大河内さんシリーズ完結編。
最後は無事二人とも幸せに。
そして今回は最後にエッチシーンもあるよ!!
■所要時間:20分 ■約12089文字
アブっぽいやつ寄ってく?
「【エロ小説・SS】剣道部で知り合った後輩はツンデレかと思いきや、ヤンデレだったでござるよwwwww 完結編」開始
部員たちは不審に思ったものの、部長である海原英一郎の左手を見て事情を悟った。
憧れの先輩が練習に参加できなくなったことにショックを受けてしまったのだ、と。
剣道部員たちにとって二人は恋人同然の関係だと認識されている。
毎日校外練習のあと二人きりで帰っていることを知っているので、
未だに恋人の仲になっていないことが不思議なくらいだった。
今回のことは二人の間で解決するしかないと思った部員たちは、深く詮索しないことにした。
海原英一郎は、しばらく練習に参加できないこと、
大河内が来ていないため今日の校外練習はできないことを副部長に伝えると、
鞄を持って先に帰ることにした。
いつもの癖で右――練心館の方角――に曲がってしまった。
でも、引き返さずにそのまま歩き出すことにした。
しばらく練心館には行けなくなってしまうから、見納めをしておこうと思ったのだ。
歩きながら考えたいことも、あったから。
まず、この左手のこと。
全く動かなくなるという可能性は低いと思う。
痛覚があるということは神経は通っている、ということだ。望みはある。
ただ、竹刀を握って高校生を相手に試合ができるほどの握力が戻るとは限らない。
大学生を相手に片手で試合をする選手もいる。
彼は何年かけてあそこまで強くなれたのだろう。三年?五年?十年?
いや、同じ時間をかけても俺がああなれるとは限らない。
ならば、いっそのこと剣道を――――
やめろ。馬鹿馬鹿しい。
まだ怪我をしたばかりだ。そこまで悲観的になる必要は無い。
今は怪我を治すことに専念しろ。
次に考えるのは、大河内のこと。
心に引っかかっているのが、あの絶望を味わったような表情だ。
予想では、怪我の話をしたときに過剰に心配してくると思っていた。
しかし実際には――こう言うのも変だが――俺が死んでしまったと聞いたような反応だった。
何かが引っかかる。俺は言わなくてはいけないことを言わなかったのではないか?
そこまで考えてから、自分がいつのまにか練心館に着いていることに気付いた。
「大河内ともしばらくは一緒に帰れなくなるなぁ・・・」
そうつぶやくと、この怪我が本当に恨めしくなる。
女生徒を助けようとしたことを後悔はしていない。
ただ、あのとき怪我をしないように動いていれば。
女生徒の姿を目にした瞬間に動き始めていれば。
「・・・帰るか。」
ここにいるといつまでも自分を責め続けてしまうような気がした。
道場に向かって一礼して、背を向けた瞬間。
『オマエかァァァッ!!』
『ガッ!シャァァァァン!』
道場から女の声と、ガラスを派手に割る音が聞こえた。
・
・
・
昼休みに学校を抜け出し、海原先輩が事故にあった現場を見に行った。
昼の忙しい時間帯は交通量も多く、事故の痕跡を発見することはできなかった。
この中にもしかして先輩の左手を轢いた車がいるのだろうか。
許せない。歩道にいた先輩を発見することもできずにそのまま走り抜けたへたくそドライバー。
どいつだ。そこの図体だけでかい箱みたいな車か。それとも塗装の剥げ落ちている小さい車か。
違う。携帯電話で会話しながら信号待ちしている車高の低い車。たぶんこいつだ。
その汚い金髪を引き抜いて間抜け面の皮を引き剥がして左手の爪をペンチでじわじわとめくっていって手首から先の骨を粉々にしてハンバーグに入れて・・・
いや、待て。そんなことをしている暇はない。
一刻も早く例の恩知らず女を見つけて報いを受けさせねばならない。
事件の関係者が現場に戻ってくるというのは通説だ。
この場で同じ高校の女生徒を発見したらすぐに捕まえなければ。
午後二時。待ち伏せてから一時間経過。
犬を連れて散歩する人しか通らない。まだまだこれから。
午後三時。待ち伏せてから二時間経過。
黄色い帽子をかぶった小学生しか通らない。私と目が合った女の子が驚いて逃げて行った。失礼な。
午後四時。待ち伏せてから三時間経過。
ようやく同じ制服を着た女を見つけた。しかしよく見たら剣道部の女子部員だった。
今日は重い日だったから部活に参加しなかったらしい。
まぎらわしい。今度は胴を打つときにわきを狙ってやる。
午後五時。すでに四時間待っているが、それらしき人物は発見できなかった。
今日は現れないのかもしれない。
仕方がない。今日は引き上げることにしよう。
自分の部屋に一人きりでは居たくなかった。
海原先輩との思い出が染み付いている場所に居たかった。
先輩に会った日から、この時間には毎日のように一緒にいたというのに。
いきなり会えなくなるなんて耐えられない。
先輩が剣道部を辞めてしまったらもう、二度と会えないなんて・・・
膝の上に涙の雫が落ちる。二滴。三滴。何度も。何度も。
寒気がする。先輩とさよならの挨拶をしたときに感じるあの寒さ。
こたつに入っても、お風呂に入っても、布団にもぐっても、この寒さからは逃げられない。
背中が震える。肩が揺れる。膝が痙攣する。歯がガチガチと音を立てる。
知っている。この寒さの正体は『寂しさ』だ。
「一人に、しないで・・・いっしょにいてくださいよぉ、せんぱぁい、ふ、うぅぅぅぅぅ・・・」
寒い。苦しい。逃げたい。もう嫌。これほどの寒さは初めてだ。
「せんぱい、・・・たすけて・・・助けて、ください・・・たす、けてぇ・・・」
視界が揺れる。脳の中がかき回される。
わたし、もうこのまま――
――?
男の声がした。剣道部の男子部員だろうか?でも聞いたことのない声だ。
『ほ、ほんとです。いつもはここで、ぁがっ!』
また別の男の声。その声は震えていた。
更衣室の窓から道場裏を覗くと、男三人と女一人がいるのが見えた。全員同じ高校の生徒だ。
男の一人は口をおさえている。さっきの声はこの男のようだ。
『いないんじゃしょうがねえ。帰ろうぜ。』
『おう。でもあの海原ってやつもしかしてその後死んじまったんじゃねえの。』
『あ、そうかも。なんかガードレールに頭打ってたし左手なんか潰れてたし。』
・・・こいつら、いまなんて言った?
『海原』『ガードレールに頭を打っていた』『左手が潰れていた』。
そして『同じ高校の女生徒』。
『死んじゃったんじゃ私の傷とケータイのお礼参りできないよね。
ごしゅうしょーさま。きゃははは!』
ここから導き出される答えは一つしかない。
この女だ。海原先輩に助けられたくせに救急車を呼ばずに立ち去った女。
私達の仲を引き裂く原因を作った女。そして先輩を馬鹿にした女!
更衣室を飛び出し、左手に木刀を掴み、
置いてあった面を道場裏のドアに向かって全力で放り投げる!
「オマエかァァァッ!!」
ガラスが砕け散る。割れた窓を飛び越えてガラスの破片の上に着地する。
足裏にガラスが刺さるのがわかる。だが痛みは感じない。
この程度ではこの怒りを抑えることはできない。
許 さ な い。
私から先輩を奪ったお前は許さない!
女は緩慢な動作で地面に落ちている面を拾い、
「な、なんだよテメげぐっ!」
左に立っていた男の、左側頭部に勢いよく叩きつけた。
男は横向きに倒れ、側頭部から血を流している。
「てめぇ!何しやがる!」
正面に立っていた男は拳を女の顔面に向かって振り下ろし――
女が盾にした面の、金具の部分を殴った。
男はその痛みに声をあげる前に股間を蹴り上げられ、
うずくまったまま、動かなくなった。
もう一人いた男は恐怖で声をあげられなかった。
それは、懸命な判断だった。
数秒で男二人を気絶させた女は、声をあげた存在に対して攻撃をする獣になっていたからだ。
大河内桜は恐怖で動けない男を一瞥し、
「こいつじゃない・・・」
顔が血の色で染まった男と、うずくまった男を見下ろし、
「こいつらでもない・・・」
自分の右で腰を抜かして倒れている女を見下ろすと、カッと目を見開き、
「おまえだっ!!!」
大音声で叫んだ。
正直、やりすぎたかもしれないと反省している。
次で終わりです。たぶん、明日の今頃投下します。
最高です
かわいそう・・・
どうする?
希望者がいたら
『ヤンデレスレはエロエロよー!』
と書き込んでくれ。
後日投下希望ならば
『マッガーレ』
と書き込んでくれ。
日時は神のご意思のままに
ヤンデレスレはエロエロよー
ヤンデレスレはエロエロよー
ヤンデレスレはエロエロよー
……まずい楽しくなってきた。
まずはジャブだ!
↓
海原先輩に怪我を負わせる原因を作ったこの女が憎い。
そしてこの女が先輩を馬鹿にしたことが許せない。
近寄っただけできつい香水の匂いが鼻をつく。臭い。
先輩から事故の話を聞いた後、この女に報いを受けさせてやろうと思った。
でも、あの場から立ち去ったことを先輩に謝るつもりでいたのならば、
先輩に免じて平手一発お見舞いするだけで済ませようと思っていた。
しかし、この女はどうしようもないほど馬鹿な女だった。
お礼参りだと?助けてもらったくせに。
先輩が居なければお前もあの携帯電話のように潰されていたんだ。
それなのにお前は膝をすりむくだけで済んで、代わりに先輩の左手が潰された。
「あ、あんた一体なんなのよ!」
「――さっき自分で言ったことを覚えてる?」
「・・・え?」
「海原先輩に、お礼参りするって、言ったでしょう?」
木刀を女の眉間に突きつける。女の顔が恐怖で醜く歪む。
「それがなんなのよ!あんたに関係なくぁっ!?」
左手を突き出し、何か言おうとした女を黙らせる。
女は後頭部を地面に打ち、気絶した。
喋るな。カメムシ女が。いや、人に害を成したこの女はカメムシ以下だ。
この世に存在していてはいけない。こいつは生かしていたらまた犠牲者を生み出す。
潰してやる。あの夜に本来なるはずだった姿に変えてやる。
いや、そんなものでは生温い。一瞬では終わらせない。
じわじわと、確実に恐怖を与えながら、
理不尽な力を前に自分の無力さを味わいながら、己の行いを悔いるがいい。
女の左肘を踏みつけて押さえる。木刀を振りかぶる。まずは、左手。
柄を握る手に力を込め、振り下ろそうとした瞬間。
「大河内ィィッ!」
あの寒さを、一瞬でかき消してくれる声が聞こえた。
自分と同じ制服を着た男が、一人は顔を血の色に染めて、一人は地面にうずくまっている。
唯一、震えながらもなんとか立っている男は、それとは別の光景に目を奪われていた。
大河内が、女生徒に向かって木刀を振り下ろそうとしていた。
なんだこれは?これを大河内が一人でやったっていうのか?
倒れている二人の男はどちらも大柄で、力比べをしたら俺でも勝てるかわからない。
その二人を、俺よりも小柄な後輩が一人で倒したということが信じられなかった。
いや、今は呆けている場合ではない。
大河内の木刀は今にも女生徒に襲い掛かろうとしている。
一度襲い掛かったが最後、そのまま女生徒の命を奪うまで止まらないのではないだろうか。
そして血を流している男の出血もただごとではない。
「おいっ!」
「ひっ!?ぼ、ぼくですか?」
「今すぐ救急車を呼べ!早く!」
「え、と・・・あ、はい!」
呆けている男を一喝し、救急車を呼びに行かせる。
倒れている男に対してはこれでいいだろう。
次は、大河内をなんとかして落ち着けないといけない。
「先輩。やっと私を助けに来てくれましたね。寒くて、死んじゃうかと思いましたよ。」
そう言った大河内の目は、絶望の色に染まっていた。
どう見ても助けないといけないのは倒れている男とお前が踏みつけている女だろう。
「寒かったんですよ?本当に。先輩がいないのに道場に一人きり。
先輩の匂いを少しでも感じたかったからここに来たのに、こんなことなら来なければよかった。
・・・あ。違いますね。このカメムシ女を発見できたんだから来て正解でした。」
「・・・落ち着け。・・・大河内。」
もっと何か気の利いたことを言えよ!俺!
「落ち着く?無理ですよ。やっとこのカメムシを捕まえたんですから。
先輩に怪我をさせたこの害虫。
それなのに助けた恩を忘れてまた先輩に害を加えようとしたこの害虫!
――それとも、先輩はこの害虫のことを?」
俺に怪我をさせた?気絶している女生徒が?
そうか!あの夜俺がかばったのはこの人か!
「だめですよぉ?先輩。害虫のことなんか気にしちゃあ。
先輩は人間なんですから、人間の女の子を好きにならないと。
先輩のことを好きな女の子だってここに、・・・・・・ここに練習に来る子の中にいるんですから。」
俺はお前のことが好きなんだよ!って言ってやりたい。
でも、違う。俺が今言わなければいけないことはそれじゃない。
なんだ?もう少しでわかりそうなのに。くそ、落ち着け俺!
「先輩の左手が動かなくなっちゃって・・・そしたら先輩は剣道部をやめちゃって・・・
その後、私はひとりぼっち。そんなの、いやです。寒いのはいやです。
誰も助けに来てくれない場所に一人きりで震えているのはもう・・・嫌なんです。」
俺が、剣道部をやめる?そんなことは言ったことがない。
なぜ大河内はそんなことを――
「でも、もうだめですよね。
こんな暴力的な女の子、先輩だって怖いですよね。
先輩に嫌われたら私、生きていけません。
この女を潰したら、私も――」
俺が左手を怪我してしまったから、『剣道部をやめてしまう』とこいつは思っている。
おそらく大河内が恐れているのは『俺とのつながりが無くなってしまうこと』。
ならば俺が言うべき言葉は決まっている。
おそらく、大河内が一番聞きたかった言葉。
「さよなら。せんぱ――」
「大河内。俺は剣道部を辞めないよ。」
大河内の動きが止まった。女生徒に向けられていた目が俺に移る。
その目にはよろこびの色、とまどいの色、おどろきの色が移っている。
「え!え。え、でもそんな、だって先輩は・・・」
「左手が動かなくても、部活動には来られるし、なんならマネージャーでだって構わない。
俺は剣道部をやめない。やめたくないんだ。」
そしてこれから言うのは、俺が一番言いたかった言葉。
「お前と一緒にいたい。
お前と離れたくない。
俺は、お前のことが、好きなんだ!」
死ぬほど恥ずかしい台詞だ。顔が紅くなるのがわかる。
でも言って正解だった。
大河内は振り上げていた木刀を落とし、
顔を耳まで紅くして驚愕の表情を浮かべている。
ようやくこいつの驚きの表情を拝むことができた。
めちゃくちゃにしたいほど可愛かった。
俺はこの表情を脳内に永久保存することに決めた。
驚きの表情から立ち直った大河内は、大声で泣き出した。
泣き顔もかわいいな。この顔も永久保存して――って、そんなことしてる場合じゃない。
「大河内、逃げるぞ。」
「ふぇぇぇぇぇ・・・ぅえ?なんれぇれすかぁ。しぇんぱいぃ・・・」
男二人と女一人が気絶していて、全員が怪我を負っている。
このままここにいたら、暴力事件の加害者として俺と大河内は補導、もしくは逮捕ということになるだろう。
この場から立ち去れば――浅はかな考えだが――加害者を特定しにくくなると思ったのだ。
「早く行くぞ。人が来たらまずい。」
「うぁっ!あ、ちょ、ちょっと待ってください。私、足が・・・」
足元を見ると、血の痕がついていた。
靴下を脱がして足裏を見ると、ガラスの破片が刺さっていた。見たところ深く刺さってはいないようだが・・・
「この足じゃ、歩くのは難しいな。」
「はい・・・でも、一つ良い方法がありますよ。」
大河内が俺の首に腕を回してくる。
「お姫さま抱っこしてください。」
「は?」
「お姫さま抱っこしてください。お姫さま抱っこしてください。」
「二回言わなくても聞こえてる。左手が動かないのにどうやってやれっていうんだ。せめておんぶにしてくれ。」
「私が先輩の首に手を回しますから、左手を使わなくても平気ですよ。
・・・それとも、私をお姫さま抱っこするのは、嫌ですか・・・?」
上目遣いは卑怯だぞ。大河内。
「わかったよ。じゃあ、しっかり捕まってろよ。手、離したら頭から落っこちるぞ。」
「心配御無用です。だって・・・私も先輩から離れたくないですから。」
俺の首に回した腕に力を込めて、顔を寄せてきた。
潤んだ瞳に、俺の顔が映っているのが見える。
「本当は先輩より先に言うつもりでしたけど・・・今が絶好の機会だから言っちゃいます。
先輩。私は先輩のことが好きです。初めて会った日から・・・好きでした。
私を、先輩の・・・海原英一郎先輩の恋人に、してください。」
「・・・目、閉じろ。」
無言で大河内は目を閉じる。
俺も同じように目を閉じ、
OKの返事の代わりに、くちづけた。
大河内の家族は全員居ないらしく、俺が大河内家かかりつけの医者を呼んで、足裏の治療をしてもらった。
幸い、ほとんどがガラスによる裂傷で、刺さっていた破片は全て取り除くことができた。
消毒薬を塗り、包帯を巻き終えると『では、お大事に』と言って医者は帰っていった。
「とりあえずは、一安心だな。」
「ええ。」
ここで、一つ気になることがあったので聞いてみた。
「なあ、なんで俺が剣道部を辞めるだなんて思ったんだ?」
「・・・だって、それは・・・もし左手が動かなくなったとしたら、先輩は練習に参加しなくなって、
そしたら練心館にも来なくなって、一緒に帰れなくなって・・・
いつか先輩は剣道部にいる意味なくして、やめちゃうって・・・思ったからです。」
・・・また涙目になってしまった。そこまでこいつは俺が剣道部をやめることを恐れていたのか・・・
なんだかいたたまれなくなってきた。右手で大河内の頭を撫でる。
柔らかな、絹のような感触がする。
「あ。
・・・先輩の手、大きいですね。まるでお父さんみたいです。」
あそこまで俺は巨漢ではない。
「今『あそこまで巨漢じゃない』とか思いましたね?」
「いや、思ってない。断じて思ってないぞ。」
「先輩には、おしおきをする必要がありますね・・・」
「待て落ち着け話せば分かるもうむちうちは――」
「私、――もう、我慢できません。」
「は?」
大河内が俺に体当たりしてきた。
そのまま俺は押し倒され、キスをされた。
もうちょっとでエロシーン書き終わるから。
↓
大河内は俺と唇を重ねながら、体をすり寄せてくる。
その次は、舌を絡ませてきた。必死に俺もそれに応える。
「ん・・・ふ・・・んちゅ・・・ん、・・・ふぁ・・・れろ・・・」
唇の裏を、歯の裏を、舌の裏を絡ませる。
ひとしきり俺の口内を味わった少女は、何故か睨みつけてきた。
「先輩・・・誰かとキス、したことあるんですか?」
「は?なにいって・・・」
「初めてキスされたんだったら、舌で応えてくるなんてありえません。」
「・・・誰がそんなこと言ったんだ?」
「お母さんです。」
抗議の声をあげようとしたが、もう一度唇を奪われた。
「んん・・・せんぱぁい?だぁれと・・・んちゅ・・・したんですかぁ・・・?
そんなせんぱいにはぁ、もっときついおしおき、してあげます。」
俺のベルトに手をかけて、ジッパーをおろすと、トランクスの上から陰茎を撫でてくる。
「ふふ。せぇんぱい。おぉっきくなってますよぉ?」
「こんなこと・・・してたらそう、なるのがあたりまえだ。男ってのは、そうっ、いうもんだ。」
ひとしきり楽しんだのか、今度は下着をずらして直接手を触れてきた。
未知のものに触れるかのように最初は亀頭のあたりを握ったり離したりしていたが、
「くっ・・・・・・、・・・うぁ」
カリを撫でられた途端、俺の口から声が漏れた。
その反応に妖艶な笑みを浮かべた少女は、指先を裏筋にそって這わせてくる。
指づかいが巧みすぎる。お前こそどこでこんなこと覚えてきたんだ。
「ふぅん。じゃあ、誰がやってもこうなっちゃうってことですよねぇ。」
「曲解をっ、するんじゃ・・・ない。あれは、ふ、うぁ。お前にされたら・・・ってぃうぁ!」
竿を掴みながら、カリの裏、鈴口を順番に舌で舐めた。
未知の快感に大きな声をあげてしまった。その声に納得したようにうなづいた少女は、
「もう、充分ですね。・・・今度は、私が気持ち良くなる番です。」
スカートを脱ぎ、次いで下半身を覆う下着を脱ぎ捨てた。
コンドームの包みを破り、俺の陰部に装着する。
俺のズボンとトランクスを脱がすと、腰の上に跨った。
そそり立った俺の陰茎の上には、少女の花弁が当てられている。
そしてそのまま大河内は一気に腰を下ろした。
「はぁっ!う、あ、ぁ、あああああぁぁ!」
処女膜を貫いた感覚が俺にも伝わってきた。
俺の胸に手をついて、肩を上下させている。
「大河内、苦しいんなら、もう・・・」
「いや、です。・・・へいき、です。への、かっぱ・・・」
その目に、迷いはなかった。
「動きますよ。せんっ・・・、ぱい。」
ぬちゃ、ジュプ
腰が上がり、今度は下りてくる。
陰茎を咥えている膣から、血と愛液の混ざったものが滴り落ちる。
「くぅ、う・・・か、は・・・」
俺はすでに大河内と繋がっているこの行為の虜になっていた。
柔らかく締め付け、暖かく刺激を与えてくる。
何度も、何度も。
ずっと好意を寄せていた少女に快感を与えて、同時に与えられているという
この行為は、すさまじい勢いで俺の脳を痺れさせる。
「さ、くら、もう・・・俺は、・・・くぁ・・・」
「わたしも、も・・・・・・せ、んぱ、い。一緒に・・・」
限界がすぐそこまで来ていることがわかる。
俺が全力で腰を動かすと、応えるように大きく腰を振る。
「はぁっ!はっ!はぁっ!あ、も、だめ!
くるぅ!いっちゃぁう!あ、ああ、ああああああああああああぁぁ!」
俺は欲望を吐き出し、大河内はそれを受け止める。
「・・・あつい・・・あついよぉ・・・あったかいのが、たくさん・・・せんぱぁい・・・」
その声は、喜びに満ちていた。
・
・
季節は夏。
道場には剣道部員の掛け声と踏み込みの音、面を打つ音が響いている。
その音が一旦止まり、
「籠手打ち、始め!」
部長の掛け声をきっかけに、再び音が道場に響く。
日曜朝7時、ここ練心館で始まった三年生最後の校外練習は二時間続く。
この道場の持ち主の娘であり、今日から剣道部の部長を任された者としての務めだ。
海原先輩を除き部員全員が帰ったことを確認した私は、鍵を閉めることにした。
「おい、待て桜!まだ俺がいるって!」
「うーん、海原先輩の声が聞こえますねー。先輩は遠い星になってしまったというのに・・・。」
「勝手に故人にするな!すぐに出るから、って言いながらも鍵を閉めるんじゃない!」
先輩が出てから再び施錠をする。うん。確認OK。
「さ、先輩帰りましょう。」
「桜。お前なあ・・・」
「今まで自分がやってきたことがわかりましたか?
毎日再三同じことをやらされたからすっかりパターン化しちゃいましたよ。
部長になったらこれやってみたかったんですよねー。」
「・・・・・・。」
「先輩は、ぐうの音も出ないようだ。」
「考えてることを喋るな!
・・・まあ、いいや。さっさと映画見に行こうぜ。」
そう言って先輩は左手を差し伸べる。私はその手を握って先輩の左隣に寄り添う。
「でも先輩。今日はいつもより着替えるのが遅かったですね。
どうかしたんですか?」
「ああ、まあ、ちょっとノスタルジックな気分になったというか。
ここでは本当にいろいろあったなと思ってな。」
「ふふ。違いますよ。『これからも』もっといろいろなことが起こるんですよ。」
「・・・言われてみれば、そうだな。お前が恋人である時点ですでにいろいろやっかいなことがおk」
「そうだ先輩。映画は中止にしてうちの道場でワイヤーなしのワイヤーアクションしましょう。
ちょうどお父さんが漫画に影響されて『竜巻』って技を編み出してましたから。」
「ごめん嘘。前言撤回。頭から落ちるのは勘弁だ。」
こうやって冗談を言い合える関係でいられることが、とてもうれしい。
正直言って、学校に報告されたらどうしようかと不安に思っていたのだが、
校内で私とすれ違うたびに目をそらす彼らは、あの時の光景がトラウマになってしまい、
何のアクションも起こせなかったようだ。
私の足裏は後遺症を残すことなく完治した。
靴下と、剣道の踏み込みで厚くなっている皮が細かい破片を通さなかったからだ。
これは運がよかった、と言うべきだろう。
先輩の左手がほぼ元通りに直ったのは運ではなく、努力の賜物だ。
四月に先輩の手から包帯がとれたときには、握力はかなり低下していた。
しかし、先輩は握力を取り戻すためのリハビリを欠かすことなく、
七月の頭には怪我をする前以上の実力を見につけ――夏の全国大会の個人戦で、優勝した。
上手く行き過ぎだと思った。
ここまで上手くいくと何らかの力が働いているとしか思えない。
そしてその通り、ある力が先輩と私の間には働いていた。
それは私達の間に、確かな『つながり』があったから。
この『つながり』があるかぎり、私達の心が離れることはない。
もう、あの寒さを味わうことはない。
今では、いつでも春の暖かさが私の心を包んでいる。
「じゃあさっそく行きましょう!ほら!手を繋いで!」
二人の『つながり』を消さないために。
二人の心が離れることのないように。
あなたと、握手を。
完
正直、俺にエロの才能はないとわかった。反省している。
良い作品だった!
できれば次回作もお願いしたい!
ヤンデレ成分強めで
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「【エロ小説・SS】剣道部で知り合った後輩はツンデレかと思いきや、ヤンデレだったでござるよwwwww 完結編」終わり
なんかおもろいやつやらなんやら
な、なんやこれ?
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