外での排泄のように下腹に力を込めた。
己の掌で下腹部を押し上げて力むと同時、大陰唇のはみ出した膣口は大きく間口を広げ、そこから今しがたまで胎内に貯め込んでいた
ベドンの精液を排出し出すのであった。
『むぅ……ん、んん~ッ……!』
強く粘性に富んだ黄褐色の精液が、湯の沸くような水音と共にバスティアの膣からひり出される。
――はやくしないと本当に妊娠してしまう! それだけは……それだけは……!
やがては、力むだけではもはや取り出せなくなると判断するや、
『ん、んうぅ! くんん……ッ』
バスティアは己から膣口へ指々を挿入し、残るベドンの精液を掻き出すのであった。
立て揃えた二本の指を挿入し、内部で掻くように折り曲げては彼の精液を掻き出すバスティアではあったが、
『んッ……んんッ。くふぅん……!』
そんな事務的な作業であったはずの行為に、徐々に彼女の体は熱を帯びていく。
今しがたまで雄に弄ばれた体は今の膣を掻き回す行為と相成って、如実に発情の滾りをバスティアの中に現わせ始めていた。
――そんなつもりじゃないのに……そんなつもりじゃないのに、指が……!
否定する頭とは裏腹に指先はさらに具体性を以てその動きを複雑にしていく。
捩じる込むよう半身を回転させながら内部を撹拌すると、続いては内から腹部を突きあげるように関節を曲げて自身の内部を刺激する。
挿入に出し入れをしていた指先は愛液の滑りも手伝って更に動きを激しくし、いつしかベドンの精液が洗い流されたそこからは
放尿と見紛わんばかりの愛液が飛沫となって溢れだしているのであった。
『あ、おぉ……! だ、ダメぇ! こんな……こんなことしてる、場合では、ないのにぃ……!』
否定しつつも発情した体がそれを止めることは無い。
ついにはうつ伏せに横顔を石畳に擦り、背をしならせてその尻根を突きあげては、バスティアは自慰の快感にうち震えるのであった。
そんなバスティアを新たな刺激が我に返させる。
件の尻を突き上げたそこへと、何者かの手が触れた。
否、それは手ではなくもっと形容しがたい熱を帯びた肉塊――本能的にしかし、バスティアはそれの正体を察知する。
依然として横たわらせた視界を振り向かせればそこには――
「おぉ~……おぉ~……おぉ、オマン、コ~」
今度は巨躯の獣人ビジーが、竿のよう手元で掬い上げたペニスの尖端をバスティアの尻に押し付けているのであった。
言うまでもなく彼ビジーの思惑は、ベドン同様の性交を自分へと求めているのだ。これ以上、亜種の種を注がれてしまっては
バスティアが妊娠しないという保証はない。
故にそれを回避しようを首を上げるも――一手バスティアが出遅れた。
うつ伏せていたという姿勢の悪さに加え、背後から迫ったビジーの両掌によってバスティアは力の限りに臀部の石突を握りしめられてしまった。
『くぅッ! い、痛い! 離せぇ!』
力自慢が取り柄の膂力にて抑えつけられてはバスティアも、尻根を突きあげた浅ましい姿勢のままその動きを封じられてしまう。
やがてはそうして体の自由を奪った彼女を前に……
「んおぉ~……マンコだぁ~……俺も~、マンコだぁ~……」
ベドン同様にビジーもバスティアの無垢な内部を蹂躙しようと情欲の滾りを押し付ける。
再び種付けをされてしまうという怖気も然ることながら、バスティアにはそれ以前の問題となる恐怖をこのビジーに抱いていたのだ。
それこそは、
『や、やめんか! そんな……そんな、巨大なものが入る訳なかろうに!!』
それこそはビジーの持つ、規格外の大きさを誇る陰茎に他ならなかった。
彼の股間そこから伸びた別個の生き物のような異様のそれは、もはや『ペニス』の範疇に留まらない。
形こそは人間同様に亀頭を先端に宿した先太りのそれではあるが、問題はその大きさだ。
胴回りや更にはその丈に至ってはさながら、先の獣人ベドンの体長とさして変わらぬ異様をそこに呈している。そんなペニスが
その巨大さゆえに硬度を保てず、勃起の先端で傾げるようカリ首を折り曲げている姿はさながら、ビジーの腰元に巻きついた大蛇がバスティアの膣を値踏みているかのようにすら思えた。
『やめろ………あぁ、やめてぇ。そんなの、無理じゃあ……壊れる……壊れるぅ……ッ』
見守り続ける中、必死に件のペニスの尖端をバスティアの膣に押し当て、挿入の角度を測るビジー……予見するに難くない未来を
覚悟しながらそれを待つ恐怖に、バスティアの精神は崩壊寸前にまで追い詰められる。
やがて、
「おぉ~……穴っぽこ、見ぃつけた~」
逡巡し続けて、ついにビジーは己が尖端を目的の場所へと宛がう。
しかしながらそんなビジーの言動に当惑したのはバスティアだ。
『え? え? ま、待てッ。何を莫迦なことを言っている!?』
なぜならば――
『そ、そこはぁ……!』
ビジーが己がペニスを押し当てる入口それこそは―――
『違う……そこは、違うのじゃ!』
何でもない、肛門それに他ならなかったからだ。
いよいよ以てそんなビジーの動向に焦燥を募らせるバスティア。不安の種は規格外のそれをぶちこまれてしまうことだけではない。
アナルの奥底となる直腸の中には、忘れもしないヒドラの卵が収められているのだ。
故にこれ以上もない悲痛さを以て懇願するも、そんな声はすでにビジーには遠い。
「うおぉぉお~……マン、コぉ~……」
先端の尿道を、熱に蒸れて膨らみ上がった肛門の淵へ押し当てると次の瞬間、
「マンッッ、コぉ―――ッッ!!」
『ひぐぅッ……―――!』
一思いにビジーはバスティアのアナルへの挿入を果たすのであった。
限界を超えた拡張によって、肛門は柔肉による淵の盛り上がりが消えてしまうほどに引き伸ばされその姿(あな)を
ビジーのペニスの形に変える。
『かッ……おッ、おぉ………!』
その衝撃と僅かな動きにすら反応して激痛を伝えてくる肛門の感覚に、ただバスティアは目を見開き、息を殺して耐えるばかりである。
しかしそんな状態であってさえもなお、ビジーの挿入はまだ遂げられてはいないのだ。
バスティアの肛門の淵をピッチリと埋め尽くしたビジーの亀頭ではあるがしかし、まだその全体の3分の2程度しか埋まっていない。
もっとも面積が大きいカリ首はまだ、外気に晒されているのだった。
そしてそれを埋めるべく、ビジーは渾身の力を込めて挿入を開始する。
『んぅ、ぐぅぅううう……ッ!!』
さらなる身を引き裂かんその痛みに、一変してバスティアは頭を振り上げ苦しみに悶えのたうつ。
『い、いたいッ……いだいぃぃッ……ッ……痛いよぉ! いやぁあ!!』
ついには洟(はな)すらをも撒き散らしてその端整な顔を涙に歪めるもビジーには届かない。もはや今の彼には己が快感を
求めることしか頭には無かった。
「ん、むぉ~……キツキツなんだぁ~……でも、きもちいんだぁ~。もっと……もっとぉ……」
締めつけてくるアナルとは裏腹に、その狭所を通り過ぎた先には一変して柔らかな直腸内部がペニスの尖端を包みこんでいる。
そんな緩急のギャップと解放感に刺激されて、ビジーはよりその快感を味わおうと陰茎挿入に一際力を入れた。
やがてはそんな獣人の膂力に押し切られて、最後の難関であったカリ首は徐々にバスティアの肛門を貫通し始める。
『ぐぅ! んぐぅぅぅぅッ……がああああああッ!!』
この時に至ってはもはや、バスティアは懇願の声すら上げる余裕なく、ただ為されるがまま与えられる痛みに悲鳴を上げるばかりであった。
遂には、
「もうっちょっとだぁ………あと、少しなんだぁ……」
カリ首の淵がその頂点まで肛門に埋まり、そして峠を越えた亀頭が一気に飲み込まれて直腸の内壁を突き上げた瞬間、
『ッッ―――、ぎゃあああああああああッッゥ!!』
腹部の中に突如出現した亀頭の重さと、さらにはそこから生じる痛みとにバスティアは声の限りの悲鳴を上げた。
もはや肛門は、そこが花の蕾ほどに窄まっていた排泄器官だったとは想像もつかぬほどに拡張されて見るも無残な姿を晒している。
そこまでしてバスティアの肛門を広げてもなお、
「おぉ~、おおお~……きもちいいんだなぁ~……おぉ~」
『お、おご……! がぐッ……ぅ!』
ビジーはさらに陰茎全体でバスティアの体温を感じ取ろうと更なる進入を試みる。
さらなるバスティアの深部を目指して進入を続けるのであった。
『がッ……ごッ……おぉッ! ……し、死ぬ………しぬぅぅぅぅぅむぅぅぅッ………!』
斯様な内壁の蹂躙に、機能不全を生じ始めた内臓はその危険性を知らせようと幾度もバスティアに吐き気を催わせてはこの行為の中断を知らせる。
そうして挿入され続けるビジーのペニスが完全に直腸を埋め尽くしたその時であった。
ゆっくりと侵入を続けていたそれが止まる。
否、止めさせられた。
「んおあ? なんだぁー? なんかぁ、堅ぇぞぉ~?」
バスティアの胎(なか)において感じる、亀頭先端への堅物感――それに阻まれて、ビジーの挿入をその歩みを止めたのだ。
そしてその異物感を感じたのはバスティアも然りであった。
それゆえに、
『や、やめてたも! もうこれ以上、無理はするなぁッ』
バスティアは疲弊した面を必死に上げて懇願する。
互いが感じる感触の正体それこそは、
『卵が……卵が破けてしまう!』
件のヒドラの卵に他ならない。
宿主の胎内に置いて孵化し、その者を内部から食い破って生まれ出てくるというそれ――それの孵化に要する時間がどれほどの
ものかは判らないが、すでにこの卵を胎内に宿してから数時間が経とうとしている。
もしそれら卵が孵化の直前にあるというのなら、今のビジーからの刺激で生まれかねないのだ。
しかしながら――
「ちくしょ~……なんだこれぇ~? じゃまだ~……んんん~……!」
『ッ―――、あぁ!』
そんなことはビジーの知ったことではない。
事実、この愚鈍の獣人は彼女の内部にヒドラの卵が落とされているということすら理解していないのだ。
押し留められた腸内を更に突き進もうと、ビジーはより一層の力を込めて挿入を強行する。
そんな押圧に晒されて、内部の卵達が犇めき合いその卵殻同士を軋ませる音がバスティアの内部に響き渡って彼女を震わせた。
『お願いじゃ、やめてたも! 本当に……本当に死んでしまう!』
もはや挿入されたペニスで直腸のほぼ全てを埋め尽くされ、さながら下半身を寄生されているかのような状態にありながらも
必死にバスティアは立ちあがろうと、ビジーからの逃避を試みる。
しかしながら時は遅し―――背を反らせ、上体を置きあがらせようとしたその瞬間、殻同士が擦れて軋み合っていたあの音は、
互いが潰れて弾け合う破裂音へと変わった。
『―――え?』
卵殻がビジーのペニスに潰され、更にはすり潰されているだろう不気味な音の感触と、更には内部に生じる体液とは別な液体の発生に
バスティアは目を見開く。
それと同時に、最も恐れていた瞬間は訪れた。
件の殻が割れる触感と共に、バスティアの下腹部が内から張り出すように突き上がった。
ついに、ヒドラがバスティアの内部において孵化してしまったのだ。
そして斯様なヒドラの影はそれ一匹に留まらず見る間に増えて、たちどころにバスティアの腹部をいびつに歪めて蠢き始めた。
『いやッ……いやぁぁぁ! ッ――うごぇ!?』
同時にそれらヒドラが縦横無尽にバスティアの内部を泳ぎ回る感触に内臓を掻き回され、バスティアは嘔吐を伴った呻きを上げた。
ある者はさらなる前進をし、またある者は先に挿入されたビジーのペニスを辿って逆流し、更には内壁に噛みついて
養分を吸収しようとする者まで、ヒドラ達は思いのままに宿主であるバスティアの内部を蹂躙し始めた。
しかし衝撃は、そんな『痛み』だけに留まらない。
それら痛覚などけし飛ぶほどの痛痒感が新たに発生する。
『ひぎゅ!? か、かゆいッ? か、痒いぃぃ! おぉ!! かゆいぃぃぃぃぃ!!』
腹部の奥底で突如発生した『痒み』それに、今一時はビジーやヒドラ達への苦しみも忘れて身悶えるバスティア。その原因こそは、
彼らヒドラの卵にあった。
卵殻の内部において幼虫を保護していた羊水に、他の生物の皮膚を炎症させる様な物質が混じっていたのだろう。
それを内部においてブチ撒かれることで、バスティアは逃げようのない痒みに襲われたのであった。
『か、痒いぃ……かゆいよぉ! かゆいのぉぉぉ!!』
内部ゆえに掻痒も叶わぬあってバスティアは、自ら己の腹部を殴るなどしてどうにか痒みを紛らわせようとするも、それが裏目。
斯様な腹部への刺激はより一層にヒドラ達を刺激し、かの羊水をさらに胎内へを広げてしまうのだった。
『かゆいぃーッッ……た、たすけてぇ………だれか、た、す、けてぇ……!』
瞳孔は限界まで開き痙攣し、もはや呼吸すらまともに保てなくなるに至っては発狂も時間の問題と思われたその時であった。
『あ、あああ………―――んうぅ!?』
突如としてそんな下腹部に、得も言えぬ快感が走った。
それこそは、文字通りに手の届かなかった痒所を掻きむしるそれ――その一掻きにバスティアはだらしなくも絶頂した。
『あ、おぉ………おほぉ……おへぇぇぇ……ッ、ッ……!』
白目に裏返るほどに眼を剥き、舌根を垂らして恍惚の表情を浮かべるバスティア。そんな救いの一掻きを施したのは皮肉にも――
「んッ、んおーッ! かいーッ!! チンポ、かいぃぃ――ッッ!!」
先程までバスティアを苦しめていたビジーとそのペニスであった。
件のヒドラの羊水に刺激されているのは、彼女の胎内に挿入をしているビジーとて然りであるのだ。ましてや全身の皮膚の中においても
一際無垢な粘膜である亀頭を刺激されているのだ。それに対するビジーの取り乱したる様たるや尋常なものではなかった。
「かいぃー! かいぃーよぉー!! チンポがぁーッ、ちぎれるぅーッッ!!」
逃げ場のない痒みに悶えるビジーではあるが、その巨大な陰茎のすでに半分以上をバスティアの胎(なか)に預けてしまっているとあっては、
そこから容易に引き抜くことも敵わない。
やがていよいよ以て狂乱し始めた獣人の取った行動は、
『んぶぎゅうううぅぅ!! むおぉぉおおんッッ!!』
そんな痒みを粘膜同士の摩擦で紛らわせようと敢行される、力の限りのピストンであった。
掻い繰る腰の動きに引かれてカリ首が直腸内部をこそぐと、それによって掻痒される快感にバスティアは眼を剥いた。
規格外のペニスが肛門の淵を無理やりこじ開け、更には腸内を拡張し掻き回すビジーの凶行はそのどれもが残虐なまでの痛みを伴う
酷薄なものの筈であった。しかしながらヒドラの羊水によって内部を炎症させられた今となってはむしろ、その痛み・苦しみの全てが
それら『痒み』を癒す最大級の快感としてバスティアの脳内を焼き尽くすのだ。
『んおぉ! んんんぅぅおおぉぉぉぉぉ………ッッ~~~~~~、んはぁ! もっとぉ!! もっとッ、もっとくだしゃいぃぃッッ!!
チンポでぇッ、貴方のおチンポで、わ、妾の尻の奥底まで、突いてぇぇぇぇぇッッ!!』
口角からだらしなく垂らした舌根を振り乱して淫語を吼えたける姿からはもはや、数時間前までの凛とした彼女の面影などは微塵も
見ることが出来ない。発情した雌犬さながらに尻尾を突き立てては肛門を晒し、そこに打ち込まれるペニスの快感に狂う姿は先の
ベドンやビジー同様の浅ましき獣人そのものであった。
一方のビジーとても、更なるピストンの動きをさらに速めていく。
こちらもバスティア同様、粘膜同士の摩擦にその痒みが癒されているのだ。ましてや低能の獣人とあっては、眼先の快楽を求めることに
一切の躊躇など無い。
「ふおぉぉぉーッ! チンポぉーッ! かいーのが、きもちいーんだなぁーッ!! おッ! おぉッ! んおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!」
力を込める指の隙間からバスティアの尻肉がはみ出し盛り上がるほどに臀部そこを握りしめては引き寄せ、力強い腰の一撃を
幾度となく叩きこんでいく。
そんな衝撃に直腸の終点となる結腸の口元で留まっていたビジーの亀頭は、徐々にその狭所さえもこじ開けて進入を開始していく。
『えぅぅッッ……ごッ、おひゅッ……!』
本来ならば排泄物以外の往来は無い、本当に小さな通路であるところのそこへあのペニスが捩じりこまれているのだ。
その異変に反応した肉体は、バスティアの意志とは別に呼吸を停止させ、腹部に力みを持たせることでその進入を留めさせようとする。
しかし時を同じくして次の瞬間――先に靴紐で乳首を緊縛されていた左乳房が破裂した。
楕円の膨らみと弛みとを均衡させていた乳房は、今の下腹部同様に内部から八方へと無軌道に乳房の形を歪めて形を変える―――
乳房の中に収めていた卵までもが孵化してしまったのだ。
『いぎゅ!? かゆい!! 乳もぉー! んおおぉぉぉぉッ!!』
胎内同様に羊水にかぶれて炎症を起こした乳首は見る間に肥大していった。
熱に膨らむ砂糖菓子のよう腫れて充血し、やがてはその肉圧で結栓していた靴紐を千切った瞬間には、
『ぎゃうううううぅぅぅッッ!!』
大きく開いた乳口から大量のヒドラ達が溢れだしてくるのであった。
巨大な一匹が出口を塞いでいるにもかかわらず、その他発育の遅い小さな虫達もまた犇めいては、ひとつの口から体外へ出ようと
押し詰める。
先に弄ばれたベドンの指以上の胴回りで次々とこじ開けた乳口から溢れだしてくるヒドラ達とその感触に、バスティアは何度も嘔吐しては
振り乱した頭を石畳に打ち付けるを繰り返す。
『おッ、お、おぉおッ………い、いぃッ、ぎもち、いいぃぃぃ……~~~~~ッッ!』
今の彼女にとっては、桃源郷に身を置くが如く甘美な快感となってその脳を焼くのであった。
そして胎内においては更なる変化が現れる。
「おぉー! おぉー! おおぉ―――ッッ!! もっとぅー! もっと、チンポッ、ひっかきてぇーッッ!!」
依然として繰り出される杭打ちさながらのピストンによって結腸を責められて、内部のヒドラ達も次第に更なるバスティアの
胎内深部へと移動をしていく。
僅かな結腸の入口から進入するとヒドラ達は彼女の大腸や小腸といった器官へと泳いでいき、更には胃袋へと到達した瞬間――
『ッ!? おぐふぅッ!!』
バスティアの腹部が大きく跳ね上がった。
何事もない、ヒドラがそこにある胃液に焼かれて跳ね上がっただけではあるのだが、それでも胎内から直接くるその衝撃にバスティアは、
もはや痛みとも快感感とも判別しがたい衝撃に何度も意識を白くさせた。
――し、死ぬ……死ぬぅ………テス……あぁ、テス……
腸から胃へと到着したヒドラ達が次々と、油であげられる魚のよう跳ねては爆ぜる感触を感じながら、一時正気へと戻った意識は
今までになかった『死』をバスティアに予期させた。
やがてはそんな彼女の喉元が大きく盛り上がる。
さらにその膨らみは食道に移動し、彼女の鎌首の中を波打ちながら移動していく。
そしてそんな膨らみが頬に達した瞬間、
『むぐぅッ……ぐええええぇぇぇッッ!!』
舌を吐き出し大きく開かれた彼女の口腔から、丸々と太った流線形のヒドラが一匹、そこを通って吐き出されるのであった。
それを皮切りにみるみる鎌首には新たな膨らみの影が浮き上がり、
『んぐぅぅ!? んむゅうぅん! むゅぉぼおおぉぉぉぉッッ!!』
次々にバスティアは、口中からそれらを吐き出していく。
大きく肥大したものは口から、細く長いものや小ぶりのヒドラ達は左右を問わぬ鼻孔から溢れ、さらに細身の者達は喉の奥から
耳管へと侵入し鼓膜を突き破っては外耳からも沸き出してくるのだ。
斯様にして胎内のヒドラを吐き出し続けるその最中、ついにこの地獄にも幕が下ろされる。
「うおぉぉッ……んぅおおおおぉぉ……チン、ポがぁ~……破裂すん、だぁ~……!!」
依然として暴力(ピストン)を強行していたビジーが呻くよう呟いて天を仰ぐ。そうして開かれた口中からは甲殻類さながらに
きめ細やかな泡が溢れだして口角から漏れる。
バスティア同様に痒みによる神経と精神の麻痺から肉体を酷使したビジーもまた、己の限界を越えてピストンをしていたのだった。
そんな死に直面した肉体は、本能的により強く激しい生殖行為をビジーへと命ずる。
『うッ、ぎッ……ぎゃあぁぁ………ぎゃあああああぁぁぁぁ…………ッッ』
消滅直前の魂は最後の力を振り絞り、今限りのピストンを敢行するビジー。
半ばまでしか埋まっていなかったはずの巨大なペニスはもはやその全てがバスティアの胎内に埋まり、膣や肛門を問わぬ
下半身の分泌器官からは排泄物とも保護液とも知れぬ大量の分泌物が壊れた蛇口のよう駄々漏れとなっている。
もはや互いの限界が近いであろうその最中、不意にバスティアの脳裏にテスの顔が浮かんだ。
――あぁ……テス……妾の、最愛の人……
次いでは彼との思い出の日々が鮮明に目の前に広がっては、すぐに焼けるよう色褪せては消えてゆく。
そんな儚い光景にバスティアの瞼には涙が滲む。
――貴方と一緒に……一緒に………!
そして次の瞬間―――
「おぉぉぉおおおぉ!! ぶんもぉぉぉぉおおおおおおおおおおぉぉぉぉッッッ!!」
胎内に灼熱感が破裂した。ビジーがついに射精を果たしたのだ。
巨躯のビジーから放たれるそれは、もはや一生物の行う『射精』の域に留まらない。
先のベドン以上の量とそして圧を以て放出されるそれは、さながら内部にホースを通されて直接熱湯を注ぎこまれているかのようですらある。
ましてやその全体が挿入されたペニスは結腸の半分以上にまで詰め込まれているのだ。そこに吐き出された精液はたちどころに
諸腸器官を満たし、すぐに胃へまでも到達してはたちどころにそこすらをも満たす。
それでも射精の留まらない精液はやがて、先のヒドラ達が押し広げた食道にも込み上がり遂には―――
『んむぉりゅぅぅぅぅううううううううううゥゥゥッッ!!』
バスティアの口腔を始めとする全ての呼吸器官から溢れだし噴き上がるのであった。
喉を反らせ、天を望むようにして口中を開け放ったバスティア――そんな彼女を背後から抱き締めるビジーが尿道を震わせて
精液の切れを操作するたびに、彼女の体もまたそのペニスの動きに呼応して痙攣した。
口角から間髪置かずこみ上がってくる精液がしばし湧き上がり続け、やがてはその勢いが徐々に弱まり遂には止まると同時、
バスティアもまた大きく鎌首をしならせて石畳の上へ首根を横たわらせた。
滾りの限りを吐きつくし、ビジーはその欲望の塊をバスティアの中から抜いていく。
元の巨大さゆえに怒張が解けてもなお、過分な陰茎はみっしりとバスティアの直腸を埋め尽くしてならない。それゆえに
引き抜く段に至ってもビジーのそれはバスティアの胎(なか)に食い込んだまま外れる気配はなかった。
「んお~、ちくしょ~。はなせぇーッ」
その様子に憤り、ビジーは己がペニスの根元を抱きかかえると、魚網でも手繰るかのような要領で自身の陰茎それを引き抜き始めた。
力任せに引き抜くことでペニスの刀身が体外へ出されるたびに、バスティアの肛門からは粘液を撹拌するかの如き滲んだ水音の放屁と、
さらには糞汁とが駄々漏れて周囲に立ちこめる。
そうして引き抜くうちに、ついには亀頭ひとつだけが彼女のアナルの中に留まるまでに至りビジーは一息ついた。
そこから一呼吸を胸に留めると、ビジーは一際力を込めて最後のそれを引き抜きにかかった。
先にも述べたよう軟化した従来のサイズであっても規格外の一物である。それが無理やりに押し込まれた後となっては、
ペニスのカリ首が肛門の淵に掛ってしまい、並大抵では引き抜けない状態となっていた。
それでも愚鈍の獣人はそれを力任せに引き抜こうとする。
うつ伏せに横たわるバスティアの臀部へ足を掛け引き抜き続けるとやがて、それを納めた肛門の淵がぷっくりと盛り上がった。
その様に更に力を込めて手繰る両腕に力を込めた次の瞬間、ビジーのペニスと共に、バスティアの直腸もまた外へと引きずり
出されるのであった。
薔薇の蕾のように充血した直腸は外気(かぜ)に晒されては痙攣をし、腸液にぬめり輝いたその身を艶めかしく収縮させる。
斯様にして肛門の締りを緊縮を突破したことにより、ビジーの亀頭はようやくバスティアの胎内から引き抜かれた。
「んおー、くせぇー」
件のペニスが抜かれるや否や、直腸の孔(つきぬけ)からは液化した大量の排泄物とそれに混じり合ったビジーの精液とが
堰を切ったかのよう吹き出し溢れ出る。
かくして狂乱の宴の全てを終えた後には――二匹の獣人から吐き出された精液の海の中、見るも無残に変わり果てた姿へと
蹂躙された雌の竜が一匹残されていた。
ヒドラの苗床とされた左乳房は残る右の物と比べて数倍以上に腫れあがり、更には無残に歪んでは間口を広げた乳首に至ってはそれが、
乳口の器官であったことが信じられぬほどに腫れた姿を晒している。
そんな肉体の陰惨な変化は下腹部も然りだ。
あられもなく両膝を折り曲げ投げ出した股間そこには大陰唇の襞を全て引きずり出されて炎症した膣と、そして直腸の大きくはみ出した肛門の姿。
そして一方のバスティアは………
『…………………』
うっすらと瞼の開いたそこから光の消えた瞳を晒してただ無表情に微動だともしない。そんな呼吸すら行えぬほどに疲弊した雌の竜が一人、
数十匹のヒドラと共に卑しき獣人達の精液の海の中で溺れているのであった。
「おーおーおーおー♪ ずいぶん可愛がられたなぁ、ステアちゃんよぉ」
唄うよう語りかけてくる男が一人。それこそは誰でもない、この宴を企んだボスに他ならなかった。
微動だにしないバスティアの枕頭に屈みこみそこの頭部の毛並みをワシ掴むと、ボスはその面を上げさせる。
「生きてやがるなぁ? あれだけされてしぶてぇ竜だぜ」
か細く、短く切るように呼吸をつづけるバスティアにボスも呆れた様子で鼻を鳴らす。
「とはいえ、なかなか面白ぇショーだったぜ。これを金持ち共相手に披露するだけでもけっこうな金になるなぁ、ギギよぉ?」
「へへ、言う通りで。しかも見てくだせぇよ、こいつの腹ん中で生まれたヒドラを。普通のヤツ等の10倍はありまさぁ。
これ売るだけでも儲けが出そうですぜ」
ボスの呼びかけに応えながらギギは足元に居たヒドラの一匹を摘みあげて拾う。
「なにもコイツは殺す必要なんてありやせんぜ? 今みてぇな見世物と、このヒドラを産ませるのだけでいいシノギになりますぜ」
「ちげぇねえ。まったく、邪竜様様だぜぇ♪」
そんな皮算用に二人が声を揃えて笑い上げたその時であった。
依然として摘みあげていたヒドラが――風船の如く膨張し、そして破裂した。
「ッんな!? な、なんだぁ!?」
すぐ顔の脇で吊らしてそれの破裂に驚いて、ギギは地にもんどり打つ。
そしてそれこそが、始まりであった―――
「な、なんだよ……これ?」
それこそが―――
「な、なんだぁ? た、ただ事じゃねぇぞ……ッ?」
これより始まる絶望の宴の、始まりであった―――。
その一匹目の破裂を皮切りに、周囲に散らばっていたヒドラ達は次々とのたうち、さらに膨張しては破裂を繰り返していく。
その尋常ならざる様子にさしものボス達も表情を蒼ざめさせる。
ギギと共に肩を寄せ、異様の一部始終を見守るしか出来ないそんな場に、
「んぅッ―――――、んんぁおおおおおおおおおッッ!!」
突如としてビジーの叫び声がこだました。
唐突なそれに驚いて振り返れば、そこには自分の陰茎を抱きかかえたビジーの姿。
「クソが! 驚かすんじゃねぇよ!! 何またチンポでかくしてやがんだぁ! 後にしやがれ!!」
言う通り、再び勃起を始めたビジーの様子に吐き捨てるよう言ってのけるボスではあったが、すぐにその異常にも気付く。
依然として叫び続けるビジーのペニスは昇り旗のよう天を向いて立ちあがると、さらに肥大して大きくなり続けているのである。
「な、なんだよそれ? てめぇ、おかしいぞオイ!? なんだよ、それはよぉ!!」
一様に破裂を始めたヒドラと、そして常識を越えて怒張するビジーのペニスの光景――そうしてただ見守り続けるしかない
ボス達の目の前で、
「ぶッ……うッ……んうぅぅぅぅ………ッッぶぎゃあああああああああぁぁぁッッ!!!!」
ビジーのペニスは破裂した。
その後もたわごとのよう呻きを繰りし彷徨い続けるとやがて、
「お、おぉぉおぉぉぉ………あ、アニキぃーいぃぃ~……ッッ」
ビジーはギギへと辿り着きもたれ掛かる。
「んぐぅ~、くるしいよぉーッ……くるしぃぃぃぃぃ、アニキぃぃぃぃぃ」
「お、重てぇ! 離れやがれッ! 離れろよぉ!!」
そんなビジーを振り払おうとギギも必死で抵抗するも、力自慢の膂力抑えられてしまってはそうすることも叶わない。
やがて見守るビジーの頭皮から湯気が上がり出した。
始まりは陽炎のように揺らぎ出したそれも見る間に蒸気の如き勢いで顔面の各種呼吸器から吹き出し上がる。
沸騰しているであろう様が見て取れるビジーの面にはやがて、転々と水ぶくれが浮き上がり遂には、頭部の一部が頭一つほどに
膨れ上がった。
「あぢぃんだよぉ~ッ……ぐるじぃんだぼぉ~……お、おぉ~~……!」
「わ、わかった。わかったから離しやがれ! 話しやがれぇぇ!!」
その尋常ならざるビジーの様子に恐怖したギギが、腰元から抜いた一振りをビジーの胸元に突き立てたその瞬間、
「んぶゃぁぁぁぁああああああああッッ!!」
限界まで膨張をしたビジーの頭部が破裂した。
それと同時、痛みにもがくビジーは苦しみまぎれに両腕の中のギギもまた抱き潰す。
「うぎぃぃぃあああぁぁぁぁぁッッ!!」
よほどの膂力で抱き潰されたであろうギギは、腹に詰まる内臓のほとんどを口中から吐き出し――やがてはビジーと共に息絶えた。
その一部始終を目の当たりにしながら、
「な、なんだ……なんだよぉ? 何が起きてんだよぉ……!」
慄くばかりのボスはただ、腰砕けた尻根を石畳に張り付けたまま歯の音を合わせなくさせるばかり。
そんなボスの背後に、
「う、うぎぃぃ~……ぼ、すぅ~……」
新たな声が掛けられる。
それに驚き、体が反転するほどの勢いで振り返るそこには、こちらへと両腕を伸ばして近づいてくるベドンの姿があった。
「ボスぅ~……なんだぁ? なんだ、かぁ、体があちぃんだなぁ~……い、い、ぃ息があぁぁ、んで、で、ッ出来ねェよぉ~」
「しッ……知らねぇ! しらねぇよ!! こっち来んじゃねぇ!!」
頼りない足つきで近づいてくるベドンに対してボスも後退るも、恐怖に震える足腰は力むほどに滑って一向に彼から離れることが出来ない。
やがてはベドンもボスに辿りついてしまうと、倒れ込むようにして抱きつく。
「は、離れろ!! このブタ野郎!! 離れやがれぇぇぇぇぇ!!」
この状況に先のギギとビジーの光景が今の自分と重なる。
しかしすでに時は遅し。
「な、なんで、だぁ~ッ? なん、っで、こんっ、なに、く、く、苦しん、だぁ~……ッ?」
「は、離せぇ! 離してくれぇェぇ!!」
そこから徐々に力が込められ始める様子にボスは声の限りに叫んでは懇願する。
しかしもはやそんな願いもベドンの耳には遠い。
それからもさらに力は加わり続け……
「ぐ、ぐる、じぃ~~~~~~~~ッッ……!」
「んぉあッ……あ、あがぁ……ッッ、おぉ!」
そして遂には抱きしめていたベドンの両腕が完全に閉じ合わさった次の瞬間、
「んぉああああぁぁぁぁぁぁ!!」
「んぅ―――ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
鋏で立ちきられるが如くボスは、その上半身をベドンによって抱き断たれてしまうのだった。
袈裟に千切られたボスの上半身はよほどの圧で抱きしめられたのであろうか、その反動で宙に飛び、やがてはバスティアの傍らに落ちる。
「………、んぅ。うん………?」
そんな耳元での騒ぎにバスティアもまた意識を取り戻す。
そうしてまだ痛みに痺れる体を起こし、そこに手起きている惨状を目の当たりにして――バスティは完全に覚醒した。
『なッ……なんじゃ、これは? 何が……何があったという?』
残らずヒドラ達が死に絶えている血溜まり足元は、そこに転がる悪党一派の死骸や肉片達と相成って地獄絵図さながらの惨状と
成り果てている。意識を失う前までとは、あまりに懸け離れたその光景に、ただバスティアは混乱しては呻くばかりでった。
そしてその惨劇の中に、バスティアは唯一まだ息があるベドンの姿を発見した。
『し、しっかり! しっかりせい!!』
生存者がいた――それを確認するや、バスティアもその元へ駆けつけてはベドンを懐に抱きあげる。
『何が……何があったという!?』
そうして揺すり掛けながらに問いただすも、もはやベドンにはそれに応えられるだけの余力などは微塵も残ってはいなかった。
ただ呻き、震えるばかりのベドンの眼球の奥底で出血が上がった。
狼煙のよう眼球の中を漂いながら吹き出し続ける鮮血はやがて、彼の眼球を舐め濡らした飴玉のよう紅く艶やかに充血させてしまう。
やがてはその眼球も大きくせり上がり膨張したかと思うと――次の瞬間には大きく破裂して鮮血と、更には脳の一部を
バスティアへと浴びせかけるのであった。
『く、くうぅ……! し、しっかりしろ! いま、今助けるぞ!』
すでにそれが無駄な試みだと知りながらもバスティアは、ベドンを寝かせると人工呼吸による蘇生を試みる。
『いきろ……生きろぉ! もう、死ぬなぁ……!』
必死に語り掛けながらそれと心臓マッサージを繰り返すも……やがてはベドンの呼吸は糸を切るように絶えて止まった。
その様子にやがては蘇生術を施すバスティアの手も緩慢とし、遂には止めて頭を垂らした。
膝下に横たわらせたベドンを見つめながら、ただ己の無力を問おてはさめざめと泣くバスティアへと――
「耐えられなかったんだよ。急激な変化にね」
何者かの声が掛けられる。
その音の響きにその一瞬、バスティアは全てを忘れて眼を見開かせた。
今この瞬間に至るまで、もっとも聞きたかったその声――そしてもっとも触れ合いたかったその人――振り返るそこに、
誰でもないテスその人を確認して、
『ッ……テスー!!』
バスティアは雨にずぶ濡れた様子のテスへと飛び込むようにして抱きつくのであった。
『テスッ……テス……あぁ、テス! 恐かった……恐かったよぉッ』
「うん、うん……辛かったね。辛かったね、ステア」
何度も抱き直しては鼻頭を押し付けてくるバスティアをあやしながら、テスも万感の想いで抱きしめては口づけを施す。
やがては粗ぶっていた気持ちも収まり、
『妾ではない……妾が、やったのではない!』
バスティアはこの惨状が自分の仕業ではないことを弁明する。
「判ってるよ、全部。もしかしたら、こうなるような気がしていた」
そしてそれを抱きしめるテスもまた、これが彼女バスティアの所業ではないことを理解していた。
「彼らは急激な肉体の変化に耐えられなかったんだよ」
再開した時に語りかけた言葉と同じことを呟いて、テスは一連の惨劇の理由を説明していく。
「たぶん、この獣人二人は君とエッチをしたんでしょ?」
『そ、それはぁ……』
「責めてるんじゃないよ。仕方のないことだったんだ。僕もそれが判ってて君を差し出した」
状況が状況であったとはいえ想い人(テス)への裏切りに後ろめたさを感じるバスティアの心境を慮って、テスもこれ以上
彼女を傷つけまい慎重に接していく。
「ともあれこの子達は君の体液を取り込んで竜化した訳なんだけど、まだ『まぐわう』には早すぎたんだよ」
『早すぎる?』
竜化による肉体変化はまず、血流の増加による肉体改造から始まる。その後体は徐々に肥大化していき、最終的に遺伝子の変化を以て
多種からの竜化は完成を見るのだ。
その段に至りその生物は竜となり、交配を可能とする。
しかしながら彼のベドンとビジーは、高々が数時間という短期間の中において竜化とさらには竜との交配を行ってしまったのだ。
それにより肉体は急激な変化を強いられ、遂にはそれに耐えられなくなり自滅したのだとテスは説明した。
――もっともあの時はそこまで考えてたわけじゃなくて、単なる偶然だったんだけど」
先駆けて破裂していったヒドラ達も然りであったといえる。斯様な下等生物ではそもそも、竜の体液がもたらす血行増進にすら
耐えられない。
後はバスティアの知る通りである。
ヒドラを始めとする獣人達は、胎内で急激に増えた血行を肉体に止めること叶わず、ビジーは血液を沸騰させ、そしてベドンは
脳を破裂させて死に至ったのである。
『………………』
それら事の真相を告げられて、バスティアはしばし放心した。
気付いてしまったからだ。
そしてそんなバスティアに気付いて、
「……そうだよ。君が、殺してしまったんだ」
テスは酷と知りながらもその事実を告げた。
いかに自分は手を下さなかったとはいえ、そして無抵抗に徹したとはいえ、この度ベドン達を殺めてしまった原因の全ては
そんなバスティアの体液で二匹が竜化してしまったことに他ならない。
もし一番最初の時にバスティアがその可能性に気付いていれば――そして、安易に『償い』に逃げることなく
話し合いを続けられたのならば、今日この盗賊一派が死ぬことは無かったのだ。
それに気付いたからこそ、
『……だから、貴方はあの時止めようとしてくれたのじゃな』
バスティアは、この惨劇の前に掛けられたテスの言葉を思い出していた。
――「ならばステア! しっかりと考えるんだ、今の自分の行動を!」
――「こんなのは解決じゃない! 今以上に、君を苦しめるだけなんだよ!?」
「自分を苦しめるだけ」――あの時は、この言葉の意味を『拷問』による肉体的苦痛のことであると思っていた。
しかしながらその真意は、『解り合い』の煩雑さを疎み、根本的な解決に眼を閉じては安易な方法へと逃げた
「自分の心の弱さ」を戒めるものであったのだ。
『あぁ……妾は、何ということを。またしても、過ちを繰り返してしまった』
それを理解した今、バスティアは今宵最の苦しみを感じて涙した。
「君だけが悪いんじゃない。僕だってそれが判っていて君を行かせたんだ……君だけが、悪くなんかない」
そんなバスティアを改めて抱き直しはテスもまた、彼女の過ちを己が痛みとして分かち合おうと抱きしめた。
『テス……テス……』
「一緒だよ。僕達は、ぜんぶ一緒なんだからねステア。恐がらないで………ごめんね」
さめざめと泣き続けるバスティアをテスもただ抱き続けた。
夜半過ぎから降り出した雨は一向に止むことなく、まるで今の二人の心中を投影するかのよう、いつまでも降り続けていた。
【 おしまい 】
長らくスイマセンでした。
また何か書いたら持ってきます。
大作GJです
どうもですー
また何か書いたら持ってきます
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「【エロ小説・SS】ドSなショタ勇者とドMなドラゴン♀の冒険が始まる!2発目【下種な野盗から快楽ごうもんほぉぉぉ!編】」終わり
なんかおもろいやつやらなんやら
な、なんやこれ?
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