■【エロ小説・SS】一度クリ責めを味わってしまったらもう自慰じゃ満足できない
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    マリクリ物続編。
    前回のエッチがすごすぎて忘れたくても忘れられないマリクリ。
    ■所要時間:8分 ■約5577文字

    【エロ小説・SS】一度クリ責めを味わってしまったらもう自慰じゃ満足できない

    【エロ小説・SS】一度クリ責めを味わってしまったらもう自慰じゃ満足できない


    「【エロ小説・SS】一度クリ責めを味わってしまったらもう自慰じゃ満足できない」開始

    クリトリス責めメインのSS~その3~スレより

    18: 真理クリ 2008/02/01(金) 10:38:18 ID:fFzmkYXU
    またちょこっとできたので、投下させていただきます。

    19: 真理クリ 2008/02/01(金) 10:39:05 ID:fFzmkYXU
     風呂から上がり、髪を乾かし始めた途端に携帯が鳴った。
     メールだ。他の人とは別の着メロにしてあるから、ヤツからだとわかった。
     時計を見ると深夜の1時過ぎ。
     メールなら、最悪私が寝ててもオッケーだと考えたんだろう。
     ドライヤーを使いながら、携帯を開く。
     ――ん、何々?

    『用件は特になし』

     ……って、何だ、これ?
     まあ、用件がなくてもメールしてくるという行為自体は、ヤツなりの愛情表現だと思えなくもない。
     そっけないところが「ヤツらしい」といえばいえるし。
     だけど、そこまで好意的に受け取るのってどーよ? ちょっと、寛大すぎるんじゃないか、私。
    「もう少し気の効いたメル打たんかボケ」と、文句言ったっていいわけで。

     残念なメールを送ってきたのは私のカレシ、ケンジだ。
     中学の時の同級生だけど、つきあいだしたのは去年から。
     メールからもわかるように、基本的にそっけない。
     どうやら特に私に対してそうみたい。自分の女にはクールに決めたいとか、そういう見栄みたいなものかもしれないが。
     一緒にどこか行く時も、手とか繋いだことないし。
     ま、私も甘ったるいの得意な方じゃないから、いいんだけどね。
     ただヤツは、何かの拍子で度を超して粘着質な一面を見せることがある。
     だから、クールなのは見栄というより、自分のねちっこさを隠そうとしてるんじゃないか、と私は思っている。
     
     髪を乾かしながら、ブラッシングを終えた。
     余談だけど、去年の夏前に前下がりのボブにしてから、髪の手入れが断然楽になった。乾くのも速いし。
     部屋の照明を落とし、ベッドへ潜り込む。
     手を伸ばして携帯を掴んだ。
     メールに返事するか、それとも声聞かせてやるか――。
     さっきの無意味なメール本文について、たっぷり説教してやるのも悪くないかもしれない。
     でも、明日ガッコもあるし、そろそろ寝ないとマズいのも確かだ。
     ――ま、ここはメールにしとくか。
     メール作成画面に進む。
     でも、本文を打っているうちに、また着信があった。
     ヤツから2度目のメールだった。
     
    『マリクリ、起きてる? 起きてたら、返事くれ』

     一瞬目が点になった。
     顔がカーッと熱くなり、それから気が遠くなった。
     大声で叫びだしたいような、どこかへ全速力で走りだしたいような、そんな感じ。
     恥ずかしさはすぐに怒りに変わった。
     これはみっちりと説教する必要がある。
     メールじゃ駄目だ。直接怒鳴ってやらなきゃ気が済まない。
     私はヤツの番号を選び、通話ボタンに指を乗せた。
     でも、ボタンを押す直前に気がついた。
     ――今返事したら、ヤツの思うツボじゃんか。
     そもそも、私はマリクリじゃない。
     だから、このメールは私宛ではないのだ。
     ……っていうか馬鹿ケンジ、いっぺん死ね!

    20: 真理クリ 2008/02/01(金) 10:39:33 ID:fFzmkYXU
    ―――――――――――――
    【マ リ ク リ ・ 2】
    ―――――――――――――

     私の名前はマリ、「真理(しんり)」と書いて「マリ」と読む。
     年齢は秘密。
     っていうか、R指定とか成人指定っていうのが、本当のところ何歳以上なのか、ちょっと気になる年頃だったりするわけで。
     顔は、……う~ん、どうなんだろう?
     無作為抽出された男女100人が思い描く究極の美少女の平均、……とかだったらいいんだけど。
     残念ながら実際は、どこにでもいるような普通の女子だ。
     ケンジの評価はまあまあ悪くないし、女友だちは可愛いといってくれるけど。
     まあ、あまり期待しないでくれ、って感じで。

     それはさておき、私の名前はマリだ。
     マリクリなんてハンドルネームは使ったことないし、そもそもそんな言葉、聞いたこともない。
     グーグルとかで検索かければ、固有名詞とかで何か見つかるかもしれない。けど、私とは無関係だ。
     少なくとも私の知る限り、その言葉を使うのはケンジ一人。
     しかも間違いなく私に対してだけ、そう話しかける。まるで、最愛の人を呼ぶような優しい声で。
     だけど、正確には私に話しかけているわけですらない。
     マリクリっていうのは私の身体の一部、つまりクリのことで……。
     ああ、もう、やめやめやめ――。
     とにかく、そういう阿呆なことを平気でする最低男、それがケンジだ。
     馬鹿でマヌケで自分勝手でヘンタイで、粘着質なくせにクールなフリしたがる残念な私のカレシ。
     って、あんまり悪口いうと、「“それ”とつきあってる私って何?」って話になるわけだけど。
     っていうか、久しぶりに再会した去年の夏祭りで、「あ、いいかも」とか思った私は、どうかしてた気がする。
     目の錯覚か何か、とにかく大きな勘違いをしたのは確かだ。
     でも、それはこの際どうでもいい。
     問題なのは、その大きな勘違いが未だに続いてるってことだ。
     ……あー、私って駄目な女。

    21: 真理クリ 2008/02/01(金) 10:40:00 ID:fFzmkYXU
     先週の土曜日は、長い時間ケンジの家で過ごした。
     自然に、エッチすることになった。
     なんていうか、私の方もしたかったし。
     エッチ自体はもう何度もしてたけど、ケンジの前で初めてイった。
     それまでも気持ち良くはなってたし、もうすぐイきそうな感じになることも少なくなかった。
     だから、なんとなく予感はあった。
     実をいえば期待もしていた。
     でも、まさか縛られるなんて思っても見なかったし、ケンジの雰囲気もいつもと違っていた。
     普通の、っていうか、これまでしたのとは全然違うエッチだった。
     ベッドに縛りつけられ、一番敏感な部分をたっぷり愛撫された。
     簡単にイった。
     その後、もういいっていったのに、舐められた。
     ヤツがクリ・フェチだということは気がついていた。だけど、マジで本領発揮するとどうなるのか、思い知らされた気がする。
     そこを執拗に舐められ、焦らされまくった。
     私はまた高みに押し上げられ、イかされた。
     それでも、まだ終わりじゃなかった。
     勝手にそこをマリクリと呼び、話しかけてきた。
     メチャクチャ恥ずかしかった。
     もちろん返事なんかするわけない。
     だけどヤツは、代わりに私が返事をするようにいった。
     そして、いつの間にか私は、ヤツにいわれるまま問われるままに恥ずかしい言葉を返していた。
     最後には、身体だけでなく頭の中までぐちゃぐちゃになって、またイってしまった。

     気持ち良くて、もっと気持ち良くなりたくて、我慢できなかった。
     自分自身が本当に、マリクリになってしまったような気さえした。
     今でも思い出しただけで、顔が熱くなる。
     どうかしていた。
     快感に圧倒されて、わけがわからなくなっていたんだと思う。
     残念なカレシではあるけれど、ケンジのことが好きだ。
     あの日のことだって、別に嫌なことされたとも思っていない。
     私もエッチしたかったわけだし、確かに身体の快感は未体験ゾーンだった。
     でもなんていうか、あの時は感情が追いついていかなかった。
     ああいうことは、そう何度もするもんじゃないって思う。
     あんなの毎回してたら、身体も頭もどうかなってしまいそうだし。
     とはいえ、終わった後の全身の気怠さを思い出すと、今でも微かにほわんとした気分が蘇る。
     それは単純に幸福で、なんかニマッとなってしまう。
     でも、その幸福感だけゲットってわけには、やっぱいかないんだろうなと思う。
     やっぱ、あそこまで感じまくったから、その後の脱力感すら幸せに感じたんだろうし。
     っていうか、あの日ケンジは結局、入れることもせず、気持ち良くならずに終わった。
     ……いいんだろうか? っていうか、平気だったんだろうか、それで。
     男の生理とか、結局はよくわからないけど、出さずに終わるってアリなわけ?
     なんか、後から凄く気になった。
     私としては、ケンジにも気持ちよくなって欲しい。イって欲しい。
     だから、確かにこないだの“あれ”は気持ちよかったけど、またされたいとはあまり思わない。
     というより、今度は普通にしようよ、……みたいな。

    22: 真理クリ 2008/02/01(金) 10:40:21 ID:fFzmkYXU
     あの日――。
     気がついたら、ぼんやりと天井を見上げていた。
     気絶、ってわけじゃないと思うけど、意識が飛んでいたみたいだ。
     頭も身体も飽和状態で、ぼうっとしていた。
     何か言われた気がした。
     ふと疑問が湧いた。
     ――私、何考えてたんだっけ?
     それとも何も考えてなかったんだろうか?
     それからまたしばらく、ただぼうっとしたままの時間があった。
     どれくらいたったのかはわからない。
     身体の違和感に気付いた。
     違和感の正体はすぐにわかった。
     服をまくり上げられ、裸に近い状態だ。
     それに、足と手首を縛られている。
     下半身は完全に裸で、いやらしい姿勢に固定されていた。
     
     ケンジが、頭の脇で何やらごそごそやっていた。
     私はただじっと黙っていた。
     気がつくと、ケンジが顔をのぞきこんでいた。

    「大丈夫か?」
    「あ、うん……」

     私の手に、ケンジの指が触れていた。
     手首をベッドのパイプに固定しているロープをほどいている。
     それが終わると、手首を縛ったロープが外された。
     身体にうまく力が入らなくて、全部お任せだ。
     その後、ヤツは私の膝と繋がっているロープをほどき、それから膝を曲げた形で足を縛り上げているロープに取りかかった。
     結び目はすぐに見つかったけど、きつく縛られているせいだろう、こちらは時間がかかった。
     
    「しまった、赤くなってる……。擦れて痛かったろ? ごめんな」
    「ああ、うん、大丈夫……」

     そうやって謝られても、どう答えていいかわからなかった。
     逆になんか、その心配そうな声に、ちょっぴり申し訳ない気さえした。
     って、私は何も悪くないけど。
     でも、ケンジが悪いとも思えなかった。
     少なくとも私は、酷いことされたとかまったく思っていなかった。
     確かに痛みはある。縛られたところが、ヒリヒリししていた。
     でもそれ以上に、怠かった。
     痛みがどうでもよくなるほどの気怠さ。
     逆にその倦怠感が、痛みを包み込んで優しい記憶に変えるような、深い安らぎに満ちていた。

    23: 真理クリ 2008/02/01(金) 10:41:20 ID:fFzmkYXU
     その後はまた、ケンジに手伝ってもらいながら、シャツを脱いだ。
     Tシャツもブラも全部外した。
     ちょっと暑いくらいにエアコンが効いていた。
     身体の方も余韻のような熱が残り、火照ったままだった。
     ベッドを軋ませながらケンジが上がってきた。
     添い寝するみたいに私の隣に横たわり、そっと髪を撫でられた。
     接吻を交し、抱きしめられながら、気がつくと私は眠っていた。
     その時のなんともいえない幸福感は、今でもぼんやりと思い出せる。
     激しい快感が、いつまでも甘い余韻となって残っていた気がする。
     泥のようになった身体は、だけど確かに満たされていたように思うのだ。
     
     あの日以来、その時の気怠さが何故か突然蘇ることがある。
     ふとした瞬間に、身体の奧にふわっと湧いてくる。
     体調や気分とは特に関係なさそうだった。
     自動販売機でジュースを買う時、自分の部屋で机に向かっている時、何気ない瞬間に何故か突然、あの時の怠さが蘇るのだ。
     気分や感情を、身体が勝手に思い出しているみたいな感じだ。
     そうなると、どうしたって私は、どぎまぎしてしまう。
     怠さの記憶は、すぐにその前に体験した激しい快感を思い出させる。
     そして――。
     なんともいえぬ恥ずかしさと、それに間違いなく欲求も湧いてくる。
     ――もうお腹いっぱい。
     あの時はそう思っていた。
     当分、エッチはしなくていい。
     そう考えていたくらいだ。
     なのに身体の方は、しっかり記憶していて、時々思い出そうとするみたいなのだ。
     ――えっと、あれから何日たったんだっけ?
     今日が木曜日だから、……5日ってわけか。
     まあ、その間はひとりエッチもしたいとか思わなかったけど。
     っていうか、これは全部ケンジのせいだ。
     変なこと覚えちゃったらどうすんのさ。
     ヘンタイのカレシ持つと、苦労するわ。いや、マジで。

    24: 真理クリ 2008/02/01(金) 10:42:09 ID:fFzmkYXU
     これはケンジのせい。
     全身がぼうっと熱いのも、布団を頭までかぶってドキドキしてるのも。
     確かに、あの日のことを思い出したから、っていうのはある。
     でも、私は別にヘンタイじゃない。縛られたのがよかったとか、そんな風には思ってない。
     ただ、ケンジの舌があんな風に動いて、なのにそこは開けっ広げで、されるがままで。
     それはどうしたって、気持ちよかったわけで。
     私としては、胸も結構感じるし、もっとあちこちキスされるのもいいな、なんて思う。
     だけどあの時は、クリばかり延々と刺激された。
     そして、すぐにイきたくなってしまった。
     っていうか、あんまり簡単にイきそうになって不思議なほどだった。
     それに、なんていうか、あんなに感じてしまったのも。
     特にクリ吸われた時は、ビックリだった。
     イった後だから嘘みたいに敏感で、苦しいくらいだった。
     なのにそれがよくて。
     駄目になるっていうか、2度もイった後だっていうのに、いきなりまたイきそうになって。
     さすがにあれは自分じゃできない。
     それに、最初にイった時のやり方だって、自分でするのとは全然違う。
     似たような触り方をすることは、……ほら、できなくないけど。
     あ、ヤベ、濡れてるし。
     ――あ。
     なんか、どくってなった。
     指先でわかっただけでなく、その感触は間違いなくお腹の奧にもある。
     えっと……。
     指で挟んで、ちょっと動かしてみる。

    「あぅっ」

     うわ、なんか、声でちゃったし。
     布団かぶっといて正解だったけど。
     クリは、襞の内側に隠れている。
     両側から挟むように触ると、中に小さな丸い形があるのがわかる。
     ゆっくりと、そのまま指を動かす。
     あ、あっ。
     気持ち、いい。
     でも。
     あの、……えっと。
     ――なんで私、一人でしちゃってるんだろ?
     
     <つづく>

    「【エロ小説・SS】一度クリ責めを味わってしまったらもう自慰じゃ満足できない」終わり

     

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