薫ちゃんの復讐計画の始まり。
今回は下準備回で本番は次回へ。
■所要時間:8分 ■約7779文字
アブっぽいやつ寄ってく?
「【エロ小説・SS】美人でグラマラスな新店長はとんでもない変態女だった 3発目」開始
和室。座卓にはフルタワーサイズの巨大パソコンが2台・・・1台はRAIDサーバーのようだ。
20インチはある大ディスプレイは贅沢にもSVGA。字が大きくて目には優しそうだ。
部屋には巨大なページプリンターが鎮座。時折紙を吐き出している。
OA用紙が詰まった段ボール箱が積み重なって壁を形成。まるでどっかの会社の事務所である。
唯一、布団とそこにおいてある2、3のぬいぐるみがここの主がどういう人物かを表している。
「復讐とはいうけどね、薫ちゃん」
ここは禾森邸にある薫の部屋。ぬいぐるみがなかったらとても幼稚園児の部屋ではない。
「どうするの?」
この日、休みの耕治とあずさは薫と話し合っていた。
6畳間はパソコンと関連機器、それとダンボールに囲まれ、座るところは薫の布団しかない。
そこに3人は座り込んで話をしている。
「あのおんなには、ちかるべきむくいをあたえるでつ!」
その邪悪な(笑)正体を晒した後、笑留は禾森邸に入り浸っていた。
もー毎日食いたい放題、ソドムやゴモラも裸足で逃げ出す痴態が繰り広げられていた。
「ちょっと・・・薫ちゃん?まさかあの男みたいに・・・」
旧山那邸の地下にねむる誰かさんを思い出し、あずさが不安を述べる。
「みづからてをかけるなんて、ぐのこっちょうでつ!」
エヘンと威張る薫。
「てをよごちゃづ、つまーと(スマート)にいきまつ!」
「て、手を汚さずって・・・」
「とのためのきりふだは、もうちゅうもんづみでつ♪」
「ちゅうもん?」
ちゃちゃっ、ちゃちゃっ、ちゃららら~♪
薫の大好きなアニメのOP曲が流れる。薫の携帯の着信音だ。
「あい、かぁる、でつ♪」
「・・・」
「あい!とどきまちたか?つぐとりにいきまつ♪」
短い会話ですぐに電話を切る薫。
「『だいがち』のおぢたんからでちた。かぁるのきりふだがとどいたらちいでつ」
「『代貸』・・・って、・・・の事務所から?」
「とうでつよ?」
「まさか・・・拳銃じゃないでしょうね・・・?」
あまりに物騒な薫の発言にまた不安の声を上げるあずさ。
「ちゃっきもいいまちたよ?みづからてをかけるのは、げたく(下策)でつ」
人指し指を一本だけ立てて、ちっちっちっ、の動作をする薫。
「とれに、ぱんぱん(銃のことらしい)なんかつかったら、だいがちやくみちょうたんまでめいわくかかるでつ」
「そりゃそうだけどな・・・」
「ちょっと、『ぢむちょ』いってきまつ」
よっこいしょ。薫は立ち上がり、愛用のバッグを首から提げる。
「その荷物、重いの?ついていこうか?」
場所が場所だけに気は進まないが、一応大人の耕治が薫に言ってはみる。
「かぁるの、てのひらにのるぐらい、かるいでつ」
「そっか」
「あ、おにいたん?」
「なんだい?」
「おねがいがあるのでつが」
「俺に出来ることなら・・・なぁに?」
「おにいたんにちかできないことでつ」
「?」
薫は一度は出て行きかけたが、思い出したことがあり耕治に話しかける。
「電話?」
「てれびきょくでつ」
「TV局?フラムーン(薫の好きなアニメ)の放送を野球中継で中止するなとか?」
「とんなことつるぐらいなら、『きゅうぢょうにばくだんをちかけた』といたづらでんわちたほうがはやいでつ」
「おい・・・」
「あのね、おにいたん、○○○○○○○○が、あちたのなんぢからながれるかきいてほちいのでつ」
「え?○○の○○?明日は確か・・・・があるから、いつもなら10時半ぐらいじゃない?」
「あちた、かくぢつに、ながれるよういってほちいでつ」
「うーん?聞いてくれるかなぁ?」
「みたとおねえたんのなまえをだつでつ。おねえたんはかいちゃのえらいちとでつから」
「そうなの?」
これはあずさの声。
「おねえたん・・・みたとおねえたんは、『ちーえむ』とかもやってるでつよ?」
「初めて知った・・・」
「そういやうちの店にテレビ局の人連れてきて打ち合わせしてたっけ」
「とうでつ。あと、だんぼーるに『ばつ』がついたのがあるのでつが」
そういうと薫はダンボールの中の一つを指差す。黒マジックででっかく『×』が描かれてある。
「とのなかのかみを『ちゅれっだー』にかけててほちいでつ」
「わかった」
「つぐかえってきまつからね♪」
そして薫は出て行った。
「おお、薫ちゃん」
「あ、『くつりや』のおぢたん!おひたちぶりでつ♪」
某『反社会的団体』事務所内。そこにいたのは代貸と呼ばれている人物と、もう一人。
通称『薬屋』。めったに事務所に出てこない、この団体における麻薬のエキスパートである。
「薫ちゃん、この前はえらい目にあったな」
「へいきでちた」
薫は事務所のソファーに座り、対面の2人と話し始める。
「あそことはもう話し合いがついたからな。よく勉強させたし」
というと代貸と薬屋はにやりと笑う。
(たぶんかぁるがもらったおかねのばいいじょうをもらったか、げんぶつでもらうことにちたか、でつね)
とは薫は思ったが、口には出さない。不用意な発言が命にかかわる世界である。
「で、おぢたん、たのんでたのはできまちたか?」
「おう、もちろんよ!」
というと薬屋は懐から粉薬の袋を取り出した。全部で5つ。
「薫ちゃんの注文どおりのもんだ。粉薬にして、服用後5分で効果開始、10分後に切れる。バックファイヤはなし」
「ぱーふぇくと、でつね♪」
「感謝の極み」
おどけて紳士の礼をする薬屋。
「普通効果は長いほうがいいんでな。失敗作の中に丁度いいレシピがあったんで作ったけど・・・」
そこで言葉を切り、薫のほうを覗き込む薬屋。
「しかし、なんに使うんだい?まさか、これで一服もって誰かを交通事故にするとか?」
「とんなつかいかたはちまてん」
薫は言い切る。
「とれだと、くつりがからだにのこりまつ。そこからここにたどりつかれたらこまりまつ」
「OK。それならいい」
「言っただろ。この子は並みのガキじゃないって」
これは代貸の言葉。
「しかし、なんに使うんだ?俺にはそういう使い方しか思いつかなかったけどなぁ」
「ひみつ、でつ♪」
そういうと、薫はないしょ、のポーズをとる。そして立ち上がる。
「では、かえるでつ。おかねは、いいんでちたね」
「今日はサービスだ。とっときな」
「ありがとでつ♪」
「ちょっと、これ、ドイツ語よ?」
「読めねぇ・・・いったい薫ちゃんはなにをやってたんだ?」
薫に言われたとおり、耕治とあずさは『×』と書かれたダンボールの中身をシュレッダーにかけていた。
中にあったのはコピー用紙の山。インターネットからプリントアウトしたものらしいが中身が何か全く検討つかない。
「あ、これ日本語・・・、んん?『自白剤の歴史と効果』?」
「これもだ・・・『MDHDの人体における効果時間と調整レシピ』?」
「これは・・・は?『誘導尋問を行なう上での質問技術とミスリーディング』?」
「麻薬と尋問・・・誰かの本音を聞きだすのかなぁ?」
「あれだ。耕治が浮気してないか、一服もって拷問するんだ」
「笑えねぇ・・・あ」
「ただいま、でつ♪」
部屋の主が帰ってきた。かばんをかけると寝床の布団にどっこいしょと座り込む。
「かぁるちゃん、おかえり~」
「おねえたん、ごみとうじできてまつか?」
「ごめんね、まだなの」
「ゆっくりでいいでつ。ただ、かくぢつにつててくだたい!」
「ヤバイの?中身見られたら捕まるとか」
「よむだけならつみにならないとおもいまつが、これがよめるちとなら、あくようができるでつ」
「悪用・・・」
「ねぇねぇ、薫ちゃん?」
麻薬の使い道が分からないあずさがもう一度聞く。
「文章ちょっと読んだんだけどさ・・・これでさ・・・耕治を拷問するの?」
「おにいたんに、でつか?」
ケラケラと笑い出す薫。
「おにいたんのことはちんじてまつから、とんなひつようないでつよ?」
「あのさ・・・薫ちゃん。さっきから気になってたんだけど」
と耕治はパソコンの画面を指差す。
「この『おにいたん店で盗聴3/1.mp3』ってファイル、なに・・・?」
「おとめのひみつ、でつ♪」
そういうと薫はいそいそと問題のファイルをゴミ箱フォルダに移動した。
(不用意な発言はできないな・・・)
「あ、おにいたん。でんわのけんはどうなりまちたか?」
「その件?間違いないよ。それは明日22:40ごろ放送だって」
「よろちいでつ」
「そういえばさっき薫ちゃん宛に荷物が届いたよ?」
あずさは薫が出て行った直後に来た宅配便の荷物を取り出す。
「送り主が『バラエティショップ防犯用品研究所』・・・だって」
「あい。これでふくちうのどうぐ、でんぶとろいまちた♪」
嬉しそうに言う薫。
「バラエティショップって・・・中身はあれ?スタンガンとか?」
「ちがいまつ。これは、えみるおねえたんへのぷれぜんと、でつ」
「笑留さんの?あの人に護身グッズとかいらないんじゃない?」
「逆に襲うほうだろうな」
あははははは・・・と乾いた笑い声を上げる耕治とあずさ。
「でさ、薫ちゃん。復讐って、いつするの?」
「あちたでつ♪」
「明日?!」「早っ!」
あまりの急展開に驚く二人。
「あちたでないとだめなのでつ。このきかいのがつと、つぎのらいげつではできないかもなのでつ」
次の来月では出来ないかも?変な日本語に首をかしげる二人。
「あちたは、えみるおねえたんが、こられないひでつ」
そうなんだろうか?再び首を傾げる二人。
「かくぢつにちたいので、おにいたんにおねがいがあるでつ」
「なんだい?」
「みたとおねえたんの、でんわばんごうをおちえてほちいでつ」
そういって部屋を出て行った薫は、外に出て美里と話をしているようだ。
「しかし、なに考えてんだろうな薫ちゃんは・・・?」
「明日なんかあったっけ?」
「確かグループ店長会議、19時から・・・そっか!明日は笑留さんは実家に確実に泊まるんだ」
「そっか。本部からだとここより自宅のほうが近いからか。それを念を押しに言ったって事?」
「だろうねぇ。何で聞かれたくないかわかんないけど」
口を動かしながらも、二人は例の×印ダンボールの中から取り出した紙をシュレッダーに投入していく。
やがて、箱の中から、1冊の本が出てきた。
「これ・・・捨てたらヤバイんでしょうね・・・」
「どした、あずさ?」
ダンボールから出てきた文庫本を手に、首をかしげるあずさ。耕治はそれを取り上げる。
「うーん、とき子さんの持ってる推理小説じゃない?」
「あのひと、サスペンスドラマ好きだもんね」
「これはとき子さんに聞いてから決めたほうがいいな」
「そうね」
耕治はこの本だけを薫の机のうえに置いた。
「面白いんだったら、借りてみよ」
「おもしろいんじゃない?なんかのミステリー大賞とったとか帯に書いてるし」
「へー?!・・・タイトルなんていうんだったっけ?」
「えっとな・・・」
耕治は再び取り上げて題名を見る。
「・・・?『魔術はささやく』・・・?」
「あ~らかぁるちゃん、いらっしゃい」
「こんにちわ、でつ♪」
次の日の夕方、薫はテュルパンを訪れた。店の事務所にはフロアでの仕事を終えた笑留がパソコン相手に格闘していた。
「おねえたん、おちごとでつか?」
「今日会議でねぇ~資料がまとまらないの~」
といいつつキーボードを叩く。
「おねえたん、おつかれでつね」
「おつかれなの~だけど薫ちゃんが来てくれたら疲れも吹き飛ぶの~」
笑留は椅子を回転させて薫のほうを向き微笑む・・・涎を垂らしながら。
「かぁるちゃんのおしっこ飲んだら元気出るの~」
「え、えみるおねえたん・・・」
さすがにドン引きする薫。
「お、おねえたん。だいどころにいってこーひーでも、もらってきまつ」
「ああ~ん、かぁるちゃんのほうがいいのに~」
薫は事務所から厨房に移動する。
「おねえたん、てんちょうたんに、こーひーをいれてくだたい!」
「うん、わかった!ちょっとまっててね」
偶然食器を返しに来たあずさがいたので薫は笑留用のコーヒーを頼む。
あずさは食器棚からコーヒーカップ一式を取り出す。
「かぁるちゃんは牛乳でいい?」
「あい!あいつでおねがいちまつ!」
「はーい」
あずさは大きな薬缶に入ったコーヒーを保温のため弱火にしていたコンロからとり、コーヒーに注ごうとする。
「あ、おねえたん、ちょっとまってくだたい」
「どうしたの?」
薫はポケットから薬の入った包みを取り出すとそれを開け、中にある怪しげな粉をコーヒーカップにいれた。
「か、薫ちゃん・・・それ、毒じゃないでしょうね?」
「とんなわけないでつ!おみちぇがつぶれるでつ!」
「な、ならいいんだけど・・・」
といいながらあずさはその問題のカップにコーヒーを注いだ。
そして冷蔵庫から牛乳パックを取り出し、グラスに注ぐ。
あずさはカップとグラスを小さなお盆の上に置いた。
「薫ちゃん、これ、持てる?」
「あい!」
薫はあずさから貰った盆を手に再び事務室に向かう。
「あん、かぁるちゃんありがと~」
笑留は席からたち薫の前に立つと盆からコーヒー一式を受け取った。
薫は盆を地べたに置くとグラスだけ両手で持つ。
「では、いただきます。んぐんぐんぐ・・・」
笑留はホットをブラックのまま飲んだ。
「おねえたん・・・にがくないでつか?」
「これがいいのよ。このほうがコーヒーの味が分かるし」
2、3口で飲み干すと笑留はまたパソコンの画面に向かう。
「さーて、飲んだら気合入ったぞー!やるぞー!」
笑留はまたキーボードを打ち始めた。
「こっぷ、かえちてきまつね」
薫は笑留のコップをのけ、厨房に持っていった。そして、帰ってきたとき。
「えみるおねえたん、ちょうちはどうでつか?」
「抜群抜群・・・って、あれ・・・あ・・・なんか目が回ってきた・・・なんで?」
「おねえたんはつかれてるのでつよ・・・」
がばっ!
気がついたら笑留はキーボードの上に突っ伏して寝ていた。
「え?あたし、なにしてた?」
「おねえたん、つかれてねてたのでつよ」
「え・・・そうなんだ。何分ぐらい?」
「20ふんぐらい・・・でつね」
「よかった~」
笑留は胸をなでおろす。
「おねえたんがちんぱいでちたが、もうだいぢょうぶでつね?」
「うん!だいじょうぶ!」
笑留は薫に対し力こぶを作る動作をする。
「じゃーやるぞー!あと30分!」
「がんばってくだたい!かぁるは、これでかえるでつ」
「うん!今日はおうちにいけないけど、またね~」
パソコンに体を向けてるので後ろを向いたまま笑留は手を振る。
「あい!おねえたんも、がんばってくだたい!」
そういって出て行った薫の瞳には月色の光がともっていたが、笑留はそれに気づけなかった。
ぷるるるる~、がちゃ。
「あ、かぁるちゃんだ~」
「えみるおねえたん、かぁるでつ♪」
「きゃ~かぁいい~♪」
「おねえたんと、てれびでんわではなちたいでつ」
「わかったぁ、ちょっと待っててね」
薫は居間のパソコンを操作し、大画面のテレビをパソコン画面に切り替えテレビ電話を起動する。
すると、画面にでっかく笑留の姿が映し出される。
「あ~かぁるちゃん映った~♪あれ、耕治君にあずさちゃんたちもいるの?」
「あい♪みんなでいまにいまつ」
笑留は画面の中で手を振っている。ちなみに声はテレビのスピーカーから流れている。
笑留は自室のパソコンからテレビ電話をしていた。後ろに部屋の風景が映っている。
風景といっても、後ろに映っているのはベッドとその上に乗った笑留がいつも持っている鞄ぐらい。
ちなみに彼女はスーツ姿のまま。もしかしたら今帰ったばかりかもしれない。
「おねえたん、いまかえったとこでつか?」
「そ~なの~、お兄ちゃんはもう帰ってきてるんだけど、お姉ちゃんがまだ帰ってきてないの」
「おにいたん・・・ゆういちてんちょうたんでつか」
「うん!でさー、せっかくみんないるんだしさ~」
そういうと笑留はいきなり服を脱ぎだそうとする。
「お、おねえたん!ちょ、ちょっとまつでつ!」
「えー?!どうしたの、かぁるちゃん?」
「あのね、おねえたん。ゆういちてんちょうたんとおはなちちたいのでつ」
「え~!!」
明らかに不満の声を上げる笑留。
「てんちょうたんとおはなちがあるのでつ。かぁるのおねがい、だめでつか?」
「うーん、ちょっとまっててね」
そういうと笑留は画面から姿を消した。部屋の外に出たようだ。
画面から小さく「おにーちゃーん!」って声が聞こえる。
「おにいたん、いまなんぢでつか?」
「10時半に少し前・・・25分」
「ぎりぎりでつね・・・」
「はーい、おまたせー薫ちゃん♪」
「ゆういちてんちょうたん、よびつけてごめんなたいでつ」
「いいよ~」
そういって雄一は笑う。
「いつも妹が迷惑をかけてるからね」
「おにいたんからいちどきつくいってくだたい!」
「うんうん、いっておくよ」
後ろでは笑留が口を膨らましてプーと怒った表情。
「でね、てんちょうたん」
「なにかな、薫ちゃん?」
「てんちょうたんたちのおへやに、てれびはありまつか?」
「あるよ?」
「ちょっとつけてくだたい」
「テレビ?そういや今の時間帯だと・・・笑留、テレビつけて」
「テレビねー、おっけい」
笑留はベッドに転がっていたリモコンをとると画面から見て右にリモコンを向けた。この画面からはテレビは見えない。
「あ、うちのCMやってる」
「ほんとだ」
『ぐるぐるきょうも~♪』
ウエイトレスが複数お盆に料理を載せてクルクル回転している。テュルパンのCMだ。
”きていぢぢつ、つくるでつよ・・・”
「え?」
「笑留、どうした?」
”おねえたんは、ゆめをみてたのでつ・・・”
笑留はテレビを見たまま動かなくなる。
「笑留、おい!」
雄一は画面から離れると、その手を笑留の肩にかける。笑留は雄一の手を自らの手で払うと、その手首をつかんだ。
”いまは、あくむをみてるでつ・・・”
”ゆめは、ちゃめるでつ・・・”
「うん・・・ゆめだから・・・さめるよね・・・」
「笑留、どうしたんだ、おい!」
笑留は雄一の手首をつかんだまま雄一のほうを振り向く。
その瞳は月色の光を灯していた。明らかにヤバい瞳だ。
「え・・・え・・・えみるさん?」
「おにいちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」
笑留は、雄一をベッドに押し倒した。
「【エロ小説・SS】美人でグラマラスな新店長はとんでもない変態女だった 3発目」終わり
なんかおもろいやつやらなんやら
な、なんやこれ?
「ヤンデレの小説を書こう!スレ」カテゴリの記事
最新記事
過去記事ランダム
この記事を読んだ人へおすすめ
最新記事
過去記事ランダム
名無しくんのそのまんまが出たぐっちょぐちょのコメント書いてけよ!
今週、もっとも多く読まれたアブな記事
名無しくんのそのまんまが出たぐっちょぐちょのコメント書いてけよ!